カコモンにTRY!

5・6年生向け カコモンにTRY! 特別版 2023年度入試問題紹介の解答解説

「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題の中から、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名(がな)をまとめています。

今回は、8月号の教材に同封してお届けした「カコモンにTRY! 特別版・教科担当者が選んだこの夏に挑戦したい!2023年度入試『この一問』」の解答・解説です。
ぜひ答えあわせをしてみてください。

■ 読み仮名

同封(どうふう)、お届(とど)け、特別版(とくべつばん)、担当者(たんとうしゃ)、挑戦(ちょうせん)、解答(かいとう)

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

問題

お手元の5・6年生向け「カコモンにTRY! 特別版・教科担当者が選んだこの夏に挑戦したい!2023年度入試『この一問』」またはこちらのPDFをご覧ください。

■ 読み仮名

ご覧(らん)

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

国語の解答・解説はこちら
算数の解答・解説はこちら
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社会の解答・解説はこちら

国語 解答・解説

解答

A 5
B 7
C 2
D 8
E 9
F 1
G 3
H 6
I 4

解説

解法のポイント

地球環境に関連して近年よく使われるようになった言葉と、昔から使われてきた四字熟語や二字熟語の知識を組み合わせて考える問題です。「私たちの地球を次世代に引きつぐために欠かせない取り組みにかかわるもの」とあることに着目し、SDGs(持続可能な開発目標)を意識した問題であるととらえることが大切です。そのうえで、用語や説明をよく読んで考えていきましょう。

■ 読み仮名

環境(かんきょう)、熟語(じゅくご)、知識(ちしき)、私(わたし)、可能(かのう)、意識(いしき)

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

解説

①「アップサイクル」は、不要になったものをそのまま再利用するのではなく、価値の高いものに加工して使うことを表します。「温故知新」は、昔のことを勉強して、そこから新しい知識や考え方を見いだすことです。

②「オーガニック」は、農薬や化学肥料などを使わないで農産物を栽培することやその加工食品のこと。「有機栽培」ともいいます。

③「コンポスト」は、生ゴミなどから作る肥料、またそのように肥料を作る手法のことです。

④「グリーンエネルギー」は、発電するときに出る二酸化炭素が少なく、環境にあたえる負荷の少ないエネルギーのことで、風力、地熱、水力、太陽光などがあります。これらは自然の営みでエネルギー源が供給され、継続して利用できることから「再生可能エネルギー」ともいわれます。

⑤「AI(エーアイ)」は、人間のような知能をもったコンピューターのことで、人工知能ともいいます。「自動運転」は、乗り物の操縦を機械が自動的に行うシステムのことです。

⑥「フェアトレード」は、発展途上国などから物を安く買いたたくことなく、公正な価格で購入することで自立や環境保全などを支援する取り組みを表します。なお、「利他」は、他人に利益をあたえること、自分よりも他人の利益を願うことです。対義語は「利己」で、自分の利益や楽しみだけを求めることです。

⑦下の説明に「森を育てる」とあることに着目すると、木の苗を植えて育てる「植林」という用語に決まります。

⑧「地球温暖化をくい止める」ことが「何の対策」になるかを考えます。Bについては②で「機」が入ることが確定しているので、用語は「気候【I】機」とわかります。また、語群で残っているものは4「危急」のみです。よって、「気候危機」となることが確かめられます。「気候変動」よりも緊急性を高めて使われるようになった言葉です。

■ 読み仮名

再利用(さいりよう)、価値(かち)、温故知新(おんこちしん)、肥料(ひりょう)、栽培(さいばい)、二酸化炭素(にさんかたんそ)、営(いとな)み、エネルギー源(げん)、供給(きょうきゅう)、継続(けいぞく)、操縦(そうじゅう)、発展途上国(はってんとじょうこく)、価格(かかく)、購入(こうにゅう)、保全(ほぜん)、支援(しえん)、利益(りえき)、対義語(たいぎご)、利己(りこ)、苗(なえ)、温暖化(おんだんか)、対策(たいさく)、確定(かくてい)、危急(ききゅう)、緊急性(きんきゅうせい)

