新しいクラス、新しいお友だち……。
春は、これからの生活に胸を膨らませる一方で、親子でちょっぴりドキドキする季節でもありますよね。
そんな今だからこそ、日頃から抱いている「あんなこと・こんなこと」を、未就学児から小学生のお子さまを持つ保護者のみなさまに募集しました。
「うちの子のペースで大丈夫かな?」「楽しく学ぶにはどうしたらいい?」 寄せられたたくさんの切実な声の中から、教育YouTuberの葉一(はいち)さんにアドバイスをいただきました!
葉一さんの温かい言葉が、みなさまの明日を照らすヒントになりますように。 ぜひ、スッキリ晴れやかな気持ちで、新しい春を迎えましょう!
入学・進級前のお悩み
幼稚園では時間を見て過ごすことはないので、小学校に上がり、授業時間で途中で飽きてしまったりしないか心配です。また短い休み時間の中で次の授業の準備、トイレへ行くなど幼稚園の時とは異なるので、事前にどう教えておけばいいのでしょうか?
(年中・保護者 ペンネーム:そらまめママ)

幼稚園から小学校に上がる時、親としても「うちの子、大丈夫かな」と不安になりますよね。私もそうでした。ただ、我が子の経験や他のご家庭の話などを伺っていて「子どもたちは親が思っている以上に自分でなんとかできるんだな」と今は感じています。
それでも準備できることはしておきたいと思うのも親心かと思いますので、何点か私が意識していたことを伝えさせていただきます。
まず、一つ目が気付く力です。
日常生活の中で「早く着替えちゃいなさい」のように親が子どもに指示を出す場面ってありますよね。ですけど、そこの声かけを「さあ、クイズです!今は何をしちゃうと良い時間でしょうか!?」などのように自分でするべきことを気付けるように声かけをしておくと、小学校に上がってからも苦労することが減ると思っています。
二つ目が、頼る力です。
学校の先生、特に1年生の担任を持つ先生は、経験の長い方が受け持つ(もしくは経験の長い方が同じ学年を持っている)ことが多いです。なので、子どもたちが困ったときに優しく助けてくれたり、飽きないように授業を工夫されたりしている方がほとんどなので、子どもたちに温かく寄り添ってくれます。もちろん、困っていることを発信しなくても気付いてくれる事も多いですが、30人前後の子どもたちがいるため目が届かない事もあります。そこで、お子さんが自分から困っていることを発信できるようになれば、困っていることが困っているままになりにくいですよね。
なので、普段から「困っていることがあったら、ママ・パパに言ってね!全力で助けちゃうよ!」のように困っていることを発信していいんだと伝えてください。それを入学前に、「学校の先生もママ・パパみたいに助けてくれるからね」と伝えられると子どもの不安も薄れるかと思います。
そして、最後が時計を意識する力です。
例えば、ゲームが好きなお子さんだったら「今から25分間は好きにゲームしていいよ!ってことは何時までOKかな?」のように質問して、時間の意識をつけておきましょう。ちなみに、我が家は25分や35分のように中途半端な時間を使うようにしていました。そうすると、時計の針が読めるようになるのでおすすめです。
保育園・幼稚園時代と違い、朝の登校時間が早まることや、放課後の預け先(学童)での人間関係に親がハラハラします。何か心がけておくべきことあるでしょうか。
(小1・保護者 ペンネーム:春を待つ人)

