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子どものやる気を引き出すコツ(3)

 

あなたの子どもはどのタイプ?

同じようにほめても、人によって感じ方は違います。「うれしい」と思う子と、そうでもない子。 どんなほめ方が、心に届くか、その子に合わせたほめ方を知っておきましょう。

やり方
それぞれのA~Dで、あてはまる項目をチェックしましょう。
チェックした項目が一番多いのが、その子のタイプ。どんなほめ方がいいのでしょうか?

A

・面倒見のいい大将的な性格
・おおらか
・頼ってこられると、イヤと言えない
・自分の弱みを見せることが苦手
・無理してがんばることもある

B

・自分で納得しないと動かない
・マイペース
・いつも冷静だ
・こだわっていることには情熱的
・協調性はあまりない

C

・アイディアが豊富
・明るくサービス精神旺盛
・あきっぽく、計画を立てて
 コツコツ努力するのが苦手
・好奇心いっぱい
・新しいもの好き

 D

・気配り上手
・人をサポートするほうが向いている
・人の役に立ちたいと思っている
・やさしい
・イヤとはっきり言えない

 

Aが多い子は……
世話焼きタイプ

友だちのなかでもまとめ役になることが多く、頼りにされるタイプです。
ほめるときは、「さすが!」「たいしたもんだ!」と素直に、短くほめると効果的です。
何かかができたときは見逃さず、タイミングよく声をかけてみてください。

Bが多い子は……
クールタイプ

ガンコでちょっとリクツっぽいところがありますが、いったんやると決めると、どんどん突き進んでいくタイプです。
ほめるには、ただ「すごい!」と言っただけでは本気にしないので、理由を言ってほめるようにしましょう。なるべく具体的にほめるのがポイントです。

Cが多い子は……
ノリノリタイプ

クラスの人気者、といった存在で、とても明るい、元気なタイプです。ノリがいいので、「すごい!すごい!」とほめ倒すと、さらにやる気を起こすでしょう。
このタイプには、どんなほめ言葉もOK。
いいところをみつけて毎日ほめてみましょう。

 Dが多い子は……
ほんわかタイプ

おとなしいけれど、とても気持ちのやさしい子です。
人からほめられたい、人の役に立ちたい気持ちが強いので、「~してくれて、ありがとう!とても役に立った」というほめ言葉が心に響くはずです。

『わかっちゃいるけどほめられない!脳を育てる「ほめる表現力」』より抜粋
著者:NPO法人JAMネットワーク代表 高取しづか 宝島社

 

プロフィール

NPO法人JAMネットワーク代表・「ことばキャンプ」主宰

高取 しづか さん

消費者問題・子育て雑誌の記者として活躍後、米国に渡る。現地で出会った仲間とJAMネットワークを立ち上げ「日本の子どもと親のコミュニケーション力育成活動」を20年行っている。話す力聞く力のトレーニングプログラム「ことばキャンプ」を作りインストラクターを養成し全国で展開している。
書籍の出版、新聞・雑誌・LINE配信でコラムを執筆。「ことば力」「自立」「自己肯定感」をテーマに、全国で1万人以上に講演・研修。オンラインで『自己肯定感を育てる親講座』『親子関係が激変する「子ホメ」レッスン』を開催。
著書に、『ことば力のある子は必ず伸びる!』(青春出版社)『イラスト版気持ちの伝え方コミュニケーションに自信がつく44のトレーニング』(合同出版)「子どもが本当に待っているお母さんのほめ言葉」(PHP研究所)他多数。神奈川県子ども・子育てアドバイザー、神奈川県青少年問題協議会委員を歴任。令和2年度内閣府「子供と若者・若者応援団表彰」の内閣総理大臣賞受賞。

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