模試活用のABC
第9回 6年生はいつまで受ければいいの?
2023.9.28
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志望校・受験校が絞られてきたら、6年生の秋以降は「合格判定」を目的とした模擬試験を受験されることをおすすめします。合格判定模試を受験すると、志望校にそった合格判定がされ、現在のお子さまの学力と学校との距離を測ることができます。これからの努力次第でまだお子さまの学力は変わりますから、模試をもとに、目標を実現させるための学習を続けていきましょう。
※2022年度の連載と同じ内容で、日程・情報を更新してお送りしています。
第9回 6年生はいつまで受ければいいの?
前回は「6年生後半の模試」と題し、6年生の方の秋以降の模試を活用するうえで気をつけたいことを取りあげました。6年生は秋からは毎月公開模試を受けるようにしましょう。では、どのような模試をいつまで受けていけばよいのでしょうか。
6年生の秋からの模試
6年生の秋からの模試は
・難関校志望者向け学校別模試 (秋に1~2回開催)
・受験生全体を対象にした模試 (12月までほぼ月に1回開催)
に大別されます。
前者に志望校のものがあれば、ぜひ受けておきましょう。大阪近郊では、中学が主催する場合もあります。
例:
学校別サピックスオープン(SAPIX)/学校別判定テスト(四谷大塚)/志望校別プレ入試(名進研)/プレ中学入試(希学園 首都圏)(希学園 関西)
※対応校はリンク先をご覧ください。
後者は、お子さまの「受験生の中での位置」の推移を追うために、なるべく同じ名称のものを継続して受けます。
また、とくに首都圏・関西圏では私立中学校を受験会場としており、会場となっている中学校の説明会が行われることもあるので、志望校が会場であればぜひ選びたいところです。
中学校会場の例(実施回によって会場が異なりますので、詳細は下記Webサイトをご確認ください):
合格力判定サピックスオープン(SAPIX)
合不合判定テスト(四谷大塚)
五ツ木・駸々堂模試
基本は12月まで受ける
後者の模試は、入試が近くなるまで受けましょう。模試には、行きたい学校との距離を測る以外に、「チャレンジ校」「目標校」「安全確実校」など、併願校を絞りこんでいく目的もあるからです。
小学生向けの大手模試では、合格判定をする学校の登録はおもに保護者の方が行います。あらかじめWeb上で志望校を登録したり、保護者の記入した志望校登録票を試験の申し込み時か試験当日に提出したりすることが多いようです。登録できる学校数を確認して、これまで検討してきたなかからできるだけ多くの学校を登録するようにしましょう。地域にもよりますが、首都圏・関西圏で志望校の合格判定を行う模試の場合、6~10校前後の学校が登録できるものが多いです。登録する学校を考える際には、上記の目的のために、難易度的に幅をもたせておくことをおすすめします。
また、登録時には実際の試験日もそろそろ意識しましょう。とくに首都圏、関西圏では、特定の日程に多くの学校の試験日が重なる関係で、受験校は試験日を確認しながら考えていく必要があります。同じ都道府県で同じような難易度の学校は、入試日も同じことが多く、どちらにするかお悩みの方もいらっしゃることでしょう。さらに、合格判定を行う模試には、試験日程が同じ学校を複数登録すると判定が出ないものと、試験日を気にせず好きな学校を登録できるものがありますので、注意が必要です。試験日を気にせず登録できる模試であれば、同一日程で迷っている複数の学校をあえて両方登録することで、検討する材料を集めることができます。
これから受験可能な模試■6年生 特定の学校への合格力を診断する模試 ■6年生 受験生全体を対象にした模試 ■3~5年生 |
次回は10月26日(木)更新予定です。