生活習慣や人間関係が変わるタイミングは何かと不安になりますよね。それが我が子に関することだと尚更…私もそうでしたし、今まさしくそんな想いです。(長男が中1になるので)
まず、生活習慣はご家庭内だけで習慣付けられることも多いので、早寝早起きなどは親と一緒にやっていきましょう。その時のキーワードとして「焦らない」「比べない」を大事にしていただけると良いです。どうしても周りの話やネット上の情報と比べがちになりやすいですが、お子さんそれぞれの発達ペースがありますので、そこは大切にしてほしいです。
また、人間関係についてですが、こちらは他者が関わるため、どうしても避けたくても避けられないこともありえます。そのため、お子さんにとってしんどい事もあるかもしれません。ただ、サポートする環境は普段の親子関係によって作ることができます。
「何かあったらいつでも力になるよ」「ママ・パパはいつでも味方だから」
そんな想いがお子さんに伝わっていたら、辛いことがあったときも踏ん張りやすくなります。それをどう伝えるかはお子さんのタイプや普段の親子関係によりますが、是非そんな想いをお伝えいただけたらと思います。
特定のグループで遊ぶようになり、放課後お友達と遊ぶ約束をしてくることも増えました。保護者同士が知り合いでないお友達と遊ぶことも多いようなのですが、どの程度まで干渉するべきか迷います…。
(小3・保護者 ペンネーム:お多福)

分かります!私も迷っていたので、正直、どう対応すべきか決めあぐねているところもありますが、授業参観などで顔を合わせた(◯◯くんのお母さんがどの方かを見つけるのも大変なのですが)ときに「いつも□□が遊んでいただいてありがとうございます」「□□と仲良くしてくださってありがとうございます」のように挨拶をしてお互いが認知できている状態にしておきました。連絡先を交換できておくとなお良いとは思うのですが、私は苦手でした(苦笑)
また、小学校中学年になると、あまり友達関係に過干渉になりすぎると嫌がる子もいるので、そこは注意してください。友達のことを聞くときも、心配だから聞いているというスタンスではなく、純粋にどんな子か興味があって教えてほしいから聞いている、というスタンスが良いです。心配が伝わりすぎると、「私が好きな友達を疑われている」という伝わり方がする可能性があるのでそこは気をつけていただけると幸いです。
学校や友達のことを聞いても、「別に」「普通」としか答えなくなったり、口答えが増えたりしました。どうコミュニケーションを取ればいいでしょうか。
(小4・保護者 ペンネーム:ひとりごと)

中間反抗期と言われる時期ですよね。塾講師をしていた時の生徒でもいましたが、小3くらいから親との距離感を取りたがる子が増えるなと感じていました。
我が家は小5くらいから少し感じるようになりましたが、「このくらいの距離感でいたい」という想いがずれ始めるんだろうなと思っていました。
この時期は「自分で決めたい」という想いも強くなり、親からの言葉が「うるさいな」と感じやすくもなります。ですから、「伝える」と「待つ」の比率を少し今までと変えるように私はしていましたし、「頼りたくなったらいつでも頼りにおいで」が私の口癖でしたね。
もちろん言わなければならないことは言います。それで、ものすごく嫌な顔をされることもありました(苦笑)
でも、「小言がうるさい」と思われると伝えたいことも伝わらなくなるので、少し「待つ」の比率を上げるのはおすすめです。「ほっとかれてる」と思わせてはいけないので、伝え方や姿勢は考える必要はありますが是非試していただけたら幸いです。
小3になるタイミングで、「中学受験をするかしないか」「いつから塾に入れるべきか」悩んでいます。まだ中学受験をするか決定しきっていない段階でもしておくべきことはあるでしょうか。
(小3・保護者 ペンネーム:ニコニコ応援団)

