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スッキリ片づけて新学年に! 「選ぶ」から始める子どもの片づけ力UP!(3)

お子さまと相談! 新年度に向けて机まわりの片づけを

過年度の教科書やZ会の教材、学校のプリント……。学習関係のものは、どう収納していますか? ここからは、「学習関係の物」の収納について、ご家庭のご事情にあわせた片づけ方法を具体的に検討していきます。スッキリとした机まわりで新年度を迎えられるよう、ぜひお子さまと相談しながら、片づけを実践してください。(構成=編集部)

学校編

まずは、「学校」関係の物について、藤原さんからもアドバイスをいただきながら、一緒に考えていきましょう。

教科書・ノートの収納方法

皆さまのご家庭では、過年度の教科書やノートはどのくらい保管していますか?
学年が上がるこの時期に、捨てるか、とっておくか判断されているケースが多いのではと思います。
「捨てる」「とっておく」の理由は、以下のようなものがあげられます。

「捨てる」理由 ・学習内容はすべて頭に入っているから
・とっておいても今まで見返したことがないから
・学習内容を振り返るときには最新の内容を参照したほうがよいから
・とっておく場所がないから
「とっておく」理由 ・成長したときに見返すと懐かしいから
・学校からとっておくように言われているから
・これだけ勉強してきたという自信になるから
・なんとなく捨てるには忍びないから

今の時点で「とっておく」場合でも、「高学年になったら低学年の物は捨てる」「小学校を卒業したら処分予定」「下の子がその学年の教科書をもらってきたら入れ替えで捨てる」など、ある程度の区切りで処分することを考えているご家庭が多いのではないでしょうか。
同様に、「捨てる」という判断についても、「学年末にきれいさっぱり」「3年前の物は捨てる」など基準はそれぞれでしょう。
とくに教科書は、今後使うかどうかという基準だけでは線引きができない、思い出深い物でもあります。収納スペースという問題を抱えている場合は、「とくに思い入れの強い物」や「今後も使える物」を中心に選択して残す方法が現実的かもしれません。

藤原さんからアドバイス

  • 「教科書」
    きょうだいの数、収納スペース、受験の有無など、ご家庭の状況によって「とっておくかおかないか」の判断は様々だと思います。大事なのは「わが家のルール」を決めておくこと。教科書の役目はその学年が終わった時点で終了しているので、年度末に処理するのもアリですし、それだと少し不安な場合は、いつまでとっておくのかを親子で話し合って決めておきましょう。何も考えずにとりあえずとっておくのは避けたほうがいいですね。一回ルールを決めると、流れにのって片づけやすくなります。
  • 「ノート」
    漢字や算数の問題がいっぱい書き込まれたノート。最後のページまで使い切ったらノートの役目は終了のため、処分してもいいと思います。けれど、ノートは自分の頑張った証。先生からもらった励ましのシールやコメントなど、大事な思い出となる場合もあります。だから「ノートはとっておく」というのも一つの判断。教科書と同様、わが家のルールを決めておきましょう。

プリントの収納方法

毎日のように配られるプリント類については、「お知らせ類のプリント」と「学習プリント」で分けて考えるとよいでしょう。

「情報」である「お知らせ類のプリント」は、カレンダーなどにメモしたり、あるいはその期日を過ぎたりした時点でその役目を終えます。「学年だより」など後から振り返ることもできる物以外は、思い切って捨ててしまいましょう。
「お知らせ類のプリント」で問題になるのは、いつ捨てるかということよりも、それが毎日きちんと保護者の手に渡ることではないでしょうか。大事なお知らせのプリントが、数日後にランドセルの底でしわくちゃになって見つかる……などということがないように、お子さまが学校から帰ってから翌日の持ち物を準備するまでの流れのなかで手順を整えたいところです。

「学習プリント」も、その単元が理解できていれば基本的には廃棄してかまわないでしょう。もちろん最低限、誤答は必ず解き直すこと。
まとめプリントのようなものは、必要に応じてファイリングしておくとよいでしょう。

また、学校から配られるプリントには氏名や個人情報を含むものが記載されていることも多いので、処分の際にはシュレッダーなどを使うことをおすすめします。

藤原さんからアドバイス

  • 「プリント」
    日々学校から持ち帰ってくるプリント。授業で使ったプリントに関して、保護者がすべてチェックするのが難しい場合は、すぐに処分してもOKだと思います。100点がとれるまでやり直しをするご家庭や、すぐに処分するのが不安という場合は、いつまでとっておくのかを決めておきましょう。保管するのは保護者でも子どもでもいいのですが、とくに子どもの場合はラクな収納法を考えてください。穴をあけてファイルに綴じて……といった面倒なことは大抵やらないので、箱などに上から放り込むだけの収納法がおすすめです。

工作・絵などの収納方法

保護者の方がいちばん処分に困るのが、この工作類ではないでしょうか。
かさばるものは写真データに思い出として残して、実物は処分するのが常道ですが、お子さまによっては思い入れが強くてなかなか捨てることに「うん」と言ってくれないという声も聞かれます。
藤原さんがインタビューのなかで言われていたように、お子さま専用の収納場所を設けて、そこに収まりきらない分の判断をお子さまに任せるのがいいかもしれません。

藤原さんからアドバイス

  • 「工作や絵」
    わが家では、年度末に4人の子どもたちが1年分の作品を持って帰ってきます。全部とっておくととんでもない量になってしまうので、「作品選抜総選挙」をするのが春休みの恒例行事。作品をすべて床に広げて、子どもに好きな順番に並べてもらいます。私から見たら「これが力作?」と思うような作品が上位にきたりするのですが、子どもなりにちゃんと理由があり、一つ一つの作品への想いを聞くのはとても楽しい時間です。初めに何位まで残すのかを決めて、それ以下の作品は手放すことにします。もしくは、収納場所を先に決めて、そこに入りきる分だけ残すという方法もあります。選ばれた作品は1カ所にまとめて保管し、そこに毎年「最高傑作」がたまっていく形になります。上位の作品に関しては、飾るコーナーをつくったり、写真にとってアルバムに残したりするのも、子どもが喜ぶのでおすすめ。今では私が声をかけなくても、きょうだい同士でパパッと選抜して片づけられるようになりました。

Z会編

学校関係の物と同様に、Z会の教材も毎月確実に増えて収納スペースを必要とします。どのタイミングで処分するかは、Z会をどのように活用しているかによるところでしょう。

Z会テキスト

復習に活用するため、基本的には過去のテキストも整理して保管することをおすすめします。
なかでも中学受験コースの方は、コースの特性上、過去のテキストを読み返して復習する機会が多くなりますから、「いかに勉強に取りかかりやすくするか」も合格に向けての大事な戦略となります。

また、リビングやダイニングテーブルで学習に取り組む場合には、その日の勉強に必要な教材をひとまとめにして持ち歩けるようにしておくとよいですね。

「てんさく問題」「けいけんシート」

「てんさく問題」「けいけんシート」などの提出課題は「すべて捨てずに保管している」というご家庭が多いのではないでしょうか。とくに小学生コース1・2年生の「けいけんシート」や幼児コースのときの「ぺあぜっとシート」は、家族で一緒に取り組んだ思い出として、記念にファイリングして保存していただき、お子さまが大きくなったときに一緒に見返してみるとよいかもしれません。

 

紙の教材が“たまる”のが気になる方には
「小学生タブレットコース」の教材は、おもにご受講に使用するタブレット端末等からご覧いただく「Z会小学生アプリ」内に配信します。
紙の教材が収納スペースを圧迫することもなく、昔の教材もアプリからご覧いただいて復習することができます。

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