学習に取り組まれるなかで、「こんなとき、どうすればいいの?」と悩まれることもあるかと思います。今回は、保護者の方のよくある「お悩み」とその解決法をご紹介します。
お子さまの状況に合わせて参考にしていただき、親子で楽しい学びの時間を過ごしてくださいね。
こんなときどうする?『ぺあぜっと』
Q:季節が合わず、取り組めないものがあります。
A:季節が合うときに取り組んでみてください。
その年の気象条件やお住まいの地域により、取り組めない内容があるかもしれません。もし、『ぺあぜっと』の取り組みがお住まいの地域の季節より早い場合は、翌月以降にお取り組みください。また、取り組むのが難しいときは、代替案を提示している場合もありますので、そちらも参考にしてください。
Q:体験課題に取り組む際、保護者はどうかかわればよいでしょうか?
A:「見守る」「受け止める」姿勢でかかわりましょう。
自分一人でできそうなとき・自分一人でやりたがっているときは、お子さまの自主性をはぐくみ達成感を感じられるようするためにも、(安全面のサポートをしたうえで)おうちのかたはそっとそばで見守るようにしましょう。お子さまとおうちのかたと一緒に取り組むときは、教えるのではなく楽しむことを最優先にして、お子さまが体験をとおして感じたことを受け止めていただくとよいでしょう。
Q:体験課題で使うものを準備するのに時間がかかります。
A:次月号に必要なものは、『ぺあぜっとi』の最終ページに記載しています。
毎月、『ぺあぜっとi』の裏表紙をめくったところに、次号予告を掲載しています。「ご用意いただくもの」もご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Q:子どもがあまり興味を示さないものがあります。
A:全部に取り組まなくてもだいじょうぶです。
あまり興味がもてない状態で無理に取り組ませるよりも、興味が出てきてから取り組んだほうが身につくもの。幼児期のお子さまは、それまでまったく興味のなかったことにも、何かのきっかけで突然興味をもち始める、ということがよくあります。乗り気にならない場合は、教材を目につく場所に置いておき、興味が出てきたときにやってみてください。
こんなときどうする?『かんがえるちからワーク』
Q:子どもが教材を一気にやろうとします。分けて取り組まなくてもよいのでしょうか?
A:集中し、楽しんで取り組んでいるようならば、あえて中断せず、お子さまが納得するところまで続けてかまいません。
幼児期は「毎日少しずつ取り組む」という習慣をつけることよりも、好奇心をもって自発的に取り組むことや、何かに集中する経験を積むことが大切。お子さまが集中している場合には、やりたがる分量だけ取り組んでかまいません。「毎日少しずつ」の学習習慣をつけ始めるのは、小学校入学を控えた年長の後半期からで大丈夫です。
Q:ひらがなに興味がないようで、ひらがなのページをやりたがりません。
A:今はひとまず飛ばし、もう少したって興味が出てきたときに取り組んでもかまいません。
文字に興味をもち始める時期はお子さまによってさまざまです。いずれ興味をもつ時期がきますので、ご安心ください。なお、『かんがえるちからワーク』では、子どもが見分けやすい文字から扱っていきますが、文字を覚え始めのお子さまの場合、自分の名前の文字から覚えるとほかの文字もスムーズに覚えられることが多いので、まずは名前の文字を教材のなかから探すなどして、文字に親しむようにするとよいでしょう。8月号でお届けする『いっしょにおでかけブック』は、ひらがなを題材としていますので、こちらもご活用ください。
Q:全体的に少し簡単だと思うのですが……。
A:発達度合いの差が大きい時期なので、お子さまによっては簡単に感じるかもしれません。
難しい問題に取り組ませると「できないからやりたくない」というマイナスイメージをもってしまう場合があります。それよりも、あまりつまずかずに取り組める問題で「できた!」という経験を積み重ね、自信をつけていくことのほうが大切です。レベルは毎月少しずつ上がっていきますし、幅広いジャンルの問題を扱っていきますが、発達度合いの差が大きい時期なので、もし、少し物足りなく思われるようでしたら、以下を参考に問題をアレンジしたり、会話を広げたりしてみましょう。
『かんがえるちからワーク』には、問題の題材をほかの領域の学習に発展させたり、理解をさらに深めたりできる「もっと!」を掲載しています。『ぺあぜっとi』の「かんがえるちからワークの答え」には発展的なフォロー例を紹介しています。また、それ以外の問題でも、たとえば5月号㉚「なにを して いるのかな」の絵を見ながら「この2人の女の子はどんなお話をしていると思う?」など、正答が1つではないオープン・クエスチョンで聞くことで、お子さまの発想力や言語表現力を養うことができます。お子さまの様子を見ながら、問題をアレンジして活用してみてください。