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

算数 解答・解説

解答

① 522
② 40

解説

解法のポイント

3日目の1ナダが2日目と4日目に比べて高いか安いかで場合を分けて考えます。最も高い場合と最も安い場合を答えるので、そうなりうる場合から、優先的に考えましょう。日ごとの所持金の変化を表などにまとめると考えやすいです。

■ 読み仮名

比(くら)べて、優先(ゆうせん)

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

解説

4日間のAさんの所持金と、1ナダの値段を表にまとめて考えます。

2日目は1日目よりナダが安くなったので、円の半分をナダに替えています。だから、2日目の取引の後、Aさんの所持金のうち円は、2880÷2=1440(円)です。2日目は1ナダが90円なので、1440円を、1440÷90=16(ナダ)に替えています。だから、2日目の取引の後、Aさんの所持金のうちナダは、24+16=40(ナダ)です。

3日目と4日目にどのような取引をしたのかを考えます。
1ナダの値段は2日目より4日目のほうが高いので、2日目~4日目までの1ナダの値段の順番は、次の3通りが考えられます。
 (ア)2日目(90円)<3日目、3日目<4日目(180円)
 (イ)2日目(90円)<3日目、3日目>4日目(180円)
 (ウ)2日目(90円)>3日目、3日目<4日目(180円)
(イ)のパターンが存在すれば、そのときに3日目の1ナダの値段が最も高くなります。また、(ウ)のパターンが存在すれば、そのときに3日目の1ナダの値段が最も安くなります。そのため、まずは(イ)と(ウ)のパターンから考えてみます。

(イ)の場合
3日目は2日目よりナダが高くなり、4日目は3日目よりナダが安くなったので、3日目の取引ではナダの半分を円に替えていて、4日目の取引では円の半分をナダに替えています。だから、3日目の取引の後、Aさんの所持金のうちナダは、40÷2=20(ナダ)で、円は、5940×2=11880(円)であったことがわかります。
したがって、3日目の取引では、20ナダを、11880-1440=10440(円)に替えているので、3日目の1ナダは、10440÷20=522(円)です。1ナダの値段が2日目<3日目、3日目>4日目となっているので、条件に合っています。

(ウ)の場合
3日目は2日目よりナダが安くなったので、3日目の取引では円の半分をナダに替えています。だから、3日目の取引の後、Aさんの所持金のうち円は、1440÷2=720(円)であったことがわかります。
4日目は3日目よりナダが高くなったので、4日目の取引では、ナダを円に替えて、所持金のうち円が、5940-720=5220(円)に増えています。4日目の1ナダは180円なので、この取引で円に替えたナダは、5220÷180=29(ナダ)です。だから、3日目の取引の後、Aさんの所持金のうちナダは、29×2=58(ナダ)であったことがわかります。つまり、3日目の取引では720円を、58-40=18(ナダ)に替えているので、1ナダは、720÷18=40(円)です。
1ナダの値段が2日目>3日目、3日目<4日目となっているので、条件に合っています。

以上から、取引3日目の1ナダは最も高い場合で522円、最も安い場合で40円です。

ちなみに、(ア)の場合も同じように考えると3日目の1ナダは135円となり、このパターンは最も高い場合でも最も安い場合でもないことが確かめられます。 

■ 読み仮名

値段(ねだん)、替(か)えて、存在(そんざい)、条件(じょうけん)、増(ふ)えて、確(たし)かめ

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

理科 解答・解説

解答

(3)ア

解説

解法のポイント

カンブリア紀の地層に見られる化石の特徴から当時の生き物のようすを想像し、選択肢の内容と照らし合わせて考えてみましょう。

■ 読み仮名

カンブリア紀(き)、地層(ちそう)、特徴(とくちょう)、想像(そうぞう)、選択肢(せんたくし)、内容(ないよう)

