●就職活動、仕事について
川島さんが、今の会社を選んだきっかけは何ですか?
■卒業生
就職活動をするにあたって、大学の研究室でやっていることを生かした業界に行きたいというのはありましたね。そういう中で、半導体のメーカーや、今の会社のような半導体の研究所などが候補にありました。
どういう部分に興味をひかれましたか?
■卒業生
いちばん大きいのは、研究開発に携われるというところですね。会社は半導体関係なので、超伝導体とはまた別の物質に関したことですけど、ただ、原理の追究とか実験技術に関して言うと、会社に入っても役に立つものがたくさんあります。大学で使っていたものと同じようなソフトウェアを会社で使うこともありますし、電圧とか電流の測定って、たいていどの物質に対しても行われる測定なので、大学時代の研究が、より具体的な局面で使えることが多いですね。
現在のお仕事は、直接超伝導には関わっていないけど、大学時代の研究のノウハウは生きているということですね。
■先生
半導体をちゃんと理解していないと、超伝導は理解できないし、絶縁体も理解していないと、超伝導は理解できない。そういう意味においては、超伝導は全部の分野に関わってくるんです。逆に言うと、大学でしっかり基礎を身につけておけば、どの分野に行っても活躍できるということです。
超伝導は物理の範疇ではありますが、化学の知識も必要になってきますね。
■先生
もちろんです。化学もわかっていなければ超伝導の研究はできません。
皆さんの卒業後の進路は、どういうところが多いですか?
■先生
大半は大学院に進学ですね。その後の就職先は本当に幅広いですよ。研究所、自動車関係、メーカー、IT関係、教員、公務員などです。
■卒業生
友達では、メーカーの技術部などが多かったですね。
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