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子育てや子どもの環境に関する心配・疑問Q&A
Q5 学校改革で、今後、どんな教育体制になっていくのでしょうか。
A5 学校は今、いくつかの課題を背負っています。これから学校がどう変わるかは一口には言えませんし、流動的な側面がありますので、断定はできませんが、抱えている課題を解決するということは間違いがなく学校のテーマになるでしょう。
学校が抱えている課題のひとつは、学力問題です。これについては最近マスコミでも何度も取り上げられているので、ご存じの方が多いと思いますが、いわゆる学力低下問題がしばらくは深刻な論争テーマになることが予想されます。今、新しい学習指導要領で育った子どもたちの学力が低下しているということが問題になっていますが、この「低下傾向」はしばらく続くと考えていいでしょう。一般に、学校の目標が高いと、それをこなすために親も生徒も必死になりますが、目標が下がると、努力が必然的に減っていきます。現在の学校はこうした現状にあると思われます。内容が減り易しくなった分、生徒や教師の努力が減った可能性があり、それが学力「低下」として出てきているともいえます。もちろん「低下」の原因はそれだけでなく、受験勉強で叱咤激励するという方式が通用しなくなったというような社会的動機付けの変化ということも大きいと思われます。いずれにしても、学校だけでなく、家庭でも、子どもたちの知的訓練をきちんとするということがこれからの大事な教育課題になることは否定できません。コンピュータが入ってきて、考えること、工夫することがどんどん必要なくなってきている現代の文明傾向と闘うことが課題になるはずです。
学校が抱えているもう一つの課題は、子育てで苦労することの多くなっている保護者の支援、応援を学校がどれほど行えるかということです。学校の効果を上げようとすれば、子どもたちを育てているもう一方の当事者である保護者の育児と上手に連携しなければなりません。これまでの社会では、子どもたちは地域社会で豊かな体験をして育つことができましたから、家庭と地域と学校の三つの分担が比較的スムースに行えました。しかし今は地域社会が子どもの生活する場でなくなってしまい、育ちの課題が家庭にこれまでよりもずっと多く、そして重くのしかかってきています。学校もこれまでの地域での育ちの課題のいくつかを分担しなければならず、そのため仕事が多くなって苦労が絶えません。こうした状況を克服するには、家庭と学校がこれまでのレベルを超えて豊かに、そして上手に連携するしかありません。すでに例えば親が学校で読み聞かせの実践をして子どもたちの読書能力の向上に貢献するところが多くでてきています。このようには授業そのものに保護者がもっと参画し、協力するということも必要になるでしょうし、逆に、家庭の子育てで苦労している保護者が、学校でカウンセラーに相談できたり、育児の経験豊かな教員にアドバイスしてもらったりということがもっと自由にできなければならないでしょう。そういう環境が整えられていくよう、学校だけでなく保護者の方にも学校改革に注目し、耳を傾け協力していってほしいと思います。その延長には、学校の周辺に幼稚園、保育所、学童保育などが隣接して設置され、幼から高までが有機的に協力し合う地域学校=コミュニティスクールの実現が課題になるでしょう。
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