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

解説

問題文より、カンブリア紀の地層からは、眼や口、あし、かたい殻やトゲをもつ化石が多く見つかっていることがわかります。これらの特徴はカンブリア紀以前の化石には見られないことから、カンブリア紀の環境に合わせて生き物が進化したと考えられます。かたい殻やトゲは天敵から身を守るのに役立ち、眼や口、あしは獲物をすばやく発見しつかまえて食べたり、天敵からにげたりするのに役立つと考えられるので、「食べる・食べられる」の関係が成立していたことがわかります。

■ 読み仮名

眼(め)、殻(から)、環境(かんきょう)、天敵(てんてき)、獲物(えもの)

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

社会 解答・解説

解答

解説

解法のポイント

統計資料の数値の変化と社会情勢を結びつけて考えられるかどうかがポイントです。

■ 読み仮名

統計(とうけい)、資料(しりょう)、数値(すうち)、情勢(じょうせい)

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

解説

まず、ア~ウについて、数値の変化や特徴を読み取ります。
ア 2000年には3つのうち生産量が最も多かったが、2021年の生産量は半分ほどにまで減少している
イ 2000~2021年を通じて、3つのうち生産量が最も少なく、減少傾向にある
ウ 2000年はアと同じくらいの生産量であったが、2021年では3つのうち生産量が最も多く、増加している

次に、社会情勢の中で紙に関係することを考えます。近年はペーパーレス化が進んでいます。ペーパーレス化とは、紙に印刷していた情報を、電子ファイルのまま保管して利用したり、もともとあった紙の文書を電子化したりすることを指します。ペーパーレス化が進むと、印刷物としての紙の利用は減少していくと考えられます。反対に、現在は宅配便を用いた買い物が増加しているため、段ボールとしての紙の利用は増加していると考えられます。また、2021年は、新型コロナウイルス感染症の流行により、新しい生活様式が広まりました。

印刷用紙は、本や宣伝物などの印刷物に使用する紙です。近年、電子書籍化が進んだことで減少傾向にあります。また、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響で、イベントなどの販売促進や宣伝活動が中止となり、広告やチラシなどに使用される印刷物は大きく減少しました。

情報用紙は、コピー機やプリンターで用いられる紙です。企業では、業務の効率化や経費削減のために、ペーパーレス化を進めています。さらに、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策の一つとしてテレワークが広まったことで、いっそうペーパーレス化が進みました。

段ボール原紙は、段ボールに加工されます。段ボールは、電化製品、食料品など日々のくらしで必要な商品を運ぶときに用いられ、物を届ける「物流」には欠かせないものになっています。インターネットショッピングの増加にともない、宅配便の利用も増加傾向にあります。新型コロナウイルス感染症の流行時に外出自粛がよびかけられたことで、さらに需要が増えました。

したがって、生産量が増加しているウが段ボール原紙、減少しているアとイのうち、大きく減少しているアが印刷用紙、もともと生産量が少ないイが情報用紙になります。

■ 読み仮名

特徴(とくちょう)、減少(げんしょう)、傾向(けいこう)、増加(ぞうか)、情報(じょうほう)、保管(ほかん)、現在(げんざい)、宅配便(たくはいびん)、段(だん)ボール、新型(しんがた)、感染症(かんせんしょう)、宣伝物(せんでんぶつ)、書籍(しょせき)、拡大(かくだい)、影響(えいきょう)、販売(はんばい)、促進(そくしん)、広告(こうこく)、企業(きぎょう)、業務(ぎょうむ)、効率化(こうりつか)、経費(けいひ)、削減(さくげん)、防止(ぼうし)、対策(たいさく)、製品(せいひん)、日々(ひび)、自粛(じしゅく)、需要(じゅよう)、増(ふ)え

※ 5年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

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