●高校生へのアドバイス
もし高校1年生に戻れるとしたら、何をやりたいですか?
■大学生
高校時代は、部活も勉強も自分なりに頑張りましたし、結果として現象数理学科で学べていますので、後悔はないですね。
■卒業生
私は勉強も部活も、もっと一生懸命にやりたいです。高校生の時は一番成長すると思いますので。
高校での学びがどう大学で生きてくるとお考えですか?
■先生
まず、高校での勉強は受験のためではない、という前提を忘れないでほしいですね。
小学校から勉強が始まりますが、これは人として生きていく知恵を身につける、社会に出るための基礎を築くためのもので、高校時代の勉強もその目的があるわけです。
高校での学びは大学に入ればそれで終わりではなく、高校時代の学びをベースにさらに大学での専門性を上乗せして、社会に出ていくのです。ですから、高校の勉強は受験だけが目的では決してありません。
大学受験が目的と考えていると、大学入学後に目標を見失ってしまいます。高校時代の学びは勉強だけでなく、経験や仲間との人間関係という面でも、大学やその後の社会に出てからも生きてきます。
大学では自主性が重要になりますが、自主性を発揮させるためのアドバイスはありますか?
■先生
自主性の起点は「疑問」かもしれませんね。松元君が自主ゼミを立ち上げたのも、「風のことを知りたい」という疑問があったからです。だからこそ、調べようと自主性が沸き起こったわけです。
つまり、世の中のいろいろなことに対し好奇心を持ったり、「不思議だな」と思えることをそのままにしない、ということが大切なのだろうと思います。これらはすべて学ぶことの原動力にもなると思いますね。
■卒業生
そうですね。私が錯視に興味を持ったのも、『ニュートン』という科学雑誌でたまたま錯視の記事を読んだことがきっかけでした。その興味をそのまま放っていたら、コンテストで受賞はしていなかったでしょうね。
最後に改めて明治大学総合数理学部の素晴らしさを教えてください。
■大学生
現象数理を学びたい人はもちろんですが、コンピュータサイエンスや純粋数学を学びたいという人にも、この学科には道があるというところが素晴らしいと思います。
■先生
これまでにない学部学科を創出し、社会に新たな価値を生み出そうとしているその試み自体がすごく素晴らしいと思いますね。
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