2020年度から実施されている「大学入学共通テスト」をはじめとした新入試では、従来のように文章を読んで理解する力だけでなく、図表を解釈・整理する力や、得た知識を問題解決に役立てる力も問われます。このような新学力観への対応を目指した「日本語運用能力テスト」は、「学術的文章に頻出する語彙を知っているか」、「理解した内容を実生活に応用できるか」という観点から国語力を捉え直し、日本語運用能力として評価・測定する新しいテストです。
松下達彦先生(国立国語研究所教授)が提唱されている「学術共通語彙」から選んだ語彙を出題します。「学術共通語彙」は抽象度の高い学術文献に頻出する語彙で、これを優先的に身につけることで抽象度の高い文章を理解しやすくなります。「日本語運用能力テスト」では、松下先生の監修のもと、語彙の成績と運用能力の成績との関係を分析し、成績表でのアドバイスコメントに反映しています。
「書く力」を正確に測定するためには記述式問題が不可欠。「日本語運用能力テスト」では、毎回、記述式問題を出題します。採点は通信教育で培ったZ会グループのノウハウを活用して行います。
2021年1月16日に実施された「大学入学共通テスト」国語では、「思考力・判断力・表現力」を問う問題として、問題文の段落構成を、従来のセンター試験よりも端的な表現でまとめる問題が出題されました。(左記画像参照)
「日本語運用能力テスト」では、聞き取り、読解問題ともにそれらの力を測定できる問題を出題します。