カコモンにTRY!

3・4年生向け カコモンにTRY! 特別版 2023年度入試問題紹介の解答解説

「カコモンにTRY!」は、過去の中学入試で出題された問題の中から、中学受験コースの皆さまに挑戦していただきたい問題を紹介するコーナーです。
ぜひ、お子さまと一緒に取り組んでみてください。

※ 3年生以上(いじょう)で習(なら)う漢字(かんじ)には文章(ぶんしょう)の後に読み仮名(がな)をまとめています。

今回は、8月号の教材に同封してお届けした「カコモンにTRY! 特別版・教科担当者が選んだこの夏に挑戦したい!2023年度入試の『この一問』」の解答・解説です。
ぜひ答えあわせをしてみてください。

■ 読み仮名

8月号(がつごう)、教材(きょうざい)、同封(どうふう)、お届(とど)け、特別版(とくべつばん)、担当者(たんとうしゃ)、選(えら)んだ、挑戦(ちょうせん)、年度(ねんど)、入試(にゅうし)、一問(いちもん)、解答(かいとう)、解説(かいせつ)

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

問題

お手元の3・4年生向け「カコモンにTRY! 特別版・教科担当者が選んだこの夏に挑戦したい!2023年度入試の『この一問』」またはこちらのPDFをご覧ください。

■ 読み仮名

向(む)け、ご覧(らん)

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

国語の解答・解説はこちら
算数の解答・解説はこちら
理科の解答・解説はこちら
社会の解答・解説はこちら

国語 解答・解説

解答

1 たか 
2 うすら
3 あいそ
4 せせら
5 にが

解説

解法のポイント

一口に「笑い」といっても、さまざまな状況において、いろいろな気持ちで人は笑います。問いの文にえがかれている状況をつかんでふさわしい心情を特定し、文字数を手がかりにして適切な笑いを表す言葉を答えていきましょう。

■ 読み仮名

解法(かいほう)、笑(わら)い、状況(じょうきょう)、気持(きも)ち、問(と)い、心情(しんじょう)、特定(とくてい)、適切(てきせつ)、表(あらわ)す、言葉(ことば)

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

解説

1「たか笑い」は、大きな声で笑うことです。この問いのみ「かかか」という笑い声が書かれていることに注目しましょう。正義の味方が悪人をこらしめて、勝ちほこって笑う様子を思いうかべてみるとよいですね。

 2「うすら笑い」は、声を出さずに口もとだけでかすかに笑うことです。軽蔑・強がり・困惑などの気持ちがふくまれる場合が多くあります。ここではせっかく注意してもらったのに全く聞くつもりはないということから、相手をばかにしたような気持ちがふくまれていると考えることができるでしょう。

 3「あいそ笑い」は、相手に気に入ってもらおうとする、わざとらしい笑いのことです。社長に対してあいそ笑いをうかべるような大人の世界の話は、小学生には理解しにくいと感じるかもしれません。しかし、中学入試の国語では、大人の心情や登場人物のせりふの裏にある複雑な心情の読み取りが求められることもめずらしくありません。自分ならこのように感じるというのではなく、登場人物がどのように感じているかを、問題文にえがかれた内容から合理的に推論する力をつけていきましょう。

 4「せせら笑い」は、相手をばかにして笑うことを表します。前に「見くびっている」と書かれているのが手がかりになります。「見くびる」は、たいしたことはないと相手の力を軽くみてばかにするという意味。このように文中の言葉の意味を正しくつかんで、それにあう笑いを考えていくことが大切です。

 5「にが笑い」は、にがにがしく(=不愉快でおもしろくないと)思いながらも、無理に笑うことです。「とても簡単な問題をまちがえて」しまったら、不愉快ですね。そんな気持ちをまぎらすために笑うということです。

■ 読み仮名

注目(ちゅうもく)、正義(せいぎ)、味方(みかた)、悪人(あくにん)、勝(か)ち、様子(ようす)、軽蔑(けいべつ)、困惑(こんわく)、注意(ちゅうい)、全(まった)く、相手(あいて)、対(たい)して、世界(せかい)、感(かん)じる、登場人物(とうじょうじんぶつ)、裏(うら)、複雑(ふくざつ)、読み取(と)り、求(もと)め、問題文(もんだいぶん)、内容(ないよう)、合理的(ごうりてき)、推論(すいろん)、軽(かる)く、不愉快(ふゆかい)、無理(むり)、簡単(かんたん)

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

算数 解答・解説

解答

(15)4回戦
(16)6人

解説

解法のポイント

(15)《ルール2》から、2回戦から先は、全て勝っている生徒同士が対戦するので、全て勝っている生徒の人数は対戦を行うごとに半分になっていきます。

(16)1回戦、2回戦、…のそれぞれが終わったときに、どの勝ち数の生徒が何人いるのかを、順に調べていきましょう。

■ 読み仮名

解法(かいほう)、全(すべ)て、勝(か)って、生徒(せいと)、同士(どうし)、対戦(たいせん)、終(お)わった、順(じゅん)、調(しら)べ

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

解説

(15)1回戦を行うと、1勝の生徒が8人、1敗の生徒が8人になります。《ルール2》から2回戦では1勝の生徒同士が対戦するため、2回戦を行った後、全て勝っている生徒は、
  8÷2=4(人)
になります。
同じように、3回戦を行った後、全て勝っている生徒は、4÷2=2(人)となり、この2人が4回戦で対戦するため、4回戦まで行うと全て勝っている生徒が1人になります。