オン・オフを意識して、メリハリを付ける習慣は身につけられると良いと思います。
学年が上がっていくと、自我が強くなっていきますし、興味もいろいろなことに向きやすくなります。そのため、やるべきことを後回しにしてしまったり、時間の使い方がルーズになってしまったりする子も少なくありません。我が家は「頑張るタイム」と呼んでいるのですが、「この15分は集中して頑張ろう」のようにオンの時間を作るようにしています。やるべきことを頑張ったら、あとはご褒美タイムなので、自分の娯楽に充ててもいいので、そのオン・オフを大切にする習慣は中学受験の有無に限らずつけておきたいですね。
また、学校での人間関係に悩み始めるのも中学年あたりからが多いので、自分の心の揺らぎとも付き合わなければいけなくなります。心のエネルギーが潤沢なときは頑張れますが、そうでないときは頑張れないものです。ですから、もしちょっとしんどそうな時なら「今日は少し軽めにしといてもいいと思うよ!」とか「今日は休みにしちゃってもいいんじゃない?」のようにその時の状態によってオンの度合いもコントロールするように意識してあげると良いと思います。
算数の割り算や分数、理科・社会の導入など、学習内容が複雑になり、子どもがどの程度ついていけているのか把握できなくなりました。親としてどこまで子の学習状況を把握しておくべきでしょうか。
(小4・保護者 ペンネーム:名もなき保護者)

小学校の内容は3年生から科目も増えますし、難易度も上がりますよね。塾講師をやっていたときも、3年生で入塾される方はすごく多かったです。なので、親御さんとしても把握するのが難しくなってくるのですが、苦手意識の強い科目のつまづいた単元だけは把握しておくと良いかと思います。
学習内容が難しくなっていくため、どうしてもつまづくことは増えてきます。そうすると、子どもたちも自信がなくなり、その自信喪失が更なるつまづきを生む事も少なくありません。その上、苦手科目は努力してもテストですぐには結果が出にくいので、さらに「どうせやっても無理じゃん」って気持ちを加速させてしまいます。
でも、数日前の宿題でできなかったところが、テスト本番ではできているなんてことは往々にしてあります。そういった小さな成長は子どもたち自身では気づけません。なので、そういった小さな変化を親から声かけしてもらえると子どもたちの自信回復のきっかけになるので、無理のない範囲で苦手科目は把握してもらえると良いかなと思っています。
友達同士でLINEのやりとりが増えているようですが、我が家は家庭の方針でスマホを持たせていません。仲間外れになってしまうかもと思うと、持たせたほうがいいのかと迷います…
(小5・保護者 ペンネーム:いつのまにか高学年)

我が家も迷いました。小学校高学年になるとスマホを持つ子が増えますよね。
これは私のエゴというか、都合よく結論付けているだけのように聞こえてしまうかもしれませんが、「本当に気の合う友達は、LINEで繋がっていようがいまいが関係ない」と思っています。
塾や他の習い事などで気のあった友達と遊んだりしたい、そんな時もありましたがそこは親が繋がるようにして連絡を取っていました。
ただ、お子さんがそこに関して強い不安を持っていて、私生活にも影響が出てしまうようなら持たせるのもありだとは思います。結局、いつかはスマホを持ち、スマホと上手に付き合う術を身につけなければいけませんから。
なので、親としての気持ちを素直にお子さんに伝えて、話し合う場を設けてみると良いかと思います。(すでに設けていたらごめんなさい!)
小学校で英語の授業のおかげか、塾などに行かなくても、市販の復習ドリルくらいの問題だったら解けています。でも中学に上がるとやはりギャップがあると聞くので、苦手意識が付く前に、予習をしっかり始めておいた方がよいでしょうか?
(小6・保護者 ペンネーム:ノリ)

市販の復習ドリルが解けるということは、おそらくお子さんは英語に対して苦手意識をあまり感じていないかと思います。ただ、中学に入ると、難易度が上がるのも確かです。そのため、準備としておすすめしたいのが、やはり単語力です。
三単現のs、現在進行形、過去形などの文法も始まりますが、単語力があれば、多くの生徒はクリアすることができていました。
しかし、文法に集中したい場面で単語を覚えることにもエネルギーを注がなければいけなくなると、結果が出にくくなります。
なので、予習をするなら英単語がおすすめです。一度に覚える量は数個とかでも大丈夫ですので、是非、お子さんの暗記法(ぼく、私はこうやって覚えるんだという方法)を見つけてみてください。
新学期のお悩み
毎日音読を聞いたり、計算ドリルを丸付けしたり、自主学習のネタを一緒に考えたり……。「家庭での学習習慣」という名目ですが、実質的に親が教えたり管理したりする時間が長く感じてしまいます。親がどこまで手を引いていいのか、そのタイミングがわかりません。
(小2・保護者 ペンネーム:あよな)

