●高校生へのアドバイス
コミュニケーション学域を目指す高校生にアドバイスをお願いします。
■大学生
私が言うのもどうかと思いますが、まずコミュニケーションという学問に興味を持ったという時点でその高校生は変わっているというか、とても個性的だと思いますね(笑)。
■先生
確かにそうかもね(笑)。
■大学生
もちろんそれは悪い意味ではありません。入学後、個性的な友人たちとたくさん出会いましたが、みんな自分の意志をしっかりと持っていて、まわりに流される人があまりいないなと感じました。
ですから、何らかの明確な意志を持っている人のほうがコミュニケーションを学ぶ上では合っているのかもしれません。
■卒業生
私も在学中は確かに個性的な学生が多いと感じました。そして、そういう人が多いからこそ、私もまわりから刺激を受けることがたくさんありましたね。
勉強の面でこれをやっておいたほうがいいと思うことは?
■卒業生
志望される高校生の多くが文系だと思いますし、実際に私もそうでした。でも、だからといって理系科目をおろそかにしていると、あとで困ることがあるかもしれません。コミュニケーション学域の授業では理系関連の科目もあり、就職活動のSPI(採用試験/適性検査)では理系の基礎知識を問われることもあります。また、今私が勤めている職場は工業化学系の製品を扱っていますから、お客様に対応する際、最低限の知識も必要になってきます。ですから、今思えば高校の時にもう少ししっかりと理系科目を勉強しておけばよかったなと後悔しています。
■大学生
理系科目で言えば、私は先生の「言語調査法」を受けた際に統計の知識が乏しくて苦労しました。
■先生
統計のやり方は授業で教えますので高校生が専門知識を持っておく必要はありません。ですが、言語を研究する時に集めたデータをどう分析すればよいのか、研究テーマの何に着目し、どのような仮説を立て、どう調査し、どう研究を進めればよいのかといったことを含めて学びますから、最初は難しいと感じることもあるでしょうね。
■大学生
先生がおっしゃった通り専門的なことは授業で教えていただけますが、いわゆる“数学的な考え方”ができれば、こういう授業には強いと思います。
最後に高校生にメッセージをお願いします。
■先生
先ほど原田さんが「個性的」というキーワードを挙げてくれましたが、そういった高校生にはぜひ入学してもらいたいですね。そして、言葉に少しでも興味のある人、その言葉を使って何かコミュニケーションをしたい、何か自分で創作してみたい、自分でいろいろと考えてみたいという気持ちが少しでもあれば、きっとよい学びができるでしょう。
私たちのコミュニケーション学域では、学生の「学びたい」という思いに応えるために、日本語はもちろん、複数の言語、複数の文化、複数の価値観といった異なる他者同士の関係、つまりコミュニケーションが果たす役割について見識を深められる授業がたくさんあります。頑張って入学していただければきっと充実した4年間を過ごすことができると思います。
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