●大問数は2で、試行調査から1題減少し、従来のセンター試験と同じだった。
●試行調査と比べると、小問集合の割合が増え、リード文も短くなるなど読解の負担が減少した一方、きちんと読み込まなければ正解を導けない問題もあり、全体の負担感は同程度だった。
●リード文を読解した上で考察する問題は出題されたが、試行調査のような長いリード文やレポート形式の問題は出題されなかった。また、数値を桁ごとに解答する問題が出題された。
●試行調査と比較すると、小問集合形式の問題が増え、従来のセンター試験に近い形式の試験となりました。一方、試行調査と比較して読解の負担は軽減されたものの、従来のセンター試験では見られなかった、化学基礎の学習範囲外の内容がリード文とともに出題されており、今後もその傾向が続いていくと考えられます。
●次の改訂においては、今回の共通テストの形式に合わせ、幅広い知識を問う小問集合形式の問題や、リード文の読解を要する問題を出題していきます。また、様々な形式に対応できるよう、試行調査を意識した問題も出題していきます。
●第2問のように化学基礎の学習範囲外の内容がリード文とともに出題され、特に問2cの計算問題は、読解力とともに高度な思考力を要しました。このような初見のテーマに対応できるようにするためには、様々なテーマのレベルの高い問題に慣れておく必要があると考えられます。
●基本的な知識を問う問題も多く出題されており、幅広い範囲の知識を満遍なく理解しておく必要があります。小問集合形式の問題を数多くこなし、幅広い範囲の知識を習得することが望ましいと考えられます。