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CONTENTS

●プロフィール    ●大学生活について     ●就職活動、仕事について
●5年後に向けて    ●高校生へのアドバイス
 

●5年後に向けて




皆さんの将来の夢・目標は何ですか?


大学生
大学院には憧れがあります。それは研究目標があってというよりも、単に「院生ってかっこいいな」という単純な憧れなんですけどね(笑)。
院生の方にもいろいろと話を聞いて、自分が院に進むことの目的などを考えてみようかなと思っています。大学院へ進むにあたっては、資金面の協力を獲るために親へのプレゼンもしなければいけませんので(笑)
一方で、就職先として、出版系にも関心があります。これはある出版社の編集部を訪ねたことがあって、自分の興味とのマッチングを感じたからです。


先生
私は大学の図書館というものが、5年後のニーズに即した形であれるように尽力したいと思っています。
「春日ラーニングコモンズ」もそうですが、ネットワークと融合して知を共有するという形はまだ多くの可能性を秘めていますから。そういうものの手助けを出来ればと思っています。

卒業生
僕は高校教師になったことで今までの夢を全部達成してしまったんですよね。ですから、これからどう生きたらいいの、という感じなんですけど(笑)。
真面目に言うなら、直近の目標は、研究者として成果を出すことですかね。先ほども言いましたが、図書館と学校教育に情報技術を通して貢献したいです。

学校の図書館が抱えている課題にはどのようなものありますか?


卒業生
僕にとってはソフト開発も重要な研究テーマなのですが、いいソフトを開発するには、ユーザー目線がどうしても重要になります。そこでユーザー目線を探求するために、「情報利用行動」を学ぶ必要があると感じています。
現在の、特に中高生が使う学校の図書館は、まだ生徒側の使いやすさやニーズが汲み取れてはいないと感じているんですね。そこで中高生の「情報利用行動」を研究し、データを上げないと日本の学校の図書館はこれ以上発展しないかなという危機感がありますね。

 


●高校生へのアドバイス




もし高校生に戻れるとしたら、何をしたいですか?


大学生
地域社会やコミュニティとのつながりを持っておきたかったと思います。高校時代は部活と勉強で目いっぱいでした。大学に入り、高校時代に留学したとか、ボランティア活動を続けていたとか、いろんな活動をやっている人と出会うと、自分ももっと視野の広がることをしておけばよかったと実感しますね。

卒業生
僕はまず、イケメンでやり直したいですね(笑)。
いや、ほんと暗黒時代でしたからね、高校のときは。高校では部活もあんまりやってないし、英語の先生とソフト作りばかりやっちゃってましたからね(笑)。
普通に高校生活をエンジョイしたいです。

進路選択に関して何かアドバイスをいただけますか?


先生
高1の段階で、大学や将来のことを真剣に考えてみるのはいいことだと思います。ですが、安易に文系理系と決め付けない方がいいですね。例えばうちの学群は、理系の学生でも少し文系科目を勉強すれば入れるし、文系の学生でもなんとか数UBまで頑張ってもらえれば入れるように、間口を広くしています。
知識を貯め、数学的な論理的な能力、文学的な能力などを磨くのは高校時代がやはり一番良いですね。ですから高校時代に狭い範囲に自分の型をはめるのはもったいないという気がします。 高1で一度考えた後、高3くらいで再度しっかり考えてみればいいと思います。

大学生
私も同感です。高3までに文理転向をした友達も多いので、早くから「捨て科目」みたいなものは作らない方がいいですよね。
また、私は筑波大学を良く調べた結果、AC入試を知り、挑戦することを決めました。
志望する大学が見つかったら、その時点で学力が足りないと感じたとしても、その大学の入学方法などを調べてみて、あきらめずに頑張ることをお勧めします。

卒業生
遠い先を見すぎずに、まずは夢や目標を直近に1つ作って、それを達成していく。その繰り返しで1つ1つクリアしていくと、気付いたら大きな目標を達成していたということもあると思いますよ。

勉強のモチベーションを高めるにはどうしたらいいでしょうか?


大学生
私は積極的に学校訪問をしたり、学校のシステムなどを調べたりして、とにかく志望校のことを常に頭に置くことで目標意識が強まりました。これは、日々の学力アップのためのモチベーションにも必ずなると思います。

卒業生
特に苦手教科であれば、周辺情報から関心を持つきっかけを探す方法があると思いますね。例えば最近では『数学ガール』という小説が人気ですが、人間模様を楽しみながら数学を学ぶという形なら関心が向くかもしれません。
情報の中でもフェイスブックなどSNSを教える際でも、『ソーシャルネットワーク』という映画を生徒に薦めたりもします。映画や小説など、人間模様が関わってくると、そのテーマを学ぼうとするモチベーションが高まりますね。

先生
受験勉強で得た知識は、うまく変換すれば大学でも社会でも、あるいは世界でもきっと役に立つものになります。
数学はコンピューターをやる上で重要ですし、歴史の知識は理科系にも活かせるわけです。「受験のためだけの勉強」と考えずに、「自分が将来において何をやりたいのか考えるための勉強」と捉えることでモチベーションは高まると思います。
また、就職先など大学の先のビジョンは漠然としていてかまいません。ただ、世の中を見てみると、世界へ出ていくのは必須の流れです。ですから海外との接点は必須ですし、国際化を視野に入れておくことは重要でしょう。
そういうつもりでいろんなことを学び、なんでも糧にしてしまおうと、いう気持ちでやっていただくのがいいでしょうね。

アピールポイント

最後に知識情報・図書館学類の素晴らしいところをアピールしてください。


大学生
図書館マニアのような友達もいて、変わった図書館に行きたいなというと、こんな図書館もあるしあんな図書館もあるよとか、いろいろ出てきます(笑)。
図書館のことから情報までいろいろと幅広く学べるのが魅力です。

先生
カリキュラムのことは前述しましたので、生徒の学び、やる気、自主性を尊重した学校側の柔軟性にあると思います。小野君みたいにドクターに入った途端に「高校の教員採用試験を受けたいんですけど」って言っても「そう、頑張ってみたら」と学生の自主性を尊重します。
また、学生がWEBラジオをやりたいと言い出したら、多少の手続きはありましたけど、「いいんじゃないの」と言ってあとは学生の好きなようにやらせている、ということころもありますね(笑)。 そういう柔軟なところは本学の素晴らしい点だと思いますよ。
図書館という、ある意味、古色蒼然とした部分もあるんですけど、一方でデジタルライブラリという新しい流れに変えようという動きもあるわけで、そういう柔軟性、フレキシビリティというものは、入ってみてぜひいろいろ考えて感じてもらえばいいですね。

卒業生
僕はもう、ズバリ一言でいうと、日本最先端の図書館情報学を学べること。この一言に尽きると思いますよ。
情報を収集し、管理・蓄積して、人々がどこにいるのかを知り、その人々にどう伝えていくのか、という本当の「情報学」を最先端の高いレベルで学べるのは、筑波大学を置いて他にはないと思いますね。

 

 

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