カコモンにTRY!

久留米大学附設中学校の国語にTRY!

「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題のなかから、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。

※ 4年生以上(いじょう)で習う漢字には文章の後に読み仮名(がな)をまとめています。

今回の問題をご紹介する理由

今回は、「々」という記号についての少しわった問題を取り上げました。「々」は、前の漢字をくり返していることを示す記号で、「くり返し記号」「重ね字」「畳字」「おどり字」「同の字点」などと呼ばれます。今回ご紹介する問題では、「々」についての知識はほとんど必要なく、「々」という記号にするルールを見つけられるかがカギとなります。中学入試では、必ずしも知識が問われる問題ばかりとはかぎりません。今のうちにさまざまな問題にふれ、考える力をいましょう。

■ 読み仮名

変(か)わった、示(しめ)す、畳字(じょうじ)、呼(よ)ばれ、紹介(しょうかい)、知識(ちしき)、必要(ひつよう)、関(かん)する、入試(にゅうし)、必(かなら)ずしも、養(やしな)い

※4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

  • 今回のレベル ★★

★:3・4年生も理解できる基礎的な問題
★★:4・5年生ががんばって解ける問題
★★★:5・6年生向けハイレベル問題

■読み仮名

理解(りかい)、基礎的(きそてき)、解(と)ける

※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

問題

2022年度 久留米大学附設中学校 国語 大問二 問四 ③④

 

■ 読み仮名

久留米大学附設(くるめだいがくふせつ)、原稿(げんこう)、通常(つうじょう)、熟語(じゅくご)、特別(とくべつ)、禁(きん)じる、説明文(せつめいぶん)、埋(う)めて、続(つづ)けて

※4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

攻略法

【解答】

③(例)行の先頭になる(7字)/一文字目とはなれる(9字) など

④(例)別の単語の一部である(10字)/別の熟語に属している(10字) など

■読み仮名

例(れい)、単語(たんご)、属(ぞく)して

※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

【解説】

③ 設問文の「原稿用紙に文章を書くとき」という条件に注目しましょう。また、「熟語の二文字目が」に続くように答えるというのも、ヒントになります。

 「熟語の二文字目」とは、ここでは「々」のことですね。原稿用紙上のルールですから、文字の位置やマスの使い方に関するルールだと予想できます。では、熟語の一文字目と二文字目の位置について考えてみましょう。「人々」や「国々」のように、二つの文字が連続した位置にあれば通常どおり読むことができますが、原稿用紙上では文字が上下に連続しない場合がありますね。それは、原稿用紙のいちばん下のマスまで書き、次の行の先頭に続く場合です。「々」単体では読みをもたないという性質から、熟語の一文字目とはなれてしまう場合に、「々」を使わないことがあるのです。

 

④ 「人人」や「国国」は「人々」や「国々」と書くことがあるのに対し、「会社社長」や「研究会会場」は「会社々長」や「研究会々場」とは書かないことが多いというのですから、このちがいは何なのかを考えましょう。

 「々」は前の漢字をくり返していることを示す記号ですから、意味も音も、前の漢字にえいきょうを受けます。つまり、前の漢字と二文字でセットです。「人々」は「人」、「国々」は「国」という漢字とセットですね。しかし、「会社社長」と「研究会会場」は、単語に句切ると「会社/社長」「研究会/会場」となるので、「々」を用いてくり返す漢字が、別の単語の一部ということになります。これが「人人」や「国国」と、「会社社長」や「研究会会場」のちがいであり、「会社々長」や「研究会々場」とは書かない理由です。

 「々」は、前の漢字をくり返すどんな場合でも使えるのではなく、あくまでも、一つの言葉の中で同じ漢字が続く場合にのみ使えるのですね。

読み仮名

条件(じょうけん)、位置(いち)、連続(れんぞく)、性質(せいしつ)、句切(くぎ)る

※ 4年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

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