ウェアラブル端末を使って学習効率アップを狙ってみた ~JINS MEMEを使った集中力測定と分析~

 

ウェアラブル端末を使って学習効率アップを狙ってみた
~JINS MEMEを使った集中力測定と分析~

 

Z会Asteria総合探究講座2018年5月の探究学習で取り上げられたJINS MEMEを使用し、総合探究講座担当スタッフが3週間集中力を測定しました。この測定結果を分析し、学習効率をアップさせるためにどのようなことができるのかを書いてみました。

 

 

1. JINS MEMEって?

いわゆるウェアラブル端末で、眼鏡を付けるだけで自身の集中力を測ることができるスマートフォンと連動したメガネです。写真の通り、見た目は普通のメガネと変わりませんが、1日1回程度の充電が必要なものです。

詳しくはJINS MEME公式ホームページをご覧ください。 

     

    2. 1日のうちでいつ集中できる?

     

    よく、「わたしは夜型なので24時過ぎまで勉強している」「僕は朝型なので学校に行く前にドリルを解く」という話を聞きます。また、昼食後に眠くなって午後の授業に集中できない、部活の後は家で集中できないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。JINS MEMEを使うと、時間単位で集中力を測ることができるため、1日の中でどの時間帯に集中できているか・できていないかを客観的に見ることができます。

    たとえば5/25の状況を見ると、私は午前中にはエンジンがかかりきらず、お昼休み後の13:00台が一番集中しており、徐々に集中力が落ちています。1~2週間様子を見ると、さらに自分のタイプが見えてくるはずです。

    私の場合は、あまり夜遅くまで仕事をしても効率が悪くなるので、短時間で集中するというやり方が効果的な模様です。また、昼食後は意外にも集中力が一番高い時間帯なので、ここで細かい作業などが必要な仕事ができるかもしれません。

    勉強も同じように考えられます。集中できる時間帯がわかるとメリハリをつけて勉強をすることが可能です。やるべきことを集中できる時間帯に短時間で終わらせて、自分が好きな学びや趣味などに時間を使えるようになります。

     

    3.何曜日に集中できる?

     次に、3週間分の集中力を曜日別に集計してみました。

    私の場合、水曜日に一番集中している点や、その翌日の木曜日に一気に集中力が下がっている点などが特徴的でしょうか。基本的に土日が休みなのですが、土日は少し集中力が下がっていますね。一方、休み明けの月曜日に集中力が上がりきっていない点が気になるところです。

    こういった曜日ごとの傾向を知ることができるとどの曜日にどんな勉強をするとよいか、どの曜日にどんな勉強をするとよいかが分かってくるはずです。たとえば、英語4技能講座のオンライン英会話や総合探究講座協働学習など対話形式の学びはここでいう「集中力」はあまり必要ありません。集中できない曜日にこのような対話型の学びを行い、集中できる曜日に単語を覚えたり、計算をしたりといった集中力が必要な勉強を行うといった組み立てが可能になります。

     

    4. 睡眠時間と翌日の集中力

    私はJINS MEMEに度付きのレンズを入れており、寝る時と入浴時以外は常にJINS MEMEを付けています。日常的にメガネをかけていると、JINS MEMEを外している時間≒睡眠時間となります。もちろん、入浴時や、うまくペアリングできていない時間などもあるのであくまでも理論値ですが、わざわざ自分で寝る時間・起きている時間をメモしなくても記録を取ることができます。

    下記のグラフの通り、私の場合、睡眠時間(理論値)が500分を切ると集中力が下がるようです。特に5/26は2日間連続で500分というラインを切っているので、目に見えて集中力が下がっています。

    前述の通り、500分間JINS MEMEで集中時間をカウントしていないというだけで、必ずしも8時間睡眠というわけではないので、睡眠時間としてはもう少し短くなると思いますが、自分なりに「●時間以上寝ないと翌日集中できない」という値を探す参考にはなりますね。これがわかると、テスト前日に何時に寝ればいいかなど自分の生活スタイルを見返すきっかけとなります。

     

     

    5.3週間集中力を測ってわかった3つのこと

    まずは自分が集中できているかを知ることが大事だと思いました。ダイエットがうまくいっているかを知るために体重を測ったり、自分の学習が効果的かを知るために模試を受けたりするのと同じです。まずは自分の特徴を把握し、分析し、次の行動につなげることが大事だとわかりました。自分なりに分析をした結果、以下のような3つの集中力をあげるカギがあるのではないかと考えました。

    1.締切を設ける
    私の場合、子どものお迎えをする日や提出書類の締切日などは集中している場合が多いようでした。強制的な締切が無い場合でも終了目安時間を設けることで意識的に集中力をあげることができそうです。特に過去問を解いたりするときは、時間を区切ることで集中力もアップしそうです。

    2.体調を整える
    前述の通り、睡眠時間など体調を整えておかなければ集中力をあげることができません。勉強時間を確保するための徹夜や夜更かしが翌日の非効率を生んでいる可能性があります。こちらも人によってどこが限界ラインかは変わるはずなので、まずは測定をすることが第一歩となるでしょう。

    3.好きなこと・ワクワクすることに取り組む
    実はこれが一番大事なのだと思っています。ここだけの話ですが、自分がやりがいがあると思っている仕事や帰宅後にゲームをやっている時間などが一番集中していました。勉強に置き換えると「やらされている勉強」ではなく「自分で課題意識のある勉強」の方が集中するのではないでしょうか。たとえばZ会Asteriaの総合探究講座では人工知能・医療・著作権・マーケティングなど様々なテーマの課題について議論を行います。

    この議論の最中に出た疑問や知りたいことなどを調べたり、こういった課題と英数国理社などの教科が結びつくことが分かるようになったりしてはじめて、教科の勉強に没頭できるようになるのではないでしょうか。効果的に、そして持続的に学ぶためにもっとも必要なことがこの「ワクワク」を作ることなのです。

    JINS MEMEのようなウェアラブル端末を中高生に使用するのは、保護者の方が管理するためではなく、学習者が自ら、客観的に判断できない自分の性質を理解し、自分がワクワクする時間を創出するためだということを忘れないようにしなければいけません。管理される側になるのではなく、自分で自分をコントロールできるようになる。これもこれからの世の中に必要な力なのではないでしょうか。

     

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    公開日:2018/06/08

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