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なぜ、勉強するの?勉強は、つまらないもの?という質問に答えるには。 |
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子どももある程度大きくなってくると、どうして勉強するのかということを考えたり、疑問をもったりすることが増えてきます。個別の教科のこともあれば、勉強一般のこともあります。いずれも親としては意外と答えにくいものです。
たとえば、算数の計算がだんだん難しくなってきた子が「どうしてこんな算数をしなければならないの?」と聞いてきたとします。そのとき親はどう答えればいいでしょうか。こうした質問をするときは、たいていの場合、大きく分けて二つの動機が隠れています。ひとつは、その教科の内容がよくわからなくなってきていることです。とくに算数など、理解するだけでなく、実際の問題を解かなければならないような教科では、わからないところがどこなのか自分でもわからないまま、ただ問題が解けないという形でつまづきがでてくることが多いので、誰にどう質問していいかわからないというようなことがよく起こります。そうしたことが続くと、たいていの子はその教科が嫌いになり、やがて「どうして○○を勉強しなければならないの?」などと言って、その教科を避けようとするようになります。
こうした場合はその質問に逐一答えるよりは、「ははーん、わからなくなっているのだな」と察して、どこがわかっていないのかていねいに聞いてやることが大事になります。その場合、「どうしてこんなことがわからないの?」などと子どもを詰問したり馬鹿にしたりは決してしないで、「そうよね、このあたりはホント難しいのよね」等と共感しながら、子どもがわからないことを探ってやることが大切です。
もう一つは、そもそも「勉強」をさせられるのがいやになってきていて、何でこんな勉強を続けなくてはいけないのかという疑いの気持ちが強くわいてきている場合です。受験勉強を仕方なくやってきたときや、成績が全く上がらなくなって不安がとても強くなってきたようなケースが多いようです。こういうときは、焦らせないで、それでも伸びているところを探して確認してやるとか、スランプを自覚できるようになったこと自体が大きな進歩だと気づかせてやるとか、しばらく休ませてやるとか、してください。心が疲れてきたときにもっと強くなれというのは逆効果です。
もし一般的な勉強の意義を聞いてきたのなら、親の考えをそれなりにきちんと伝えればいいと思います。こうした質問は、大体において、勉強をしたくなくなっているサインだと考えてください。
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