松本市・・・ア　　鳥取市・・・エ

まず、次の地図で4つの都市の位置を確認しましょう。それぞれの都市の気候区分と特徴は下のようになります。

秋田市・鳥取市=日本海側の気候　…季節風の影響で、冬の降水量が多い
松本市=中央高地の気候　…夏と冬の気温の差が大きく、年間を通して降水量が少ない
浜松市=太平洋側の気候　…夏は気温が高く降水量が多い。冬の降水量が少ない　

このことをふまえて、グラフを見ていきましょう。グラフは縦軸が平均気温、横軸が降水量を表しています。つまり、グラフの右上にいけばいくほど、平均気温が高く降水量も多いということになります。

ア　1月の平均気温が0℃を下回っています。7月の平均気温はおよそ25℃で、夏と冬の気温差がア~エの中で最も大きいことがわかります。降水量は1月と7月ともにア~エの中で最も少なくなっていることから、年間を通じて降水量が少ないと考えられます。これらのことは中央高地の気候の特徴にあてはまるので、アは内陸にある長野県松本市です。

イ　7月の平均気温は25℃を上回り、ア~エの中でも高くなっています。降水量は1月に少なく、7月に多くなっています。これらのことは太平洋側の気候の特徴にあてはまるので、イは太平洋側の静岡県浜松市です。

残ったウ・エが鳥取市と秋田市を表していることになります。どちらも日本海側の都市で、判別が難しくなります。グラフAから、ウとエの降水量が多いことがわかります。このことは、冬の降水量が多いという日本海側の気候の特徴にあてはまります。鳥取市と秋田市の位置を比較してみましょう。秋田市は北緯39度、鳥取市は北緯35度に位置します。一般的に緯度が低いほうが、気温は高くなります。すなわち、鳥取市のほうが秋田市よりも緯度が低いため、鳥取市のほうが気温が高くなると考えられます。したがって、1月と7月の平均気温がともに高くなっているエが鳥取市、ともに低くなっているウが秋田市です。

■読み仮名

次（つぎ）、確認（かくにん）、特徴（とくちょう）、中央（ちゅうおう）、季節風（きせつふう）、影響（えいきょう）、差（さ）、縦軸（たてじく）、横軸（よこじく）、表（あらわ）して、内陸（ないりく）、静岡県（しずおかけん）、残（のこ）った、判別（はんべつ）、難（むずか）しく、比較（ひかく）、北緯（ほくい）、秒（びょう）、一般的（いっぱんてき）、低（ひく）い

※　3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。