特集
学力アップの秘訣は「復習」にあり ~復習を習慣づけるコツ~(4)
2023.3.23
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Z会の教材・指導のしくみと復習を習慣づけるコツ(中学受験コース)
中学受験コース3~6年生
合格を勝ち取るためには、「学び残しをつくらない」ことが大切であることは言うまでもありません。中学受験の場合、3〜4年間ほどかけて膨大な学習内容を身につけなくてはなりませんから、「復習」を日々の学習に組み込む大切さを、早い段階でお子さま自身が認識し、実行していくことが重要です。
中学受験コースでは、月単位の学習サイクルと、実力テストを要とした中期の学習サイクルのそれぞれにおいて復習を組み込むことで、志望校合格という長期目標を実現できる力をつけていきます。
※本記事では、中学受験コース「トータル指導プラン」での学習内容をご紹介しています。
◆復習へと促すしくみ① 月単位の学習サイクル
中学受験コースの月単位の学習サイクルは、下記のようになっています。
(1)「映像授業」「授業ノート」で知識をインプット
(2)「練習問題」「月例テスト」で思考力・記述力を磨く
(3)弱点発見〜振り返りのプロセス
知識をインプット→問題演習という流れのあと、(3)も大切な学習過程として組み込んでいることが大きな特長です。
「月例テスト」を提出すると、成績表で理解不足だった箇所を発見することができますので、添削指導や「答えと考え方」で復習を行ってください。難度の高い問題や間違えやすい問題には「復習映像」もあるため、お子さま一人でも弱点対策が可能です。さらに翌月5日ごろには「マンスリーチェック」で前月の学習の振り返りをしていただくと、内容に応じて今後の学習へのアドバイスをお返ししますので、お子さまが自身の学習の進め方などを見直すきっかけとなります。
「テスト」という名前がつくので、お子さまは「なんとしても正解したい」と思われるかもしれませんが、理解不足の箇所を見つけることが「月例テスト」の目的であり、(3)における復習するプロセスを通じて真の実力がついてきます。
多くの先輩たちも、このプロセスを経て弱点を克服し、志望校合格を勝ち取っていることを保護者の方からもお伝えいただき、高得点がとれなかったとしても、めげずに毎月提出するよう促してあげてください。
◆復習へと促すしくみ② 実力テストを要とした中期の学習サイクル
中学受験コースでは、学年ごとに各種の実力テストをご用意しています。
模試のように時間を計って取り組むもので、受講教科にかかわらず提出いただくことができます。
3年生 | 8月号 | 力だめしテスト | 国・算セット |
1月号 | 定着度テスト | 国・算・理・社セット | |
4年生 | 8月号 | 定着度テスト | 国・算・理・社セット |
1月号 | 定着度テスト | 国・算・理・社セット | |
5年生 | 8月号 | 定着度テスト | 国・算・理・社セット |
1月号 | 志望校判断テスト | 国・算・理・社セット | |
6年生 | 4月号 | 志望校判断テスト | 国・算・理・社セット |
8月号 | 志望校合格力診断テスト | 国・算・理・社セット | |
11月号 | 志望校合格力診断テスト | 国・算・理・社セット |
各回とも、出題範囲は前月までに学んだ内容が範囲(6年生の8月号以降は全範囲)となります。そのため、月例テストよりも長いスパンで、弱点となっている箇所がないかを確認することができます。このテストを中期的なスパンでの目標として活用いただき、過去の月で成績が思わしくなかった回を中心に復習を計画的に進めていきましょう。
学年が上がるにつれ、順位など志望校との距離を考える場面も多くなってきます。ときには気落ちするようなこともあるかもしれません。しかし、間違えたことや苦手な単元のみに着目するのではなく、できた問題やできるようになったことも確認し、お子さまの努力の過程をほめることを保護者の方は心がけていただくとよいでしょう。お子さまご自身が少しずつでも「弱点を克服できた」と実感して、復習の重要性を自覚することが、その後、復習に取り組む際の原動力にもなります。
中学受験コースでは、「Z会学習アドバイザーからのお知らせ」や「エブリTIMES」でも、実力テストの時期にあわせて、復習の大切さやおすすめの学習法などについてお子さまにお伝えしていきます。
また、保護者の方には、「Z-SQUARE」の学習Topicや「中学受験体験記」で、先輩がいつごろどのような学習をしていたかが参考になることでしょう。復習の際に取り出しやすいよう過去の教材を整理しておくなど、お子さまが復習に取り組みやすくなるような環境づくりを工夫される方も多くいらっしゃいます。
お子さまと一緒に、ご家庭にあったやり方を見つけていただければ幸いです。