将来の活躍につながる学び方とは?

第2回探究学習「新しい時代に必要となる学びとは~普段の学びのやり方を見直してみる」講義より

 

みなさんは、「学び」と聞いてどんな姿をイメージしますか?<教室で1人の先生が授業を行い、生徒がノートに書き留める><1人でテキストに向かい、内容を読んだり、問題を解いたりする>…そんなシーンを思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし21世紀はもはや、インターネットが当たり前に使え、世界中の人とつながれる時代。今後は、人工知能が発達し、現在ある職業の多くがなくなるとも言われています。このように劇的に変化する社会では、学び方も変わるのではないでしょうか。人の学習活動を科学的に研究されている、聖心女子大学の益川弘如先生にお話を伺いました。

益川 弘如 先生 / 聖心女子大学教授

Hiroaki Masukawa

聖心女子大学教育学科教授。主に学習科学、認知科学、教育工学、協調学習、ICTを活用した教育を専門としており、『21世紀型スキル』の編訳や知識構成型ジグソー法の研究・実践を行う。文部科学省や教育委員会の各種委員会へも多数参加。

 

 

どのようなとき人はうまく学べる?

丸暗記より忘れにくいのは、状況・文脈込みの知識

みなさんが英単語を覚えるときのことを考えてみてください。カードなどでひたすら丸暗記していく方法だと、ずっと覚えているのは難しいんですね。

情報を省いて抽象的な事実だけにしたほうがたくさん頭に入ると思うかもしれませんが、実は、その単語がどういうときに使えるのか、どんな会話に出てくるのかなど、状況や文脈に関する情報があったほうが、頭の中で想像しやすいし、忘れにくいのです。

知識の蓄積さえできていればOK?

一人でする学びの欠点とは

折り紙を使ったこんな実験があります。問1から順に考えてみてください。

【問1】折り紙の2/3 の3/4 の部分を塗りつぶしてください。

【問2】折り紙の3/4 の2/3 の部分を塗りつぶしてください。

計算すればわかることですが、答えはどちらも1/2、元の面積の半分です。これを一人で解いてもらうと、9割の人が2問とも紙を折りながら解こうとするんですね。ところが二人ずつのペアで解いてもらうと、7割くらいが、2問目で解き方を変えるんです。「計算すればどちらも1/2だ」と発見するペアも出てきます。なぜこれほど差があるのでしょうか。それは、他者との対話が起きたから。相手と自分の考えを比べることで、新しい考えが生まれやすくなったと考えられます。

この研究結果を学校の授業や勉強に当てはめてみましょう。最初に、状況や文脈込みの知識は忘れにくいとお話ししました。ただし一人で考えていると、その知識を自分が「知っているつもり」の範囲内でしか使えず、新しい考えの発見にはつながらないという欠点があるんですね。

この固まった考えを壊すのに有効なのが「対話」です。自分が「知っているつもり」のことを対話によって確かめ、自分なりに納得しながら新しい考えをつくっていくことが、学習には必要なのです。

 

 

対話をとおした学びはなぜ必要?

新たな社会課題の解決には答えを創り出す人が必要

誰かに教わった知識を蓄積するだけの勉強では、限界が来ます。相手は同級生でも家族でもいいから、英語のフレーズを使ってみる、作品を読んで感じたことを話し合う、理科で学んだ現象が本当に起きるかどうか試してみる――。こういう、一見非効率に思える活動をたくさんやっていくことで、自分だけの固まった考えを広げていける人になれるし、「イノベーション(革新)を起こす力」にもつながると言われています。

この先、通信技術がますます高度化しグローバル化も進む一方で、新しい課題も増えてゆく。その課題に対して、一人ひとりが答えを創り出す時代になります。誰かに教わる受け身の学習から、イノベーションを生み出せる人になるための学習へと転換していけるか。ぜひ、そういう視点で学習を見直してみてください。

 

社会について知り、意欲を高めるための学び

「総合探究講座」では、毎月1回、社会の第一線で活躍する方の講義をアプリ内で配信しています。
本ページの内容は、2017 年8 月に実施した講義から、内容を一部抜粋したものです。

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