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CONTENTS

●プロフィール    ●大学生活について     ●就職活動、仕事について
●5年後に向けて    ●高校生へのアドバイス
 

●5年後に向けて




将来、5年後の自分はどうありたいと考えていますか?


大学生
5年後ですとと、まだ社会にもまれながら一所懸命働いているだろうなと思いますが、その後には世の中がきちんと見える立場にいて、かつ、人に伝えることができる力もあるという状況にいたいと思っています。
大きな枠組みで言うと、時代をきちんと築き上げていきたいと考えていまして、自分の学んだことを後世につなげ、次の世代が信念を持って、自分の思い描いている良い社会を作っていけるような、そんな環境を用意できる人間になりたいと思っています。


卒業生
なんかすごいなあ。

大学生
と言っても、具体的にどうしたいというのはあまり見えていないですが。

卒業生
だいたい5年後くらいという意味では、東京オリンピック・パラリンピック開催が決定しましたので、都庁全体として、そこに向けて動いているでしょう。私はその時期にどの部署にいるのかはわからないですが、どの部署にいても、オリンピック・パラリンピックに関わる時期だと思います。当然、開催に向けて力を入れると同時に、都民の皆さんの日常生活をより良くしていかないといけないという、両方の仕事があります。
私自身もその頃には社会人7〜8年目となって、係の中でも、若手の中心的な存在になっていないといけません。ですからそれまでに多くのことを経験して、後輩に自分の経験を伝えられる、都民の皆さんにも信頼を向けていただける、そういう職員になっていたいですね。

先生
私は、今の教育と研究を続けていると思います。私はゼミを20年やってきて、ちょうど今いる学生が20期生になります。これからもゼミ生を育てることを続けていきたいのですが、自由に研究をさせるというのはこちらにとってはなかなか負担なのです(笑)。いちばん簡単なのは、この論文を読んできなさいと言って、それをもとに専門分野を決定し論文をまとめさせることです。しかし、その人が本当の意味で育つには、自分でテーマを決めて自分で苦労し、努力するべきです。そうなると、ゼミの時間だけではなくて、ある程度個別に相談にのらないといけません。それだけやりがいがありますね。この職業がとても幸せだと思うことは、毎年毎年新しい学生が入ってくるので、決してマンネリ化しないし、飽きることがありません。これからも良い学生が育つのを期待して、喜んで付き合っていきます。

 


●高校生へのアドバイス




今、高校1年生に戻れたら、何をしたいですか? それを踏まえて、高校生に向けてアドバイスをお願いします。


卒業生
私は中高一貫校の出身で、中学3年間は陸上部に所属し部長も務めましたが、高校1年の時に、自分の勉強時間が取れないという理由で辞めてしまいました。今振り返ると、もったいなかったな、もう少し折り合いをつけて両立できなかったかなと思います。高校1年生でしたらいろいろなことにチャレンジする時間があるわけですから、何かを捨てて何かをやっていくのではなく、もっと欲張って、多くのことに挑戦してほしいと思います。

大学生
勉強に限らず、何でも一所懸命、全力でやるといいと思います。やることがなくてぼーっと過ごすくらいなら、何でもいいので自分のやりたいことに対して全力で打ち込むことです。高校時代にしかやれないことは確実にあるので、やれる限りのことは全部やったほうがいいですよ。
知見を広げておくのも大事ですね。先ほども言ったとおり、将来何ができるかを見通せる環境にいたいと思って、東京に来たんですけど、高校生の時にも可能な限り知見を広げることは可能ですし、将来の可能性を広げるために何にでも打ち込んでいろいろなことを吸収するという姿勢を持っていてほしいと思います。

先生
とにかく、好きなことをとことん突き詰めてほしいと思います。学問の基本は、好きなこと、興味あることを追究することです。どんな分野の学問も、それが出発点だと思います。そしてどんな分野の学問も必ず何らかの意味で社会的に役に立つはずです。ですから、高校時代の段階であまり視野を狭めないで、もし面白いと思うことがあったら、高校の教科書だけではなく、もう少し上のレベルの専門的な分野に足を踏みこんでみてもいいでしょう。そのほうが逆に、高校の内容もよく理解できるようになると思います。


大学構内のお気に入りスポット 先生
このキャンパスには、春は桜、秋は紅葉のきれいなスポットがいくつもあるんですが、私はそういうところが好きですね。

卒業生
私は生協の食堂ですね。そこで勉強をしたり、仲間と話したりして入り浸っていました。図書館は静かすぎて落ち着かなかったので(笑)。

大学生
僕は研究室の隣にある休憩スペースが気に入っています。入り浸るというほどではないですけど、友だちと話をするときなどによく使っています。

 

 

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