エ

インクルーシブ公園で見られる工夫の例としてふさわしくないものを選ぶ問題です。
問題文には、インクルーシブ公園について、「障がいの有無や年齢、国籍に関係なくみんなで遊ぶことができます」と説明されています。この部分に着目して選択肢をみていきましょう。

ア　「お年寄りもゆっくりくつろげる広いベンチ」は、年齢に関係なく公園を利用できる工夫なので、ふさわしいと言えます。

イ　ピクトグラムとは、伝えたい情報や指示、案内などをわかりやすい絵や図形で表したものです。ピクトグラムを使うことで、特定の言語を使わない人やわからない人にも情報などを伝えることができます。「ピクトグラムを使った標識」は、国籍に関係なく公園を利用できる工夫と言えます。

ウ　「コンクリートより柔らかいゴムチップ舗装を施した地面」は、転んでもケガをしにくくするようにするための工夫です。障がいの有無に関係なく体にやさしい工夫と言えるでしょう。

エ　「犬連れの人が利用できるドッグラン」は、犬を自由に遊ばせることができる犬専用の広場です。飼い主たちの交流の場にもなっていますが、犬「専用」の広場にはインクルーシブ公園としてあてはまる要素がないので、答えはエとなります。

インクルーシブ公園には、車いすや歩行器のまま楽しめる砂場や、介助してくれる人といっしょに乗ることができるブランコなどを設置しているところもあります。障がいがあってもなくても使えるという考え方は、「バリアフリー」「ユニバーサルデザイン」などと共通しています。こうした公園は日本ではまだ数が少ないですが、あらゆる子どもや大人が交流することで、多様性を身近に感じ、理解が深まる場としても期待されています。

■読み仮名

説明（せつめい）、部分（ぶぶん）、着目（ちゃくもく）、選択肢（せんたくし）、伝（つた）え、情報（じょうほう）、指示（しじ）、表（あらわ）した、特定（とくてい）、転（ころ）んで、自由（じゆう）、飼（か）い主（ぬし）、交流（こうりゅう）、要素（ようそ）、歩行器（ほこうき）、砂場（すなば）、介助（かいじょ）、乗（の）る、設置（せっち）、共通（きょうつう）、感（かん）じ、深（ふか）まる、期待（きたい）

※　3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。