小学2年生なので、まだまだ親の伴走が必要な時期ではありますが、徐々に自分でできることを増やしていくのもありかと思います。特に、親御さんが忙しく負担に感じている部分は子どもによってはその空気感を感じ取る子もいるので、少し協力をお願いしてみてはいかがでしょうか。
例えば丸つけ。「今日はやることが多くて少しバタバタしてるから丸つけお願いしてもいい?」
などと「お願い」という形で聞いてみます。そして、丸つけもちゃんと出来ていたら褒める&「助かったよ、ありがとう」と感謝を伝える。もしかしたら丸つけミスなどもあるかもしれませんが、そうやって少しずつ、子ども自身でできることを増やしていくのも一つの手です。
また、自主学習のネタですが、これは事前に3種類くらいのものを用意して、子どもに選べる環境を作っておくと楽です。
書店のドリルでも無料サイトの問題プリントでも構いませんが、算数の問題・漢字の問題・読解問題などを事前にある程度用意しておいて「その日の気分で好きなものを選んでいこう!」とすると、親御さんの負担も減らすことができますし、子どもにとっても“選ぶ”という楽しさができるのでおすすめです。
「学校どうだった?」と聞いても「普通」「忘れた」の一言で終わってしまいます。友達とトラブルがなかったか、先生に怒られていないか、配布物を出し忘れていないか……。学校での様子がブラックボックス化していて、何か問題が起きた時に手遅れにならないか不安です。
(小4・保護者 ペンネーム:ぬるぬる)

学年が上がってくると、子ども自身の踏み込まれたくない部分が増えていきますので、コミュニケーションが希薄になっていくケースはどうしても起こってしまいますよね。うちの息子たちも徐々に距離感が変わっていくな…と感じながら、私も日々子育てをしています。
さて、これは私が親として気をつけている部分なのですが、“興味”と“監視”の違いについて話をさせてください。
親として、子どもの成長をサポートしたいと願うのは自然な感情です。だからこそ、いろいろ気になるし、目の届かない場所での我が子の日常をできれば知りたいとも思います。ただ、ここでの声掛けの仕方が“興味”と“監視”のどちらとして子どもが受け取っているかで、意味合いは大きく変わります。「学校どうだった?」が「何か楽しいことあった〜?」くらいのフランクな印象なら“興味”です。ただ、「忘れ物してない?」「ちゃんとやっているの?」のようにチェックされていると感じるのなら、それは子どもにとって“監視”のように感じます。こうなると、子どもは自分のことを話したがらなくなります。
ご不快な思いをさせてしまったら申し訳ありません。相談者様がそうなっているというわけではなく、一例として受け取っていただけたら幸いです。
最後に、塾講師時代、この“監視”状態を打破した親御さんの事例を紹介して終わりたいと思います。
そのお母様は、お子さんに「今まで、できていないところのチェックばっかりしていてごめん。◯◯の楽しかったこととかを聞きたいから、たまにでもいいから話してくれると嬉しいな。あと、ママの楽しかったこととかも気が向いたら聞いてー!」と真っ直ぐに伝えていました。すぐに関係が改善したわけではないですが、徐々に自分の話をしてくれるようになってくれたとお母様が話していました。
そういう時期だと割り切って、少し距離を取りながら見守るというのも一案だと思いますが、よかったら参考にしてみてください。
口調が強く厳しい先生が担任になり親子で困惑しています。細かな書き直し指導も徹底され、感受性の強い我が子は教室の空気に萎縮気味です。「怒られないこと」が目的になり、勉強嫌いにならないか不安です。
(小2・保護者 ペンネーム:しみ)

