模試活用のABC

第6回 模試受験後の取り組みと復習

中学受験に欠かせない模試の受験。しかし、いつから受験すればよいのか、何回受験すればよいのかなど、迷うことも多いのではないでしょうか。この連載では、模試を上手に活用するために、模試受験の基本をご紹介していきます。
※2022年度の連載と同じ内容で、日程・情報を更新してお送りしています。

第6回 模試受験後の取り組みと復習

前回は「模試の受け方(当日編)」をご紹介しました。今回は、模試を受けた経験をその後にいかすための取り組みをご紹介します。

受験当日のうちに復習を

模試で大切なことは結果に一喜一憂することではなく、できなかった問題を見つけ、復習することです。ですが、お子さま一人だと、たくさんの子どもが集まった高揚感や、試験の出来・不出来への不安からすぐには取り組みにくいものです。ここは、保護者の方が、お子さまの気持ちを切り替え、その日のうちに見直しに取り組めるよう導いてあげてください。

模試が終わったらお子さまと話したいこと

模試が終わったらぜひ受験したことをねぎらい、もしお子さまが興奮したり落ち込んでいたりするようでしたら気分をリセットしてあげてください。

多くの場合、模試の問題と解答冊子は持ち帰ることができますので、お子さまが一息ついたら、問題を見ながら必ずその日のうちに模試の振り返りをします。振り返りの際は、解けた問題・解けなかった問題をお子さまに聞いたあと、以下の点についても話しあいましょう。
(1) 時間配分を考えながら取り組むことができたか
(2) 易しい問題から取り組んだか
(3) 見直しはしたか
(4) 解けなかった問題の理由は何か
  (未習分野だったから、学習していたけれど理解していなかったからなど)

とくに、(1)~(3)の問題を解く手順や時間配分については、日にちが経つと記憶があいまいになり、結局また同じ失敗を繰り返してしまう場合もあります。したがって当日のうちに振り返って反省点をまとめ、次の模試にいかすことが大切です。

模試の取り組み方を振り返ったら、解けなかった問題のうち、Z会で既習の単元の問題は解き直すよう促しましょう。試験時間内に解けなかった、模試会場では解法が思いつかなかったという問題も、自宅で解き直せば簡単にできる場合もあるものです。そんなときは、今この場で解けたことをほめて、次はきっとだいじょうぶと励ましてあげてください。解説を読んでから解き直した問題は、日を置いて再度取り組み、解法を自分のものにできたかどうかを確かめましょう。

保護者の方もお忙しいことと思いますが、模試を受けた経験をお子さまがプラスに思えるように解いたあと必ず結果を振り返り、今後の学習にいかすことを習慣づけていただくとよいでしょう。

7月末までに受験可能な模試

【首都圏】
7月2日(日)首都圏模試センター 合判模試(6年生)
7月2日(日)首都圏模試センター 合判模試(5年生)
7月9日(日)四谷大塚 合不合判定テスト(第2回)(6年生)
7月9日(日)希学園首都圏 公開テスト(3・4・5・6年生)
7月17日(月・祝)希学園首都圏 第2回プレ灘中入試(3・4・5年生)

【中部・関西】
7月9日(日)四谷大塚 合不合判定テスト(第2回)(6年生)
7月9日(日)芦研イグザム 芦研模試(6年生)
7月9日(日)希学園関西 公開テスト(3・4・5・6年生)
7月17日(月・祝)希学園関西 第2回プレ灘中入試(3・4・5年生)

次回は7月27日更新予定です。成績表や偏差値の見方についてご説明します。

 

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