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我慢強さが足りない子どもが、我慢することができるようになるための親のサポートとは。 |
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我慢するということには二つの側面があります。
一つは、純粋に我慢するということは人間には難しいということです。何かを我慢するということは、別の見通しを手に入れるとか代理物を見いだして別の形で満足するということに他ならないことが多いということです。
もう一つは、そのためには、上手に見通しを手に入れるようになる訓練が必要で、子どもが求めるとすぐに与えるということを繰り返していると、我慢することが苦手な人間になるということです。つまり我慢する力を身につけるには子どもに適当な訓練が必要だということです。
もちろん、幼い頃は事情が異なります。幼い子には見通す力も、代理的に満足する力もあまり育っていませんから、欲求不満になり、それが身体にアクティングアウトをおこしてしまう可能性があります。我慢はある程度の知性が育ってきてからの課題です。
もし、お子さんに我慢することをあまり訓練せず、甘やかしてきたとお思いなら、これから少し態度を変えられるといいでしょう。子どもが何かを要求してきても、すぐには認めず、どうしてそれがほしいか、どうすれば手にはいるか等々を短い時間でもいいですから、話しあってください。
何かを買ってほしい、たとえばゲーム機のソフトを買ってほしいといってきても、すぐには認めず、なぜほしいのか、人に借りられないのか等々を話し合って、一年に何本までなら買ってもいいが、それ以上はダメだなどのルールを決め、決然と伝えてください。このしっかりとした親の姿勢が大事です。だだをこねると手にはいるという関係をつくらないようにしてほしいのです。子どもはそうしてこそ、見通しの力を身につけていくのですから。
勉強などをある程度の時間持続して続けられるようになってほしいと思えば、いきなり勉強ではなく、何か子どもが好きなものに集中する練習をさせてください。好きなものに集中できるということは、勉強の意味がわかってくれば集中できるということを意味しているからです。 |
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