●プロフィール
先生のご専門はどのようなものですか?
■先生
「産業クラスター」の研究を行っています。「産業クラスター」とは、特定の土地に根付き競争力を持っている産業群・事業群の総称です。日本各地には、その土地ならではの主産業があり、たとえば新潟県の燕三条の金物、栃木県の益子焼、京都の織物はその代表例です。また、海外では米国西海岸のIT系企業が集結したシリコンバレーが有名です。そうした各地域を実際に訪れ、現場で働く人と出会い、フィールドワークや調査を重ね研究します。その土地の主産業をどのようにすればさらに発展的に伸ばしていけるのか、また、そのためにはどのような人的ネットワークが必要なのかなど、産業と地域の振興・活性化を合わせながら考え、改善策の提案も行っていきます。
現在注目している地域はありますか?
■先生
現在注目しているのは、愛知県豊橋周辺に広がる「食農クラスター」という分類に属する産業クラスターです。この周辺は「しそ」の生産量が日本一の産地です。他にもキャベツやトマトの収穫量は国内第5位以内に入ります。愛知県は自動車産業で有名ですが、実は農業県でもあるのです。最近では、農産物を単に生産するだけでなく、加工製品として売り出そうという試みも行われています。これは「第六次産業」などとも呼ばれますが、私の研究ではこうした取り組みも対象にしています。「食農クラスター」は日本が世界において競争力を持てる余地の大きい分野ですので、その意味でも注目しています。
岡戸さんのお仕事は?
■卒業生
卒業後に朝日新聞社に入社し、財務本部の経理部に在籍しています。業務内容は、経理全般です。日々の業務は伝票の処理などが多くなりますが、この3月は決算期でしたので、各部署が作成した数字のチェックを行い、予算申請を行う業務なども担当しました。
大学時代の専門分野は何ですか?
■卒業生
藤田ゼミに所属し、卒業論文では「リーダーシップ」をテーマにしました。財務知識を特に深めたわけではありませんが、商学部のほとんどの学生は簿記の資格を取りますので、他学部出身の方よりは経理や財務の基礎知識を持っていると思います。
細田さんは現在4年生ですね。専門に学んでいることは何でしょうか?
■大学生
藤田ゼミで学んでいます。卒業論文のテーマは「組織文化」についてです。企業の組織文化をどのように変革させていくかについて、有名な言説をレビューし、いくつかの事例を扱って、その共通点などをまとめています。
例えば、経営破綻から復活を遂げたJALのケースを調べました。特に元京セラ会長の稲盛さんが立てた秘策などに注目しました。
大学生活を充実させるために活動したことを教えてください。
■大学生
私は学園祭の実行委員を3年生まで続けました。早稲田祭は大学からの資金援助に頼らず学生主体で運営されますので、実行委員の仕事はまず「自分たちで資金を集めること」から始まります。次に予算を組み、出展サークル会議の開催、自主企画の運営など、いろいろなことを担当します。私が携わったのは「パレード企画」というもので、30くらいのサークルを集めて、パフォーマンスをしてもらいながら、早稲田キャンパスをぐるっと一周してもらう、という内容です(笑)。
それから、高校時代に通った予備校でのアルバイトもしています。授業を教える教員業務ではなく、チューターとして大学受験の相談に乗ったり、担当クラスへの連絡事項の伝達などを担当しています。
なぜ早稲田祭の実行委員をやろうと思ったのですか?
■大学生
高校時代は部活などで忙しくあまり文化祭を楽しめませんでしたので、大学では学園祭を楽しみたいなと思っていました。また、学部学科を越えて、多くの人に出会えるのではないかなと思ったからです。実行委員会は500名くらいの部員がいますので楽しいですよ(笑)。
早稲田祭の魅力を教えてください。
■大学生
早稲田祭の魅力は、学生たちが「自分たちで作る」という、同じ意識でやっているところだと思います。2日間で16万人が集まる早稲田祭は、大学祭としては日本最大規模だと言われています。
高校生にお薦めの出し物はなんですか?
■大学生
例年、大隈講堂前に大きなステージが設営されるのですが、そこに出てくるサークルの人たちは、大学生とは言え、日本国内や世界でも活躍しているハイレベルな学生たちばかりです。すごくオススメですね。
■卒業生
僕はたまたま小さい頃から琴をやっていまして、和楽器のサークルに入っていましたので、早稲田祭ではスーツを着て琴の演奏会をさせてもらいました。大きいステージで演奏できたので、とてもいい思い出になっています。
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