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CONTENTS

●プロフィール    ●大学生活について     ●就職活動、仕事について
●5年後に向けて    ●高校生へのアドバイス
 


●大学生活について




大学入学のきっかけは何ですか?


大学生
私が高校1年生の時に、パソコンを自作した友人がおり、彼に「プラモデルと同じだよ」と言われまして、自分でも組んでみたことが、IT分野に興味をもつきっかけになりました。法政大学の情報科学部の教育内容を知ったときには、ここだ!と思いましたね。


卒業生
私は小学生の頃からコンピュータ関係の仕事につきたいと思っていました。必然的に情報科学関係の学部を探して、法政大学では各国から教授陣を招聘している点、1年生の頃から上級生と一緒に学べる機会がある点に加え、設備環境にも魅力を感じて受験を決めました。

実際に入学してみて、どのような印象を持ちましたか?

大学生
「情報科学プロジェクト」が思い出深いですね。先ほどの猿田さんのお話にあった上級生と一緒に学ぶ科目で、1年生が4年生の行うゼミに参加させてもらいます。卒論に参加するようなものですから、最初は何も分からずくじけそうにもなりますが、先輩方のやり方を見て学び、指導を受けることで理解が深まりましたし、先輩方を通して数年後の自分を明確にイメージできたのもよかったですね。
プログラムを組むという作業も、もっと華やかな世界だと思っていましたが、実際には地道な作業を積み重ねる時間が長く、イメージも変わりました。

卒業生
プロジェクトはいい経験になりますね。私はというと、海外から招聘された教授の授業を受講したものの、英語が聞き取れずに、最初は苦労しました(笑)。でも、やりたいことを学ぶために入学し、講義を受けていたので、英語の勉強は、苦にはならなかったです。

大学の楽しいイベントを教えてください!

大学生
楽しかったことは日常でたくさんあります。卒論近くになると研究室に泊り込みになり、皆で夜遅くまで激論を交わしながら制作します。小金井キャンパスは吉祥寺や新宿などアクセスがいいので、飲み会が頻繁にありますね。

卒業生
研究室の仲間で冬によく鍋を囲んで食事をとりました。ささやかですけど、朝から晩まで一緒に研究している仲間ですし、楽しかったですね。
そのほかには、RATという学生有志のリソースアドミニストレーションチームがあります。活動の目的は、教育・研究等に使用されるコンピュータシステム環境の提供であり、それに関わるサーバ、クライアント PC、およびネットワークの仕様策定・構築・運用・保守を行っています。RATの発表会は誰でも聞くことができる自主的な活動で、出入りが自由なことも魅力です。

おすすめの講義は何ですか?

卒業生
私は「コンピュータの構成と設計」ですね。コンピュータはそもそもどのような仕組みで動いているのかを学ぶ講義内容です。CPUがどのような仕組みで動いているか、CPU周辺の部品とどういう関係があるのか、またそもそもプログラムはどんなふうに動くのかなどを知っていると、コンピュータをどのように触れば良いかが分かるようになるので、仕事でも役に立っています。

大学生
私はその講義は苦手でした。

卒業生
受講後の感想がハッキリ分かれる講義だよね。

大学生
はい…
私のお薦めは「コンパイラ」という講義です。コンピュータのプログラミング言語はそのまま打ち込んでもハードウェアは理解してくれません。コンピュータは2進数の命令で動くのですが、その翻訳してくれる機能がコンパイラなのです。

先生
先ほどから話がでていますが、情報科学部は「プロジェクト」をウリにしています。卒論の模擬を1年生から体験させることが目的で、半年間、少人数制で手厚く行われます。3年間で最大6回、様々なテーマから選ぶことができますので、最終的な卒論に活かされる下積みが作れます。また、プロジェクトを進めることで、自分に必要な講座を教えてもらえるので、ゴールが見えやすくなる。その点においても非常に役に立つと思います。
さらに、学生からの要望を受けて夏休みに開設される「リクエスト集中講義」もあります。例えば、新しいプログラミング言語を教える講義などが行われます。学生の学習意欲を大切にする特徴的な取り組みだと思います。

情報科学部のすばらしいところを教えてください!

大学生
恵まれた設備ですね。情報科学部棟西館がキャンパス内でも新しく、普通の教室の席一つ一つにLANケーブルや電源コンセントがあり、プロジェクタの設備があります。

卒業生
私が卒業した後の数年間でも、更に良くなっているようです。
授業を受けている人たちは気がついてないかもしれませんが、普通に使っている機材は非常に高価なものばかりですし、プロ用の機材・ソフトも多数あります。測定機器や実験用の機材も十分な台数がありますし、入学時には一人に一台最新のコンピュータが貸与されたりと、恵まれてると思いますね。

先生
一番は国際化を目指しているということです。教員で言えば3分の1が外国籍ですし、企業で勤務経験のある方も多く在籍しており、多様な構成です。また、英語で論文を書くために、必要な英語能力の修得を目指す科目もありますよ。

卒業生
就職した今だから分かりますが、研究室の環境を自分達で作るような、理論を実践する機会が頻繁にありました。研究に必要な機材も「我慢しろ」と言われたことがなく、すぐに買えましたし、とても恵まれた環境でした。

先生
猿田くんにそう言ってもらえるとうれしいですね。

 

 

●就職活動、仕事について




就職活動はどのように行いましたか?卒業生の進路を教えてください!


卒業生
もともと業界は絞っていました。コンピュータ関係の仕事がしたくてどの企業に入るかを考えていました。修士の1年の冬くらいから活動して、最終的に決定に至ったのは修士2年になる直前の春でした。私は恵まれていたようで、あまり苦労した印象はありません。 ただ、徹底的に企業の特色を調べたことが良かったと思っています。この結果、「御社の目指している方向性と私のやりたいことはマッチしています」ということを伝えることができましたから。


大学生
私も就職先は決まっています。
企業を選択する基準として、最初はIT業界にしようと漠然と考えていましたし、給与や福利厚生などの待遇面を重視してしまい、企業を絞りきれませんでした。ただ、さまざまな企業の事業内容を見ることで、自分が本当にやりたいことは何かを考えることで、基準も見えてきました。その後はスムーズでした。
これは就職活動中に確立した考えで、初めからこのような考えをもって活動していたわけではありません。皆さんも焦らないで、ある程度の時間をかけて、自分の考えを見つけることが重要です。

先生
情報科学は理系・文系と言った時に、どちらかというと文系に近いところがあります。ですから、IT業界以外での就職先では、ブライダル関係に就職してIT技術をうまく使って仕事の効率を図りたいという学生などもいます。あとは、公務員や警官になった人もいますね。サイバーテロ対策をすると言っていましたから、大学で学んだことを活かしての就職ですね。

 

 


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