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上手な「叱り方」と「ほめ方」とは。 |
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ほめ方、叱り方に、決まった方法があるわけではないでしょう。こうほめれば必ずやる気を出す、こうしたら叱り方の効果がうまく出る、などというものはなく、親の真剣さや人間性こそが真に子どもの力になるものなのです。
ただ、ほめることも叱ることも、人間のコミュニケーションの大事な一つですから、ある程度の作法というか、有効な方法というものはありえます。
一つはほめるにしても、叱るにしても、子どもの行為そのものをほめたり叱ったりということは大事ですが、それを超えて、子どもの人柄とか性格をほめたり叱ったりするのは慎むべきだということです。例えば子どもが水の入ったコップを落した時、「だからおまえはぐずだというのだ」「どうしておまえはいいかげんなんだ」というような言い方はよくないでしょう。「そんなところを持つから落っことしてしまったんだよ。今度からちゃんと持ってね」というような言い方が大事です。
もう一つは、ねちねち叱らない、大げさにほめない、ということです。そうしたやり方は、気分を害させたり、おだてに聞こえたりで、初期の効果をなくしてしまうからです。スカッと叱り、端的にほめる。これがコツです。いつもねちねち叱っていると、子どもはやがて親の前では本音を言わなくなります。聞いている振りをするようになるのです。
また、体罰的な叱り方もよくありません。子どもも大きくなったら、自分の言い分を聞いてもらいたいという気持ちを持っているのに、体罰は有無を言わせぬ関係をつくってしまい、性格を自暴自棄的にしがちです。
大切なことは、ほめるよりも共感してやることです。よかったと思っているときに「よかったね」といってやる。そして、いつでも子どもの言い分を聞いてやることです。「頭にきたようだけど、どうしてそうなったの?」と聞いてやる余裕が、子どもの前向きな姿勢を育てます。 |
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