我が家の長男も、ある学年でそのような先生にあたりました。学校に行きたがらない時期もあったので、親としてメンタルサポートに注力した1年でした。なので、今回はその時期に私がやっていたことを書かせてもらいます。
① 交渉できることは交渉する
長男のときはあまりに宿題の量が多くて、習い事の多い友達は日付を超えるまでかかっている子もいました。特に漢字の書き練習の量が多かった(細かく書き直しのチェックもある)ので、そこについて先生に懇談会で相談をしました。(結果として、量は少し減らしてもらいました)
このような交渉をしても、響かない方もいます。けれど、子どもたち自身、特に低学年の子が交渉するのは難しいですから、親としての意見や要求は伝えるべきだと思うのです。(ただ、子どもがそういったことを嫌がる場合は避けてください)
② 愚痴でもなんでも話を聞く
心の中にあるしんどい気持ちや愚痴、その吐き出し口になろうと思って過ごしていました。その際、自分の意見を伝えるのではなく、聞く側に徹することも大切にしていました。(ついつい言いたくなっちゃうんですけどね)
あと、これは細かいことなのですが、自分から先生の悪口はあまり言わないようにしていました。子どもが言った言葉を「そうだね、そう感じるよね」と受け止めることはあるのですが、悪口で盛り上がることが息子の心の回復に繋がると思っていなかったので、そこも気をつけていましたね。
③ 楽しい時間を設ける
シンプルに一緒に楽しめる時間を作るようにしていました。息子はゲームが好きなので、一緒にゲームしたり、息子の好きなものを食べに行ったり、一緒にぼーっとしたり…。学校という辛い時間は変えられない分、一緒に過ごす時間は少し楽しさレベルを上げたいなと思って過ごしていました。
最後に、私が息子に伝え続けている大切にしている言葉を送って終わりたいと思います。それが「頼りたくなったときはいつでも来てな!俺はいつでもどんな状態の◯◯も大好きだから!」です。頼りたいときはいつでも頼れる場所があること、そして一人じゃないことを感じて欲しくて今でも言い続けています。
入学から1ヶ月、毎日必死に頑張ってきた反動か、朝「お腹が痛い」「学校に行きたくない」とぐずるようになりました。GWで休み癖がついて、休み明けに登校拒否にならないかヒヤヒヤしています。
(小1・保護者 ペンネーム:響)

小学1年生、新しい生活で少しずつ心の疲労が溜まっているのかもしれませんね。我が家の話になってしまうのですが、うちの二人の息子は保育園時代に行き渋った時期があったので、小学校に上がってからも行き渋る可能性はある程度覚悟していました。
「行かなきゃいけない」
そう思うと苦しくなります。これは学校でも仕事でも似ていますよね。けれど「行かなくても大丈夫」という選択肢があると気が楽になります。もちろん、みんながみんなではありませんがこの選択肢は何事にも大事だと思っています。
そこで、我が家では「本当に無理―!ってときは早退するのもありだし、お休みしてもいいよ」というルールを1年生の時から設けていました。早退して、二人でお昼ご飯を食べに行ったり、家でゲームしたり。安易に休ませたりすることには様々な意見があると思いますが、私は勉強や学校を“しなきゃいけない”という義務感のものに極力したくないので、その選択肢を息子たちに提示し続けてきました。
あとは、お子さんにとって何が大変なのかをじっくり聞いてあげてください。小学1年生、まだまだ自分の心の中を表現するのがうまくいかない時期ですが、きっと一生懸命話してくれます。大好きなママ・パパが話を聞いてくれて共感してくれるだけでも大きなリフレッシュ効果がありますので、もうされているかもしれませんが、よかったら参考にしてみてください。
4月の懇談会後、周りの保護者が「春期講習から塾に入れた」「通信教育を増やした」といった情報交換をしているのを聞き、うちは学校の宿題だけで大丈夫なのかと急に焦りを感じ始めます。
(小3・保護者 ペンネーム:AIQL990)

