<前へ 1 2 3

CONTENTS

●プロフィール    ●大学生活について     ●就職活動、仕事について
●5年後に向けて    ●高校生へのアドバイス
 

●5年後に向けて




皆さんの将来の夢・目標は何ですか?


大学生
私は話すのがあまり得意ではないので、まずは就職の面接などに向けて話術・コミュニケーションスキルを磨きたいと思います。そして先ほども言ったようにテレビも含めたマスコミ業界で、情報発信をしていく仕事に就くのが目標ですが、元々は新聞記者にもなりたかったので、文章表現力も磨いていきたいですね。


卒業生
5年後くらいにはディレクターとして、自分の番組を持ちたいなと思います。また、視聴者の方から「今日もテレビが面白い」と思ってもらえるような番組を作っていきたいです。

研究で成果を出したい目標などはありますか?


先生
今鎌田敏夫さんという脚本家の考察を雑誌の連載で執筆しています。鎌田さんは「金曜日の妻たちへ」、「男女七人夏物語」などで80年代のテレビドラマを席巻した方で、トレンディドラマと呼ばれるドラマスタイルの原型を作った方でもあります。この日本型トレンディドラマが、韓国や台湾など東アジア圏にすごく影響を与え、現在東アジア圏で作られているドラマの原型にもなっています。なぜ日本型のトレンディドラマが、東アジア圏においても原型となりえたのか。そのあたりの考察・研究を完成させたいと考えています。

先生の研究のやりがい、社会的な意義はどういうところにありますか?


先生
私の仕事は、一つのドラマを何回も見返していきます。そうすると新しい発見がいろいろと出てきます。そういう発見との出会いも一つのやりがいです。また、そうした発見に関して、本や雑誌などで世に伝えていくわけですが、それを読んだ人に「こういう見方もあるのか」と、新しい視点を提供できた時もやりがいを感じます。
また、私がドラマに関して情報提供することで、視聴者が増えたり、日本のドラマ業界に活気や元気を与えられれば、社会的な意義にもつながってくると思います。今の日本ドラマは韓流などに押されて、少し自信を失っていますので、サポート役にもなれればよいですね。

先生の研究に興味を持った高校生が何かできることはありますか?


先生
ドラマでも本でもよいですが、好きな作品があったら、それを繰り返し見る、読む、といったことをしてみてほしいです。「濃い消費体験」をしてみると、新しい発見や新たな観点が持てることに気づけると思います。

 


●高校生へのアドバイス




もし高校1年生に戻れるとしたら、何をやりたいですか?


大学生
中学生の時に吹奏楽でサックスを始め、高校時代は軽音楽部でジャズ・サックスをやっていました。すごく夢中になって部活ばかりしていましたので、今度高校生に戻れたら、普通に遊びたいですね(笑)。

卒業生
部活のフェンシングでは燃えつきましたので、後悔はないですね。ただ、感性に引っ掛かったことなどを、メモしたり日記みたいに書き溜めたりしておきたかったなと思いますね。

受験勉強で役立った方法はありますか?


大学生
国公立大受験では科目が多いので、苦手科目の克服が課題でした。そこで、予備校などで教え方がうまいという評判の先生をリサーチして、その先生に教えてもらうようにしました。そうすることで苦手科目などもずいぶん成績が上がりました。

学びたいことを優先すべきか、就職先を見据えて学部等を選ぶべきか、先生のご意見はいかがですか?


先生
明確に将来の職種などを決める必要はないと思いますが、漠然とでもよいので、「自分がどういうことをしたら幸せかな」ということを考えながら、学部学科も考えてみるとよいのではないかと思います。
軌道修正はいくらでもできますので、あまりガチガチにならず、肩の力を抜いて学部学科を選んでほしいですね。私自身も、文学部への興味が政治に移り、結局今はドラマ研究をしています。大学へ進み、いろいろと学ぶ中で、自分に合った方向性を発見し、そこに向かっていく道はいくらでもあると思います。

高校での学びがどう大学で生きてくるとお考えですか?


先生
大学での学びは、高校で学んだ各教科の基礎力をベースにしたものですから、すべての教科が大学で生きてきます。大学での学びや就職に向けた活動などは、「これが正解」というものはほとんどなく、自分で見つけていく、切り開いていくという作業がとても多くなります。そうした中で、高校での基礎力というのは、いろいろな面で役立ってきます。
ですから高校時代は、自分の中に基礎力をどんどん溜め込んでいってほしいと思いますね。

夢を叶えるために必要なことは何でしょうか?


卒業生
失敗して悔しいと思ったり、人を羨んだりしたりする経験が、高校時代にもあると思います。その経験を大事にしてほしいですね。その経験はきっとバネになって、次の成功への原動力になると思います。

最後に改めて法政大学社会学部の素晴らしさを教えてください。


卒業生
キャンパスが広くてゆったりしているせいか、みんなのびのびと学生生活を送っているところが素晴らしさだと思います。


大学生
そうですね。最初は「多摩キャンパスは遠いから嫌だ」と感じていましたが、通っているうちにどんどん愛着がわいてきますね。

先生
学生の持っている能力を、自由に育てる環境があるというところが本学の良さだと思います。教員も上から目線でものを言いませんし、学生の関心やニーズを聞き、それを伸ばす、もしくはサポートする姿勢を大切にしています。

大学構内のお気に入りスポット
先生
多摩キャンパスにある社会学部棟は11階まであり、そこからの景色が素晴らしいですね。丹沢があって、その先に富士山の頂上が見えます。

卒業生
多摩キャンパスの大会議室の出入口近くに喫煙所があり、よくそこで友達と休憩しながら、出入りする学生たち、特に女子をウォッチングしていました(笑)。

大学生
私は多摩キャンパスの目玉スポット、通称「円芝」と呼ばれる場所で、よくリラックスしています。

先生
円形の芝生があるから「円芝」ですが、CM撮影などによく使われますね。

 

 

<前へ 1 2 3