カコモンにTRY!

海城中学校の理科にTRY!

「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題のなかから、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。

※ 3年生以上(いじょう)で習(なら)う漢字(かんじ)には文章(ぶんしょう)の後に読み仮名(がな)をまとめています。

今回の問題をご紹介する理由

今回は、アメリカザリガニの水草の刈り取り行動に関する実験問題を取り上げました。実験の内容や結果から必要な情報を読み取り考察する力が問われます。理科の入試問題では、知識を応用して考える力を必要とする問題がよく出題されます。ぜひ取り組んでみてください。

■ 読み仮名

刈(か)り取(と)り、行動(こうどう)、関(かん)する、実験(じっけん)、問題(もんだい)、内容(ないよう)、結果(けっか)、必要(ひつよう)、情報(じょうほう)、考察(こうさつ)、問(と)われ、入試(にゅうし)、知識(ちしき)、応用(おうよう)

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

  • 今回のレベル ★★★

★:3・4年生も理解できる基礎的な問題
★★:4・5年生ががんばって解ける問題
★★★:5・6年生向けハイレベル問題   

■読み仮名

理解(りかい)、基礎的(きそてき)、解(と)ける、向(む)け

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

問題

 

2023年度 海城中学校 理科 大問3 問4 (1)(2) 

 

■ 読み仮名

年度(ねんど)、海城(かいじょう)、問(とい)、下線部(かせんぶ)、雑食性(ざっしょくせい)、動物(どうぶつ)、落(お)ち葉(ば)、様々(さまざま)、侵入(しんにゅう)、減少(げんしょう)、絶滅(ぜつめつ)、多様性(たようせい)、著(いちじる)しく、低下(ていか)、直接的(ちょくせつてき)、影響(えいきょう)、加(くわ)えて、生育環境(せいいくかんきょう)、変化(へんか)、生息地(せいそくち)、他(ほか)、与(あた)えて、次(つぎ)、調(しら)べ、大型(おおがた)、匹(ひき)、変(か)え、各(かく)、量(りょう)、成長量(せいちょうりょう)、示(しめ)した、対(たい)し、反対(はんたい)、プラスチック製(せい)、一定(いってい)、生存率(せいぞんりつ)、増(ふ)やして、残(のこ)る、抑(おさ)えられる、個体数(こたいすう)、関係(かんけい)、異(こと)なる、役割(やくわり)、意義(いぎ)

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

攻略法

【解答】

(1) えさとなる水生昆虫のかくれ場所となっている。

(2) エサをとる際、じゃまになる水草を刈り取ることによってエサを見つけやすくなり捕かく効率を高めている。

【解説】

(1)
実験1の結果から、水そう内のザリガニの数が多くなるほど、ザリガニのえさとなるヤゴやアカムシは減少するが、水そう内に水草があるとその減少が大きく食い止められることがわかります。また、実験2の結果から、水そう内の人工水草の量が多いほど、ヤゴやアカムシが多く生き残ることがわかります。これらのことから、ヤゴやアカムシは水草をかくれ場所にすることで、ザリガニから捕食されにくくしていると考えることができます。

(2)
実験1より、水草がない水そうでは、ザリガニの数が多いほどザリガニ1匹あたりの成長量は小さくなる傾向を示しているのに対し、水草がある水そうでは、ザリガニの数が多いほど成長量が大きくなるという反対の傾向を示していることがわかります。通常、ザリガニの数が増えるほど1匹当たりのえさの量が減るため、成長量は小さくなるはずですが、水草がある水そうでは、ザリガニの数が多いほど成長量は大きくなるという逆の現象が起きています。これは、水そう内のザリガニの数が多いほど水草が刈り取られる量も多くなるため、ザリガニがえさを見つけやすくなり捕かく効率が高まったのだと考えることができます。

 

■ 読み仮名

場所(ばしょ)、際(さい)、捕(ほ)かく、効率(こうりつ)、通常(つうじょう)、減(へ)る、逆(ぎゃく)、現象(げんしょう)、起(お)きて

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

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