●5年後に向けて
皆さんの今後の目標を教えてください。
■大学生
おそらくリゾートホテルを運営する会社へ就職していると思うのですが(笑)、5年後くらいでしたら、社員の快適な勤務環境をつくれたらよいなと思っています。
ホスピタリティ産業というのは、お客さまへ夢を与える仕事ですので、働いている自分たちが充実した労働環境にいないと、お客さまにも夢を与えられないのではないかなと思いますので。また、大学での学びを生かせるよう、企画提案も行えるような立場になることも目標の一つですね。
■卒業生
僕は少しでも早くディレクター職に昇格し、自分で番組企画を立案して、プレゼンテーションし、自分の番組を作れるようになるのが目標ですね。
また、今の会社は比較的、旅番組が多いですので、観光学部の卒業生らしい旅番組企画なども考えて、世界各地へ撮影で出向くのも目標です。
先生の研究の5年後の目標は何ですか?
■先生
そうですね、やはり2020年の東京オリンピックという一大イベントに向けてのことが、今後の研究の中心になってくると思いますね。オリンピックの時ももちろんそうですが、その後にも、日本という国にいかに世界中からの観光客に来てもらえるかというのは、観光産業にとってとても大きなテーマだと思います。
その一方で、観光をしっかりとビジネス的に考えることができる人材は非常に不足しており、それが大きな課題だと思っています。
首都圏だけでなく、各地域にとっても、観光資源開発ニーズは高まってくると思いますので、世界を相手にした観光事業をしっかりと行える人材開発にも力を入れなければいけないと考えています。
先生の研究の魅力と社会的な意義について教えてください。
■先生
研究の魅力はやはり、観光の力を必要としている地域、地元の方々に対して、観光資源の提供という形で活性化に貢献できるところだと思いますね。
社会的な意義に関しては、「観光は見えない貿易」であり、実は日本経済を大きく支えられる可能性を秘めた産業である、ということだと思います。
これまで日本は、自動車や工業製品、ハイテク家電等の製造輸出で大きく潤ってきましたが、今では諸外国のパワーにすべてが押され気味です。そうした中で観光というのは、まだまだこれから成長が見込める分野です。その日本社会からの期待に、本学部はぜひ応えていきたいなと思っています。
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