(16)4回戦までのそれぞれの対戦について、全て勝っている生徒だけでなく、他の勝ち数の生徒の人数も考えると、次のようになります。

したがって、大会が終了したとき、ちょうど2敗した生徒は6人です。

■ 読み仮名

1勝(しょう)、1敗(ぱい)、他(ほか)、次(つぎ)、負(ま)け、終了(しゅうりょう)

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

理科 解答・解説

解答

(1)③
(2)②
(3)①

解説

解法のポイント

問題文に「伝導」「対流」「放射」それぞれの熱の伝わり方の説明が書かれているので、その説明と(1)~(3)それぞれの現象を照らし合わせて考えてみましょう。

■ 読み仮名

解法(かいほう)、問題(もんだい)、伝導(でんどう)、対流(たいりゅう)、放射(ほうしゃ)、熱(ねつ)、伝(つた)わり、現象(げんしょう)、照(て)らし

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

解説

(1)太陽の光が直接地面に吸収されることで地面があたためられます。太陽から出る熱は熱線(赤外線)という光の一種で、目に見えません。放射による熱は直接ものに当たらないと伝わらないので、太陽と地面の間にさえぎるものがあると地面はあたたまりません。

(2)空気はあたたまると上に動きます。陸地の上にある空気はあたたまって上のほうへ動くため、そこへ海の上にあるあたたまっていない空気が流れこみます。これが海風です。

(3)真空には熱を伝える物質が存在しません。中の飲み物と外の空気の間に真空があることで、飲み物と空気の間で熱の移動がしづらくなるため、飲み物の温度が変化しにくくなります。

■ 読み仮名

太陽(たいよう)、直接(ちょくせつ)、地面(じめん)、吸収(きゅうしゅう)、熱線(ねっせん)、赤外線(せきがいせん)、一種(いっしゅ)、動(うご)き、陸地(りくち)、流(なが)れ、海風(うみかぜ/かいふう)、真空(しんくう)、物質(ぶっしつ)、存在(そんざい)、飲(の)み物(もの)、移動(いどう)、温度(おんど)、変化(へんか)

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

社会 解答・解説

解答

最も大きいもの:④
最も小さいもの:② 

■ 読み仮名

最(もっと)も

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

解説

解法のポイント

都道府県の境界を示している線が2種類あることに気づくかどうか、都道府県や半島の形から図①~④の都道府県を特定できるか、合計した面積をイメージできるかどうかがポイントです。

■ 読み仮名

解法(かいほう)、都道府県(とどうふけん)、境界(きょうかい)、示(しめ)して、種類(しゅるい)、半島(はんとう)、特定(とくてい)、面積(めんせき)

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

解説

まず、図①~④で、都道府県の境界を示している線が実線と破線の2種類あることに注目します。隣接している部分の線が破線、隣接していない部分は実線になっていることから、実線が海と陸との境、すなわち海岸線であることが分かります。

次に、①~④の隣接し合う3つの都道府県を、海岸線の位置と、特徴のある都道府県の形や半島の形を手がかりにして特定します。

①海岸線の位置から南東側が海であると考えられます。大隅半島と薩摩半島の形から、九州地方の南部に位置する熊本県・宮崎県・鹿児島県です。

②境界線がすべて破線であることから、3つとも海に面していない都道府県であることがわかります。関東地方の北部にある埼玉県・群馬県・栃木県です。

③海岸線の位置から南側が海であると考えられます。向かい合う渥美半島と知多半島の形から、太平洋側に位置する愛知県・三重県・岐阜県です。

④海岸線の位置から北西側が海であると考えられます。北東から南西にかけた長い海岸線をもつ新潟県、富山湾がある富山県、8つの県と接している内陸県の長野県です。

最後に、3つの都道府県の面積を合計します。長野県と新潟県は、面積の大きい都道府県で、2県の合計は2万6000㎢以上になります。したがって、その2県をふくんでいる④が最も大きいものになります。①には鹿児島県、③には岐阜県という面積の大きい都道府県がふくまれています。また②は、面積の小さい都道府県の埼玉県があることから考えて、面積が最も小さいものは②です。関東地方や近畿地方には面積が小さい都府県が多く見られます。


2022年10月1日現在 日本国勢図会

■ 読み仮名

実線(じっせん)、破線(はせん)、注目(ちゅうもく)、隣接(りんせつ)、部分(ぶぶん)、陸(りく)、境(さかい)、海岸線(かいがんせん)、次(つぎ)、位置(いち)、特徴(とくちょう)、南東側(なんとうがわ)、大隅(おおすみ)、薩摩(さつま)、九州(きゅうしゅう)、熊本(くまもと)、宮崎(みやざき)、鹿児島(かごしま)、関東(かんとう)、埼玉(さいたま)、群馬(ぐんま)、栃木(とちぎ)、渥美(あつみ)、知多(ちた)、太平洋(たいへいよう)、愛知(あいち)、三重(みえ)、岐阜(ぎふ)、新潟(にいがた)、富山湾(とやまわん)、接(せっ)して、最後(さいご)、㎢(へいほうキロメートル)、近畿(きんき)、第(だい)、福島(ふくしま)、香川(かがわ)、大阪(おおさか)、沖縄(おきなわ)、神奈川(かながわ)、佐賀(さが)、鳥取(とっとり)、奈良(なら)、滋賀(しが)、現在(げんざい)、国勢図会(こくせいずえ)

※ 3年生以上で習う漢字には文章の後に読み仮名をまとめています。

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