<前へ 1 2 3

CONTENTS

●プロフィール    ●大学生活について     ●就職活動、仕事について
●5年後に向けて    ●高校生へのアドバイス
 

●5年後に向けて




皆さんの将来の夢・目標は何ですか?


卒業生
マクドナルドには、社内の人材教育機関として「ハンバーガー大学」というのがあります。この大学はハンバーガーの作り方を教えるのではなく(笑)、お店を運営する上で、どうすれば人は動いてくれるのかなど、人材をどう導くかというリーダーシップ教育を行う場です。講師はマクドナルドの社員が行います。
ハンバーガー大学は教育業界でも有名な人材教育機関で、学校の先生などが研修を受けに来ることもあります。このハンバーガー大学で、社員講師として専門的に関わることが僕の5年後の目標です。
また、マクドナルドはグローバル企業であり、企業経営という観点からも学べることはかなり多くあると思っています。それらの学びをすべて生かして、10年後くらいには起業したいと考えています。

大学生
私は、塾講師としてがんばっている自分、でしょうか。講師になれた際には、主体的に物事を考えられる生徒を多く輩出したいですね。また、生徒一人ひとりの夢や目標を大事にしてあげられる先生に、ぜひともなりたいです。

先生
私は5年後も10年後も、「困っている人の役に立てる研究」をしたいと思っています。具体的な目標で言うと、研究成果を政策レベルや実務レベルに具現化させられるような方々とコラボレーションすることで、実際に多くの困っていらっしゃる方々をサポートして、社会貢献に寄与したいと考えています。今の福島県での調査活動は、現地のNPO団体と補完し合う関係で仕事を進めています。そういう仕事をもっとやっていきたいですね。

先生の研究の社会的な意義、やりがいはどのようなところにありますか?


先生
貧困国や被災地などの経済的成長や支援に貢献することを目的としている経済学分野であること、現実問題の解決策を研究していることが、社会的な意義につながっていますし、私の研究のやりがいでもあると言えますね。
また、研究職は論文発表など、私個人の名前で仕事ができる、ということもやりがいです。企業では、何か実績を作ったとしても企業名が有名になりますが、研究者というのは、頑張れば自分の名前を歴史に残せる可能性があるわけで、そのあたりが醍醐味ではないでしょうか。


高校1年生が開発経済学に関してその一端を学ぶとしたら、どういうことから勉強するとよいでしょうか?


先生
意識的に開発経済学を学ぶというより、高校時代は学校で学ぶ社会の勉強をしっかりやっておけばそれでよいと思います。そして、正しい日本語で文意の伝わりやすい文章をしっかり書けるように勉強することも重要だと思います。その方が高校生にとっては将来的に有益です。

 


●高校生へのアドバイス




もし高校1年生に戻れるとしたら、何をやり直したいですか?


大学生
私は高校2年からは勉強をするようになりましたが、1年の時はまったく勉強をしない生徒でした(笑)。家で勉強するという習慣がまったくなかったのです。さすがに2年の時に怒られまして、反省しました。なので、もし高1に戻れたら、今度は勉強するようにしたいです(笑)。
あと、部活は吹奏楽部でチューバをやったのですが、それも高2から本腰を入れ始めたという感じでしたので、部活も高1から一生懸命やってみたいですね。


卒業生
僕は英語です。留学をしておけば良かったと思いますね、本当に。英語をもっと勉強しておけばと、今でもよく思っています。
日本マクドナルドは社長が外国人ですし、キャリアアップするためには、英語力は大前提の必携スキルになっています。

大学生
やはり、そうなんですね。

卒業生
そうなんですよ。特に僕が今担当している店舗は本社のおひざ元なので、海外からの関係者もお店に来ます。そういう時に英語でしっかり応対できないと、社員としては恥ずかしいんですよ(苦笑)。
あと、さっき湯浅さんが「主体性を育ててあげたい」と言いましたが、僕も高校生を含む店舗のアルバイトスタッフさんたちに、「主体性を持つことが大事ですよ」と教えてあげたいなと思っています。

湯浅さんはもし塾講師になった後に、高校生から進路などのアドバイスを求められたら、どう対応してあげたいですか?


大学生
そうですね、将来の夢が見つかっていない生徒であれば、好きな教科や将来どんな大人になっていたいか、何をすることが好きなのかをいろいろ聞いて、その生徒に合った学部・学科をいくつか提示してあげたいと思いますね。

進路選択や受験に関して何かアドバイスをいただけますか?


大学生
高校時代の将来の夢は、父親の職業の影響もあって、実はシステムエンジニアだったんです。パソコンが大好きだったので、自分でプログラミングなども少し勉強していました。
それでも、理系学部に進むには物理・化学に興味を持てなくて、学校の先生にも相談した結果、経済学科を受験しました。大学での4年間、嫌いな科目をいやいや学んで過ごすよりも、好きな科目や学んでみたい科目を多く履修した方が、自分にとってプラスになるだろうと判断したのです。
私と同じように文・理の選択を決めかねている人は、自分一人で悩まずに、多くの人に意見を求めてみるとよいと思います。

先生
高校時代はまだ社会の視野も狭く、将来の目標などに関して考えられる選択肢が少ないのは当然です。にもかかわらず将来の目標を慌てて選ぼうとすると、「今の自分でもできそうなことは何か?」と、消極的な姿勢で進路や就職先を選んでしまいがちになると思います。
それよりも、「自分が学びたいことは何か」、「将来、どういう人間になりたいのか」ということをまず考え、そのためにこういうことが学べる学部はないだろうか、自分の関心を深められる仕事はないだろうかと、積極的な姿勢で視野や選択肢をどんどん広げていってほしいですね。

最後に、成城大学経済学科の素晴らしいところをアピールしてください。


大学生
経済学科に限ったことではないですが、成城大学は少人数制であるという点がとても気に入っています。

卒業生
そうですね、先生方との距離の近さが良かったです。聞きたい時にすぐに先生に話が聞けるので、いろいろと助かりました。

先生
やはりそこですかね、成城大学の魅力は。教員としても、学生一人ひとりの個性が伝わってきて楽しいですね。

大学構内のお気に入りスポット
先生
中庭から正門越しに見えるイチョウ並木ですね。秋はもちろん、四季それぞれの表情がきれいで、それを見ながら大学生活を過ごすというのは魅力的だと思います。

卒業生
僕は3号館から見える富士山です。空気の澄みきった冬は、特にきれいです。

大学生
私は入り浸った「会計学研究会」の部室と図書館です。

 

 

<前へ 1 2 3