●高校生へのアドバイス
ご自分が高校1年に戻ったら、何をしたいですか? それを踏まえて、高校生にアドバイスをお願いします。
■大学生
あまり視野をせばめないで、いろいろなことに挑戦しておけばよかったなと思います。あとは、私は英語が苦手でそのまま大学まで来てしまいましたが、英語は理系でも文系でも必要になるので、もっとやっておけばよかったと思います。
■卒業生
研究室に入ったら、それはそれは英語を勉強しますよね。
■大学生
はい。なので、すごく後悔しています(笑)。薬剤師には、あまり海外進出などは関係ないように感じるかもしれませんが、やはり英語は必要になってきますね。
■先生
高校で学ぶ化学、生物や語学などの基礎知識があってこそ、大学での進んだ知識が理解できるのだと思います。大学でさらに学ぶことによって、自分の考え方がまとまり、アイデアを実行する創造発展の力が身につきます。高校での学力は、大学での「発見力」を伸ばすために欠かせないものです。
■大学生
高校1年の段階なら、勉強するというより、勉強が好きになる努力をしたらいいと思います。私はわりと勉強が好きだったので、積み重ねでずっとやってきていて、あまり本腰を入れて受験勉強したという意識がありませんでした。積み重ねが力になっていたのだと思います。
■卒業生
アドバイスとしては、昨日今日にできることをきっちりやりなさいということです。どうしても、「夢が大事だ」と言って、未来を語る人が多いですが、それも大事なんですが、昨日今日のことをちゃんとできる人って、じつはそんなに多くいません。高校1年生の頃は、高校に入ったばかりだから楽しみたいし、部活や勉強もあって忙しいですが、日々のことをしっかりやっていれば、夢もそのうちに見えてくると思います。時間はあるので、じっくり取り組んでください。そのうえで、理科は漠然と好きだけど、まだ決めきれないなと思ったら、千葉大の薬学部に来てもらいたいなというのが、私からのアドバイスです(笑)。
■先生
自分が何をやりたいかを見つけるのは難しいことですが、何らかの役に立つ人になろうと思ってほしいですね。いいところに就職するというだけではなくて、その先にあるものは何か。ちょっと旧時代的ですが、生まれてきたからには、世のため人のため、そういうことを目指してはどうでしょうか。自分の適性を参考にしつつ、目標を定めていってほしいですね。
もうひとつ言いたいことは、せっかく大学に入ったのにドロップアウトしてしまう人がいますが、本当に世の中の役に立つには、大学を出てから10年、20年、30年かかることもあるということです。投げ出さずに、自己研鑽に努めてほしいと思います。大学に合格してからも、学ぶ姿勢を貫いてください。
|
|