●高校生へのアドバイス
スポーツ健康科学部を目指す高校生にアドバイスをお願いします。
■先生
高校時代は勉強する習慣をつけておくことが大切です。専門的なことは大学で学べますので、何か特別なものが必要ということはありません。ただし、本学部で学びたいのであればスポーツには興味を持っていてほしいと思います。入学すると競技者の立場で物事を考えることが求められますから、自分で体を動かすことも多少は必要です。勉強も大事ですし、体を動かすことも大事。ぜひ両立してがんばってください。
■大学生
私は高校時代、部活に時間を取られていたので、いざ引退すると受験勉強のリズムをなかなかつかめませんでした。ですから今先生がおっしゃった勉強する習慣を日頃からつけておくことは大切だと思います。もちろん部活も両立できるならば一生懸命やって、そこで得た友人を大事にしてほしいです。
■卒業生
部活などの課外活動は気分転換にもなるので、楽しみながら取り組んでほしいと思います。
もし高校生に戻れるとしたら何かやりたいことはありますか?
■大学生
そうですね、高校生に戻れるなら…やはり勉強ですかね。もう少しコツコツ勉強しておけば大学に入って苦労することも少なくて済んだのかもしれません。
■卒業生
僕は理数系の科目をちゃんと勉強したいです。スポーツ科学系の分野を学ぶ上では、直接的にも間接的にも必要だと感じることがありましたので。もちろん英語も勉強し直します(笑)。
高校や大学で勉強することは将来につながると感じますか?
■卒業生
僕の場合、学部や大学院で学んだスポーツ系とは違う分野に進む予定ですので、「直結」という意味では、これまで学んできた学問が将来に明確につながっているとは言えないかもしれません。
■先生
しかし、おそらく伊地智君も水野さんも、今まで勉強してきた根底にある、目標に向かって計画を立てることや、テストに向けて準備をしていくといった行為自体が非常に大きな意味を持っているはずです。それらは今後の活躍に欠かせない要素でしょう。
ですから「今あまり面白くない…」「今こんなことをやって意味があるの?」と高校生は疑問に感じる時もあるかもしれませんが、「いつか必ず自分に返ってくる」という前向きな気持ちを持っておくとモチベーションも変わるでしょう。
■大学生
私もそう思います。
■先生
自分自身の経験で言いますと、私は残念ながら高校生の時にはその発想はありませんでした。当時はテストで点数を取ることしか考えていなかったのですが、今の立場になって振り返ると、あの当時、テストが1カ月後にあるから「何日前から勉強を進めよう」という計画を立てたことは、少なからず現在の仕事にもつながっているんだと実感できます。そういう意味では高校の定期テストも、受験勉強も決して無駄ではない。必ずどこかで自分にプラスになって返ってくるでしょう。
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