令和7年度試験について

令和7年度試験について,Z会の分析結果です。

 

○ 令和7年度本試験の出題について

 数学I,数学A 

問題番号
配点 分野(分野別演習で対応する章) 平均得点率
第1問
〔1〕 10  数と式(第1章,第2章) 70.7%
〔2〕 20  図形と計量(第3章) 57.7%
第2問
〔1〕 15  2次関数(第4章) 41.2%
〔2〕 15  データの分析(第5章) 43.1%
第3問
20  図形の性質(第6章) 52.7%
第4問
20  場合の数と確率(第7章) 58.5%

(平均点53.51点)

 令和7年度の本試験では,新課程で履修範囲から外れた「整数の性質」がなくなり,すべての大問が必答となりました。第1問,第2問は,前年度と同様の中問2題構成で,各中問で出題された単元の順番も同じでした。また,試作問題と同じ配置で「図形の性質」は第3問,「場合の数と確率」は第4問で出題されました。
 なお,新課程で追加された「外れ値」「仮説検定の考え方」「期待値」の3単元については,すべて出題されました。

 内容面では,共通テストならではの「日常の場面において数学を用いる問題」,「会話で示された方針に沿って考える問題」などが出題されました。第1問〔2〕(2)以降と第3問の最後の問題を正確に解ききるには時間がかかると思いますが,それ以外は誘導が丁寧で,かつ計算量も多くなりすぎないような配慮がありました。

 1問あたりの配点が1点から4点なのは前年度と同様でしたが,前の問題が正解のときのみ,採点対象になる設問が4問あり,配点が1点の問題は,この形の設問のみでした。また,配点が4点の設問数は,前年度よりも減り(7問→2問),設問間の配点の差が小さくなったため,解ける設問から手を付けていくのもよいでしょう。

 

 数学II,数学B,数学C 

問題番号
配点 分野(分野別演習で対応する章) 平均得点率
第1問 15  三角関数(第11章) 50.8%
第2問 15  指数関数・対数関数(第10章) 53.4%
第3問 22  微分・積分の考え(第12章) 61.7%
第4問(選択) 16  数列(第13章) 46.9%
第5問(選択) 16  統計的な推測(第14章) 36.9%
第6問(選択) 16  ベクトル(第15章) 49.1%
第7問(選択) 16  複素数平面(第17章) 54.1%

(平均点51.56点)

 令和7年度の本試験では,「数列」,「統計的な推測」,「ベクトル」の3分野と,新課程で履修範囲となった「平面上の曲線と複素数平面」の4題から3題を選択し,合計で6題を選択する形になり,試験時間も60分から70分に変わりました。

 試作問題では,第7問が中問構成となっており,「平面上の曲線」と「複素数平面」の両方が出題されていましたが,中問構成ではなく,「複素数平面」のみの出題でした。

 第1問,第2問と前年度の第1問(中問2問)は,ほぼ同じ分量でした。配点も15点ずつで変わりません。「数列」,「統計的な推測」,「ベクトル」については,配点が20点から16点になりましたが,難易度や分量はこれまでとほぼ同じでした。「複素数平面」については,他の選択問題と分量や難易度はほぼ同じでした。

 大問の数や解答時間は前年度より増加したものの,丁寧な説明や誘導がついている問題や,途中の計算過程を示している問題が見られるなど,分量や難易度に対する配慮が見られました。また,それぞれの大問で難易度が順に上がっていることが多く,実力差が得点差に現れやすい構成となっていました。

 

○ 令和7年度追試験の出題について

 数学I,数学A 

問題番号 配点 分野(分野別演習で対応する章)
第1問 〔1〕 10  数と式(第1章,第2章)
〔2〕 20  図形と計量(第3章)
第2問 〔1〕 15  2次関数(第4章)
〔2〕 15  データの分析(第5章)
第3問 20  図形の性質(第6章)
第4問 20  場合の数と確率(第7章)

 

 大問の構成や順番は本試験と同じでしたが,「外れ値」「仮説検定の考え方」「期待値」はいずれも出題されませんでした。

 本試験に引き続き,「日常の場面において数学を用いる問題」(第1問〔2〕)などの共通テストならではの出題がありました。また,第1問〔1〕と第2問〔1〕は解決方針を会話で示しており,意図を読み取れたかどうかが問題の解きやすさに繋がりました。

 一方,本試験にあった前の問題が正解のときのみ,採点対象になる設問はなく,配点が1点の問題はありませんでした。配点が4点の問題も1題のみで,ほとんどが2点か3点の問題でした。

 

 数学II,数学B,数学C 

問題番号 配点 分野(分野別演習で対応する章)
第1問 15  いろいろな式(第8章)
第2問 15  図形と方程式(第9章)
第3問 22  微分・積分の考え(第12章)
第4問(選択) 16  数列(第13章)
第5問(選択) 16  統計的な推測(第14章)
第6問(選択) 16  ベクトル(第15章)
第7問(選択) 16  平面上の曲線(第16章),複素数平面(第17章)

 

 本試験と同様,中問構成の大問はありませんでした。

 第1問は「いろいろな式」,第2問は,「図形と方程式」からの出題となり,「三角関数」や「指数関数・対数関数」からの出題がありませんでした。「三角関数」「指数関数・対数関数」がともに出題されなかったのは,共通テストでは初でした。どの分野の対策も行っておくことが大切です。

 分量や難易度は本試験と大きく変わりませんでした。また
  ・丁寧な説明や誘導がある問題や,途中の計算過程を示している問題が見られる。
  ・易しい問題からやや難しい問題が順に並んでおり,受験生の実力差が得点差に現れやすい構成となっている。
  ・配点が1点から3点の間である。
といった点は,本試験と同じでした。

 なお,旧課程用の科目である「旧数学Ⅱ・旧数学B」では,「三角関数」が出題されています。過去問演習の際は,この問題も解いておくとよいでしょう。