カコモンにTRY!
東大寺学園中学校の社会にTRY!
2017.6.22
8.6K
「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題の中から、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。
※ 4年生以上(いじょう)で習(なら)う漢字(かんじ)には文章(ぶんしょう)の後に読み仮名(かな)をまとめています。
今回の問題をご紹介する理由
今回は、北海道の地形と気候に関する問題です。おもな山地や平野、川などは基礎的な事柄ですが、今回、その応用として、断面図をもとに考えてもらいます。月別の降水量を扱う問題も入試でよく見られますので、確実に正解できるようにしましょう。考えてみてください。
■ 読み仮名
気候(きこう)、関(かん)する、基礎的(きそてき)、事柄(ことがら)、応用(おうよう)、断面図(だんめんず)、月別(つきべつ)、降水量(こうすいりょう)、扱(あつか)う、入試(にゅうし)、確実(かくじつ)、正解(せいかい)
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
- 今回のレベル ★★
★:3・4年生も理解できる基礎的な問題
★★:4・5年生ががんばって解ける問題
★★★:6年生向けハイレベル問題
■読み仮名
解(と)ける
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
問題
2017年度 東大寺学園中学校 大問1(6) ※問題文中の「この町」とは、「北海道音更町」を指します。 |
■読み仮名
標高(ひょうこう)、変化(へんか)、示(しめ)した、距離(きょり)、実際(じっさい)、異(こと)なり、表現(ひょうげん)、選(えら)んで、気象庁(きしょうちょう)、資料(しりょう)、音更(おとふけ)
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。
攻略法
【解答】
標高の変化:ア 月別降水量:ウ
【解説】
まず、北海道の地形を確認しましょう。音更町が位置するのは十勝平野です。そこからX地点の方向に進むと、夕張山地などの山地があります。さらに行くと、稲作がさかんな石狩平野北部を通ります。一方、Y地点の方向に進むと、険しい日高山脈があります。そして、Y地点周辺は,苫小牧市などがある平野部です。
アとイの特徴を見てみましょう。アは、標高500m前後の変化が続き、標高が低い地帯(A)があることがポイントです。イは、音更町から進んでほどなくすると、標高1500m近くまで急激に高くなっている地帯(B)があることがわかります。Aは石狩平野北部、Bは日高山脈とそれぞれ考えられるので、アが正解です。
次に月別降水量を考えましょう。北海道も、日本海側と太平洋側で降水量にちがいがあります。本州などと同じように、日本海側は冬に雪が多く、太平洋側は夏の降水量が比較的多くなります。したがって、X地点の降水量を示しているのは、冬の降水量が多いウです。
北海道は、全体的に降水量が少ない地方です。梅雨の影響を受けないことから、本州などに比べて、とくに6月前後の降水量が少ない特徴があります。
■読み仮名
確認(かくにん)、位置(いち)、十勝(とかち)、夕張(ゆうばり)、稲作(いなさく)、石狩(いしかり)、険(けわ)しい、日高(ひだか)、山脈(さんみゃく)、周辺(しゅうへん)、苫小牧(とまこまい)、特徴(とくちょう)、続(つづ)き、低(ひく)い、地帯(ちたい)、急激(きゅうげき)、側(がわ)、比較的(ひかくてき)、全体的(ぜんたいてき)、梅雨(つゆ)、影響(えいきょう)、比(くら)べて
※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。