●大学生活について
國學院大學文学部を志望した理由は何でしょうか?
■卒業生
中学生時代には国語の先生になりたいと思っていました。大学については、教職のサポートも厚い國學院の一本に絞った志望でした。ここを落ちたら浪人、と覚悟を決めて受験しました。
■大学生
実は、学科も含め進路選択に際しては迷いがありました。日本文学というと、とても狭い分野というイメージがあり、そんなに進路を絞ってしまっていいのかという不安があったのです。
そんななか、國學院大學では、副専攻として他の学部の授業もとれる制度があることを知りました。私は福祉の分野にも興味があり、そうした分野も含め様々な学部の授業や資格課程を履修できる点は、選択の幅が広くてよいと思いました。
大学選びの段階であまり道を絞ることには、確かに不安がありますよね。
■大学生
広く浅くではありますけれど、あまり最初から一つに突き詰めないで、いろいろと勉強できる環境があることがよかったです。
諸星先生のゼミ以外で印象に残る授業はありましたか?
■大学生
これはユニークだと思った授業は「古文書学演習」です。とにかく延々と古文書を読むという内容です。記号、パズルを解読していくような作業が続き、まるで異次元に入ったようなミステリアスな体験でした。
■卒業生
他学部の授業をいろいろと受けてきた中で印象に残るのは、「メディアから何が受け取れるか?」という講義です。映画「モンスターズ・インク」に、お寿司屋さんのシーンがあるのですが、そのシーンは、実は日本放映用だけで他の国ではそれぞれの国のシーンが入っているそうです。制作元のピクサーが、世界各国で親近感を持って受け入れやすい映画にするために、わざわざカットを差し替えているというエピソードを学びました。
そこで、この話を先日高校の授業で話したのですが、これが生徒にすごく評判が良かったんですよ。このように大学で知り得たことが、今の仕事上の「ネタ」としてけっこう生きていますね(笑)。
先生の目でご覧になって、こういう講義はいいなというものはありますか?
■先生
プレゼンテーションスキルの向上に力を入れている先生がいらっしゃいますね。研究だけでなく、さまざまに総合的な力をつける指導をされていて、良いことだと思います。私の演習でも、この点をを心がけるようにしています。
キャンパスのなかのお気に入りの場所を教えてください。
■卒業生
私は図書館によく入り浸っていました。蔵書数150万冊というのは図書館として有数の規模だそうです。とにかく授業の空き時間はずっと居ましたね。
■大学生
私も高校時代に大学見学に来たときから、図書館はいいなと思っていました。他の大学で学んでいる友人からは、トイレがきれいなことをうらやましがられます。それから学食もいいですね。お勧めメニューはうどんです。「おいしい学食ランキング」に入ったんですよ。
■先生
渋谷のキャンパスは全部建替えてしまって古い建物が残っていないので、感傷に浸るようなものはあまりないのですが、学術メディアセンター内の國學院大學博物館は考古学、神道の歴史、大学の歴史に関する所蔵品の展示が貴重です。
渋谷の校地が再開発されて、コンパクトで高密度になりましたね。
■先生
キャンパスの面積確保に関する文部科学省の規制が緩和されたこともあって、どの大学でもキャンパスの再編が進んだと思います。本学のキャンパスは渋谷とたまプラーザに別れていますが、文学部に関していえば、今は1年生が週に1日たまプラーザに通うほかは、ほとんど渋谷で授業を受けられます。
■卒業生
私の学年までは、1・2年生はたまプラーザキャンパスで学んでいました。入学してからの2年間をたまプラーザで過ごしたので、どちらかといえばこちらのほうが懐かしいです。たまプラーザキャンパスの特徴は、とにかく敷地の広さですね。桜、緑がきれいなんです。
■大学生
私も、実は自分のなかで思っていた國學院大學のイメージは、たまプラーザキャンパスだったんですよ。少し歴史のある雰囲気で、広くてというイメージですね。
いずれにしても、現在は「渋谷の大学」というイメージが定着している訳ですね。
■大学生
とにかく渋谷のまちを満喫できるキャンパスです。そして、渋谷を通る通学定期を持っているのはなにかと便利ですね(笑)。
■先生
個人的には、18階からの眺めが素晴らしいと思っています。六本木ヒルズと東京タワーが並んで見える。そして眼下には氷川神社の杜の緑。すばらしい景色です。
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