●難易度は2020年度センター試験や第2回試行調査よりやや下がった。2020年度センター試験と比べると考察問題の比率が高まったが、マーク数・選択肢数は減少したため、負担感は軽くなった。さらに、第2回試行調査と比べて考察問題の選択肢が検討しやすくなった。
●2020年度センター試験と比べて、知識問題が大幅に減少した。
●大問6題だが、実質は中問8題であり、題材数としてはセンター試験より減少した。事前の予告通り全問必答。
●リード文のうち、第3問は会話文を含み、第5問文Bは生徒が「課題を発見し解決方法を構想する場面」であり、「『どのように学ぶか』を踏まえた問題の場面設定」の問題であった。
●第2回試行調査と同じく、各中問の設問は1つの大分野に縛られることなく、題材に応じて複数分野から出題された。
●今回、第2回試行調査と中問(題材)数は同等でしたが、大問数が変わりました。
●第2問や第4問など、考察問題の選択肢は第2回試行調査に比べてかなり検討しやすく、得点調整が入るほど平均点が高くなりました。他科目との兼ね合いを考えるとこの出題が続くことは考えにくく、2022年度共通テストは、第2回試行調査を上限に難化するとZ会では予想しています。
●次の改訂では、回によって大問数や難易度に変化をつけ、本番で大問数や難易度が再び変わった場合でも動じないように出題していきます。
●第5問 問6・問7のような、実験とその計画立案やその考え方を問う設問は、2020年度センター試験 第2問 問2でも見られ、今後も出題されると考えられます。すでに実践されている先生も多いですが、教科書掲載の古典実験の検討や実際の実験、また実験問題の演習を通して、考え方に慣れておくことは今後も重要です。
●センター試験のときから学力上位層は却って第1問 問4や第4問 問1のような知識問題での失点が目立つ傾向があり,知識習得の機会を十分に取ることが大切であると考えています。Z会の共通テスト対策書籍では、適宜知識を見直す問題を混ぜて出題し、教科書の確認と復習を促すようにしていますので、ぜひご活用ください。