小学3年生から急に塾の話が増えますよね。焦る気持ち、すごく分かります。
ただ、結論から言うと学校のテストがきちんと取れているのなら、今のままでも大丈夫です。もちろん、お子さんがそういったものに興味を持ってやりたがるようでしたら背中を押してあげてほしいですが、焦ってやらなきゃいけないものではありませんので、「うちはうちのペースで」くらいに思っていていただければ大丈夫です。
ただ、一点だけお伝えしておきたいことがあります。
小学3年生から理科社会も増えますし、勉強の難しさも上がります。なので、お子さんがちょっと勉強に困り始めたタイミングが来たら、何かしらのアクションは起こした方がいいです。つまずきを長く放置してしまうと、そこが大きな穴になって、高学年、中学校と響きますので…。
でも、そのアクションは塾や通信教育でなくても、親御さんのサポートで乗り越えられるのならそれで良しです。絶対に塾などに頼らなきゃいけないというわけではないので、そこは念頭に置いておいていただければと思います。
昔は100点が当たり前だったのに、高学年になり70~80点をとるようになりました。単なるミスか理解不足か、苦手の深掘り加減に悩みます。子の自尊心を傷つけずつまずきを特定し、意欲を削がずに伴走する適切なサポート方法はありますか。
(小6・保護者 ペンネーム:夜桜)

お子さんの自尊心を気にかけているところに、相談者さんの温かさを感じますね。確かに、間違えたところばかり指摘してしまうと「ミスしたところしか見てくれない」と感じる子もいますから注意が必要です。お子さんのタイプにもよりますが、褒めと指摘のバランスは気にかけていただけたらと思います。
さて、今回の件ですが、間違えた問題を集めたスクラップノートを作ってみてはいかがでしょうか。
単元にもよりますが、80点くらいが取れているので、基礎はできているはずです。ただ、その上に乗せておきたかった知識が乗り切れていない段階だと思うので、間違えた問題を確認したら、「なんだ、それだけかー」くらいで理解できるものも少なくないと思います。
そういった問題を、専用ノートを作って貼り付けていきます。コピーしたものを貼ってもいいですし、本人が良いのであればテストを切って、その問題だけを貼っても良いです。そうやって、間違えた問題を集めたスクラップノートを作っていきます。
ここで大切なのが、スクラップノートを作る目的です。
もちろん、間違えた問題を効率よく復習するためなのですが、子どもによっては「間違えたものだけ集めて嫌な感じ」と受け取る場合もあります。なので、もう一つの目的である「前は間違えたのに出来るようになってるじゃん!すごい!」って褒めるためということを忘れずにいてください。
できなかったことができるようになるってすごくないですか。
私は塾講師時代からこの部分をすごく大切にしていて、子育てが始まってからも我が子のテストで間違えた問題はそのあと2週間くらいは覚えているようにしていました。そして不意に出題して、息子が正解したらハイタッチ、そんなことを繰り返していました。できなかったことができるようになるってすごいこと、それを実感してもらって自信に繋げていってもらえたらと思って続けていました。それをスクラップノートで実践してみてください。
ちなみに、親御さんの負担もあるので全部をきっちりスクラップしなくても大丈夫です。お子さんと相談してテスト毎に1問,2問でも結構です。サクッと確認して、数日後にできることを実感してもらう。その繰り返しをしていくと、本人の自尊心を傷つけずに、間違えた問題も確認できますので試してみてください。
「【Z会×とある男】春の入学・進級を応援してみたキャンペーン」の終了に伴い、葉一さんへのご相談受付も終了いたしました。
たくさんのご質問ありがとうございました!
Z会と葉一さんは、皆様の学校生活が充実したものとなることを祈っています。



