京大化学 10点アップのアドバイス

◆京大化学の概観

例年、京大化学は大問4題構成ですが、1つの大問が2~3つの中問に分割されていることが多いです。2018年度は、実質9題の構成であり、中問どうしは内容的に繋がりもなく完全に独立したものとなっていました。昨年度に比べて取り組みやすくはなりましたが、時間的な余裕がないことに変わりはない出題です。

 

◆採点基準についてのまとめ

例年、大部分が解答のみを記述する形式であるため、計算ミスや漢字・化学式・構造式の間違いは0点になると考えられます。論述問題に関しては、文章の良し悪しではなく、題意を的確に捉えた答案であれば得点できると考えられます。
各問の配点に関しては、化学では学部(学科)ごとに独自の基準を設けて採点を行っていると考えられます。

【1】理科の他科目との平均点を調整するために、受験生の大半が解答できている設問の配点を調整する
【2】化学の理解力を試すために、論述問題や思考力を要する計算問題についての配点を高めに設定する

上記2点を主とした調整があり得ると考えてよいでしょう。

 

◆高得点者の答案の特徴

例年、京大化学は試験時間(理科1科目につき90分)に対する分量が多いため、主に理論分野から出題され計算量の多い前半部分(化学問題I・II)よりも、限られた知識と思考力で勝負できる、有機分野中心の後半部分(化学問題III・IV)に注力した方が高得点を取る傾向にあります。また、合格者の再現答案には、計算ミスがほとんど見られません。解答への正しい方針を立てて、確実に正解を得られる計算力をもつ方が合格しています。

 

◆目標得点を達成するためのポイント

年度による差異はありますが、合格には60%の得点率をめざしたいです。京大化学は4題構成でありますが、「【1】有機化学2題に取り組める力」と「【2】残り2題と他科目を含めた的確な時間配分」の2点が勝敗を分けます。「【3】入試標準レベルの問題を解き切る実力をつける」ことが大前提でありますが、そのうえで「【4】有機化学に関しては念入りに対策する」、「【5】複雑な計算を処理できる力を身につける」、「【6】化学現象を根底から理解することを心がける」などが必要です。
【4】は細かい知識の習得も含めて市販の問題集を仕上げた後、過去問を用いて思考力を要する問題への対策を行うこと。京大だけでなく、東大、東北大、阪大などの過去問もよい練習になります。Z会の『過去問添削』を活用して、採点者視点での添削指導を受けることも有効でしょう。
【5】は日頃から手計算を怠らないことはもちろん、計算の仕方を工夫することも必要です。具体的には、「桁の切り捨てによって数値がずれるのを防ぐため、途中計算は極力分数の形で残し、割り算は最後の1回のみにする」「途中式は数値を字に置き換えて、転記ミスを防ぐとともに、時間短縮をはかる」などです。
【6】に関しては、論述問題対策に役立つとともに、すべての問題へのアプローチに有効なため、つねに「なぜそうなるのか」を考えながら学習を進めていくとよいでしょう。

 

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