特集
「片づけなさい」はもう言わない~頭の整理で片づけ力UP!(3)
2019.2.28
10.9K
お子さまと相談! 新年度に向けて机まわりの片づけを
学校編 |
まずは、「学校」関係の物について、長代さんからもアドバイスをいただきながら、一緒に考えていきましょう。
教科書の収納方法
皆さまのご家庭では、過年度の教科書はどのくらい保管していますか?
学年が上がるこの時期に、捨てるか、とっておくか判断されているケースが多いのではと思います。
「捨てる」「とっておく」の理由は、以下のようなものがあげられます。
「捨てる」理由 |
・学習内容はすべて頭に入っているから ・とっておいても今まで見返したことがないから ・学習内容を振り返るときには最新の内容を参照したほうがよいから ・とっておく場所がないから : |
---|---|
「とっておく」理由 | ・成長したときに見返すと懐かしいから ・学校からとっておくように言われているから ・これだけ勉強してきたという自信になるから ・なんとなく捨てるには忍びないから : |
今の時点で「とっておく」場合でも、「高学年になったら低学年の物は捨てる」「小学校を卒業したら処分予定」「下の子がその学年の教科書をもらってきたら入れ替えで捨てる」など、ある程度の区切りで処分することを考えているご家庭が多いのではないでしょうか。
同様に、「捨てる」という判断についても、「学年末にきれいさっぱり」という方もいれば、「3年前の物は捨てる」などと基準はそれぞれでしょう。
とくに教科書は、今後使うかどうかという基準だけでは線引きができない思い出深い物でもあります。収納スペースという問題を抱えている場合は、「とくに思い入れの強い物」や「今後も使える物」を中心に選択して残す方法が現実的かもしれません。
長代さんからアドバイス 教科書をとっておくべきかどうかは、まず学校の担任の先生に聞いてみてはいかがでしょうか。あとはスペース的な問題で、1年間分はとっておくなどと決められたらよいと思います。 |
プリントの収納方法
毎日のように配られるプリント類については、「お知らせ類のプリント」と「学習プリント」で分けて考えてるとよいでしょう。
「情報」である「お知らせ類のプリント」は、カレンダーなどにメモしたり、あるいはその期日を過ぎたりした時点でその役目を終えます。「学年だより」など後から振り返ることもできる物以外は、思い切って捨ててしまいましょう。
「お知らせ類のプリント」で問題になるのは、いつ捨てるかということよりも、それが毎日きちんと保護者の手に渡ることではないでしょうか。大事なお知らせのプリントが、数日後にランドセルの底でしわくちゃになって見つかる……などということがないように、お子さまが学校から帰ってから翌日の持ち物を準備するまでの流れのなかで手順を整えたいところです。
「学習プリント」も、その単元が理解できていれば基本的には廃棄してかまわないでしょう。もちろん最低限、誤答は必ず解き直すこと。
まとめプリントのようなものは、必要に応じてファイリングしておくとよいでしょう。
また、学校から配られるプリントには氏名や個人情報を含むものが記載されていることも多いので、処分の際にはシュレッダーなどを使うことをおすすめします。
長代さんからアドバイス
保護者宛の「お知らせ類のプリント」は、タイミング的にお子さんから保護者の方に手渡しできないこともあるでしょうから、「ここに出して置いておいてね」というBOXを設けておくとよいでしょう。 |
工作・絵などの収納方法
保護者の方がいちばん処分に困るのが、この工作類ではないでしょうか。
かさばるものは写真データに思い出として残して、実物は処分するのが常道ですが、お子さまによっては思い入れが強くてなかなか捨てることに「うん」と言ってくれないという声も聞かれます。
長代さんがインタビューのなかで言われていたように、お子さま専用の収納場所を設けて、そこに収まりきらないものの処分をお子さまの判断に任せるのがいいかもしれません。
Z会編 |
学校関係の物と同様に、Z会の教材も毎月確実に増えて収納スペースを必要とします。どのタイミングで処分するかは、Z会をどのように活用しているかに因るところでしょう。
Z会テキスト
復習に活用するため、基本的には過去のテキストも整理して保管することをおすすめします。
なかでも中学受験コースの方は、コースの特性上、過去のテキストを読み返して復習する機会が多くなりますから、「いかに勉強に取りかかりやすくするか」も合格に向けての大事な戦略となります。
また、リビングやダイニングテーブルで学習に取り組む場合には、その日の勉強に必要な教材をひとまとめにして持ち歩けるようにしておくとよいですね。
「てんさく問題」「けいけんシート」
「てんさく問題」「けいけんシート」などの提出課題は「すべて捨てずに保管している」というご家庭が多いのではないでしょうか。とくに小学生コース1・2年生の「けいけんシート」や幼児コースのときの「ぺあぜっとシート」は、家族で一緒に取り組んだ思い出として、記念にファイリングして保存していただき、お子さまが大きくなったときに一緒に見返してみるとよいかもしれません。