●高校生へのアドバイス
もし高校1年生に戻れるとしたら、何をやり直したいですか?
■先生
私は福島県出身ですが、当時は大学の情報がとにかく少なかったですね。早稲田・慶應・上智くらいは知っていましたが、ほかにどういう大学があって、どんな面白い学部学科があるのかなど、情報を集めることができませんでした。ということで、大学に関する情報をたくさん集めたかったですね。オープンキャンパスには早いうちから積極的に参加して、大学を自分の目で確認するとよいと思います。
■卒業生
それは大事なことですよね。選択肢は多い方が絶対良いです。
■大学生
私は部活ですね。部活をもっと一生懸命やっていたら良かったと思います。
■卒業生
私は逆に高校といえば部活しかしていなかったので、もっと勉強というより、社会の現状を見たり討論したりするような「自分の意見が持てる勉強」をしたかったですね。
進路選択のアドバイスをお願いします。
■大学生
「高校教員になろう」と決めてから、文学部史学科を第一志望にして、あとは高校教員免許が取れる国立大学と文教大学に候補を絞りました。高校教員になりたい方は、選択肢はたくさんあると思うので、しっかりと調べてみてください。また私にとっては、「自宅から近い」ということも大学選びの重要な条件でした。自宅や地元が大好きなので、そこから近い方が勉強にも身が入るのです(笑)。先生になるのも地元を希望していました。
■先生
まずは自分で「こうしてみよう」と考えて、誰よりも早く一歩踏みだしてほしいです。他人のアドヴァイスも大切ですが、自分で決断することをお薦めします。自分で決めたことなので、最後まで責任をもってやりとげ、どのような結果になろうとも決して「他人のせいにはしない」ことが大事ですね。当然、一歩踏みだしてみたものの、実際にやってみたらやはり方向性が違っていたということもあるでしょう。その場合、軌道修正することは決して悪いことではありません。何度も繰り返すうちに、自分の進むべき道が必ず見えてくると思います。
■大学生
私も親に「自分で決めなさい」と言われ、最終的には自分で決めるしかないと思っていました。
大学で学ぶにあたって何かアドバイスはありますか?
■先生
大学では「考える」という作業を行います。そのためには知識が必要になりますので、高校での勉強がとても大切になります。どんなゲームでもそれを楽しむことができる人たちは必要なルールを知っているわけです。同じように、勉強もルールがわかれば楽しくなり、わからなければ楽しくない。そのルールは、ものごとを考えるために必要な材料となる知識なのです。暗記はそれを獲得するために大切な作業のひとつですね。暗記はつまらなくて、大学受験のためだけに必要だと考えるのは間違いです。暗記は決して無駄な作業ではなく、大学で学ぶために必要なルールを習得することだと考えてほしいですね。
最後に、文教大学教育学部の素晴らしさを教えてください。
■大学生
この学部に入って良かったと思うことはたくさんありますが、クラス制ということが一番印象的ですね。4年間ずっと同じ仲間と過ごすというのは、高校でもしていないことですから、貴重な体験だったと思っています。
■卒業生
平先生のゼミに入って良かったですね。いろいろなことに熱く真剣なアドバイスをいただきました。友人が教員以外の道を考えた時も、本人の意思を尊重してくださいました。
■先生
本学の学生が何ごとに対しても一生懸命に取り組む姿勢が素晴らしいと思います。われわれ教員が親身になるのは、学生がそうした姿を見せてくれるからであり、ついそうしたくなってしまうのです。そこが本学の素晴らしいところだと思います。
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