●難易度は試行調査よりもやや低く、2020年度センター試験よりもやや高い。また、試行調査と比べると、考察問題の比率は増加したが、設問数は同等で、負担感はほとんど変わらない。
●各大問は各大分野に対応した出題だが、第3問では別の大分野からの知識が必要な問題も出題された。
●知識問題は、用語や文章の正誤判断の形で直接問うのではなく、図などを用いる形式が目立った。
●第1問文Aではリード文に会話が取り入れられていたほか、体内からのウイルス排除や地球温暖化などの身近な話題について考える問題も出題された。
●試行調査と比較して、考察問題の比率が増加しました。2020年度センター試験と比較すると格段にその比率は増加しています。特に今回の共通テストでは、実験を題材とした出題やデータを交えた出題が目立ちました。
●試行調査と同様に、リード文に会話が取り入れられていたほか、体内からのウイルス排除や地球温暖化など身近な話題について考える問題も出題されました。今後も、前述のような「どのように学ぶか」を意識した出題形式が続いていくと考えられます。
●次の改訂でも、「実験」や「データ」、さらに「初見の題材」をキーとした考察問題を数多く出題していきます。また、リード文に会話やレポートなどを組み込んだ出題も引き続き行っていきます。
●第1問 問6や第2問 問2など、生物基礎の教科書に掲載されていない実験の構築やその結果を問う問題が出題されました。共通テストの過去問や試行調査、模試型の問題集等を用いて、様々な題材に触れる機会を増やしていくことが改めて重要であると考えられます。
●第1問 問2や第2問 問3など、知識を活用して正解を導く問題も見られました。このような問いで失点しやすい傾向はセンター試験のときから引き続いており、確実に得点するためには知識習得の機会を十分に取ることが大切であると考えています。Z会の共通テスト対策書籍では、適宜知識を確認する問題を混ぜて出題し、教科書の確認と復習を促すようにしていますので、ぜひご活用ください。