基盤学力アセスメントシリーズ LIPHARE 日本語運用能力テスト基盤学力アセスメントシリーズ LIPHARE 日本語運用能力テスト

試験内容・サンプル問題

全体構成

最初は「聞き取り問題」から始まります。音声は1回しか流れないので、適宜メモを取ることが重要です。その次の「語彙問題」では「学術共通語彙」という学習優先度の高い語彙の力を測定します。その後は「読解問題」「記述問題」と続きます。記述問題は慣れていないと時間がかかりがちなので、読解問題で時間を使いすぎないようにすることがポイントです。

聞き取り問題、語彙問題(※語彙問題は基礎レベルと標準レベルのみ。)、読解問題、記述問題

出題例

出題例1:聞き取り問題(標準レベル)

出題例1:聞き取り問題(標準レベル)

出題のねらい「会話文や説明文を聞いて聞き取った内容を表の形で整理分類する」、「話の中で一番重要な点をつかむ」など、学校や日常生活において要点を聞き取る力を測ります。また、「聞き取った内容をもとに適切な行動をとれるか」、「聞き取った内容とグラフとの関係を理解できるか」といった、一歩進んだ「聞く力」も測定対象となります。

解答のポイント聞き取り問題では、日常生活や学校の授業でも求められる「要点を聞き取り、次の行動に移せるか」が問われます。どのような状況で、何について話されているのか、結論は何か、に注意して聞き取りましょう。また、聞き取り中に重要な内容をメモしてから設問に取り組むことも大切です。

各レベルの難易度
基礎レベル 場面ごとに大問3題。クラスでの話し合いや図書館までの道案内など、主に学校や日常生活に即した内容を出題します。
標準レベル 場面ごとに大問3題。天気・交通に関するニュースや統計グラフについての会話など、学校や日常生活だけでなく、社会に即した内容も出題します。
応用レベル 大問2題。政治・経済に関するニュースや科学についての説明文など、日常会話と比べると論理的で難しい内容を出題します。

出題例2:語彙問題(基礎レベル/標準レベル)

出題例2:語彙問題(基礎レベル/標準レベル)

出題のねらい「学術共通語彙」という、抽象度の高い学術的文章によく出てくる単語を出題します。下の表を見るとわかるように、日常生活の中ではあまり出てこないため、意識的に覚えないと身につきません。抽象的な題材の理解や論理的思考力の土台ともなる重要な語彙なので、このテストでどれくらい身についているのか測りましょう。

【各テキストにおいて「学術共通語彙」が含まれる割合】

説明文 一般書(小説,エッセイなど) 会話
10%前後 3%前後 1%未満

解答のポイント語彙力を正しく測るために、選択肢はできるだけまぎらわしくならないようにしています。どれが正解か悩むものについては、あてずっぽうで答えずに空欄にしておくと、語彙力が正しく測定できます。

各レベルの分量
基礎レベル 全40問
標準レベル 全75問
応用レベル 出題なし

出題例3:読解問題(標準レベル)

出題例3:読解問題(標準レベル)

出題のねらい「図表やグラフを解釈・整理する」「文章の構造や要旨を理解する」など、要点を読み取る力を測ります。また、「読解した内容をもとに適切な行動をとれるか」といった、日常生活での問題解決に必要な「思考力・判断力」も測定対象となります。

解答のポイント読解問題では、日常生活や学校の授業でも求められる「書かれている内容の要点を読み取り、次の行動に移せるか」が問われます。聞き取り問題以上に、文章の構造理解や情報の整理分類が重要となるため、その文章が何を述べているのか、何のために書かれているのかを意識して読解しましょう。

各レベルの難易度
基礎レベル 場面ごとに大問3題。クラスでの発表や身近な道具の説明書など、主に学校や日常生活に関する内容を出題します。
標準レベル 場面ごとに大問3題。資料集に載っている図表についての会話や時事についてのコラムなど、学校や日常生活だけでなく、社会に関する内容も出題します。
応用レベル 大問2題。論説文1題と小説1題を出題します。

出題例4:記述問題(基礎レベル)

出題例4:記述問題(基礎レベル)

出題のねらい日常生活での問題解決に必要な「表現力」があるかどうかを測ります。そのため、記述するのは問題文の要約や自分の感想ではありません。与えられた条件に従って、読み手を意識した文章を書いてもらいます。

解答のポイント記述問題では、読み手を意識することが大切です。表記のルールを守ることはもちろん、読み手にとって必要な情報がどれで、どのように書けば伝わりやすいのか、読み手の立場に立って考えることが高得点への近道です。

各レベルの難易度
基礎レベル 50字程度で1問。条件に沿った伝言文・説明文が完成するように穴埋めすることで読み手を意識した文章を書きます。
標準レベル 100字程度で1問。条件に沿った伝言文・説明文を書き下ろすことで読み手を意識した文章を書きます。
応用レベル 100~150字程度で1問。あるお店に行った感想の記事を読み、店主の立場からお店の紹介文を書くなど、盛り込むべき情報を精査したうえで他者の立場に立って読み手を意識した工夫が必要な文章を書きます。