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CONTENTS

●プロフィール    ●大学生活について     ●就職活動、仕事について
●5年後に向けて    ●高校生へのアドバイス
 

●5年後に向けて




将来やりたいと思っている夢や目標はありますか?


大学生
先ほどお話しした地元の金融機関への就職をしっかり実現するのが第一です。それが今の一番の目標ですし、人生の目標でもあります。昔から親孝行をしたいという気持ちが強くあり、地元に戻って仕事をすることで地域の一員でもある親に対しても貢献できると考えていますから、頑張って就職活動を行っていきたいです。


卒業生
私は大学に入学する前から教育に興味がありましたし、学部時代は日本語教育に必要な単位も修得していますので、今後はそういった方面にも興味を広げて何かに取り組んでいければいいなと思います。教育というのは、相手に教えるだけでなく、自分自身も新しいことに気づくことができる場ですから、私も一緒に成長していきたいです。

日本語教育に携わる場合、何か資格が必要なのですか?


卒業生
日本語を教える際にはとくに資格が必要ということはありません。ただ、立命館大学の場合、日本語教育に必要な授業を420時間履修すると、日本語教育の資格認定を得ることができます。

先生
大学で資格認定を受けていれば、大きな強みになります。ですから、将来こうした分野で活躍したいと考えている学生たちは頑張って専門的な学びを深めています。

先生が今後取り組んでいきたいことは何でしょうか?


先生
私はとにかく新しいこと、自分が興味を持ったことを通してコミュニケーションを深く研究していきたいと常に考えています。そういう観点で言いますと、現在発達障害の方のコミュニケーションに関心を持っており、今後は発達障害の方が用いる音声や文章を含めた表現について考察したいと思っています。
また、一人ひとりが当たり前に思っている考えなどを調査・分析することで、当事者がどのように他者や世界を捉えているのかというリアリティの部分を明らかにできるのではないだろうかと考えています。そうした研究によって、より深いコミュニケーションのあり方を追求していきたいです。

 


●高校生へのアドバイス




コミュニケーション学域を目指す高校生にアドバイスをお願いします。


大学生
私が言うのもどうかと思いますが、まずコミュニケーションという学問に興味を持ったという時点でその高校生は変わっているというか、とても個性的だと思いますね(笑)。


先生
確かにそうかもね(笑)。

大学生
もちろんそれは悪い意味ではありません。入学後、個性的な友人たちとたくさん出会いましたが、みんな自分の意志をしっかりと持っていて、まわりに流される人があまりいないなと感じました。
ですから、何らかの明確な意志を持っている人のほうがコミュニケーションを学ぶ上では合っているのかもしれません。

卒業生
私も在学中は確かに個性的な学生が多いと感じました。そして、そういう人が多いからこそ、私もまわりから刺激を受けることがたくさんありましたね。

勉強の面でこれをやっておいたほうがいいと思うことは?


卒業生
志望される高校生の多くが文系だと思いますし、実際に私もそうでした。でも、だからといって理系科目をおろそかにしていると、あとで困ることがあるかもしれません。コミュニケーション学域の授業では理系関連の科目もあり、就職活動のSPI(採用試験/適性検査)では理系の基礎知識を問われることもあります。また、今私が勤めている職場は工業化学系の製品を扱っていますから、お客様に対応する際、最低限の知識も必要になってきます。ですから、今思えば高校の時にもう少ししっかりと理系科目を勉強しておけばよかったなと後悔しています。

大学生
理系科目で言えば、私は先生の「言語調査法」を受けた際に統計の知識が乏しくて苦労しました。

先生
統計のやり方は授業で教えますので高校生が専門知識を持っておく必要はありません。ですが、言語を研究する時に集めたデータをどう分析すればよいのか、研究テーマの何に着目し、どのような仮説を立て、どう調査し、どう研究を進めればよいのかといったことを含めて学びますから、最初は難しいと感じることもあるでしょうね。

大学生
先生がおっしゃった通り専門的なことは授業で教えていただけますが、いわゆる“数学的な考え方”ができれば、こういう授業には強いと思います。

最後に高校生にメッセージをお願いします。


先生
先ほど原田さんが「個性的」というキーワードを挙げてくれましたが、そういった高校生にはぜひ入学してもらいたいですね。そして、言葉に少しでも興味のある人、その言葉を使って何かコミュニケーションをしたい、何か自分で創作してみたい、自分でいろいろと考えてみたいという気持ちが少しでもあれば、きっとよい学びができるでしょう。 私たちのコミュニケーション学域では、学生の「学びたい」という思いに応えるために、日本語はもちろん、複数の言語、複数の文化、複数の価値観といった異なる他者同士の関係、つまりコミュニケーションが果たす役割について見識を深められる授業がたくさんあります。頑張って入学していただければきっと充実した4年間を過ごすことができると思います。

大学構内のお気に入りスポット
卒業生
私は諒友館の地下にあるCafe・Rossoがお気に入りで、在学時代は空き時間によくデザートを食べていました。くつろげる雰囲気もあり、友達もみんな集まってくるのでつい長居していましたね。

先生
そこは新しくて綺麗すぎるので、私はやっぱり存心館地下の食堂のほうが落ち着きます。
自分の研究室からもすぐに行けますから。

大学生
先生らしいですね(笑)。綺麗といえば、大学は御手洗いも綺麗です。特に学生会館4階はホテルみたいに綺麗で、別の建物にいてもわざわざ来ますよ(笑)。

 

 

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