日本史B

◆ 2022年度の出題内容

大問数は6題、小問数は32問であり、いずれも初回の共通テストと同数であった。
出題構成は、テーマ史、原始・古代、中世、近世各1題、近・現代2題で、変動はなかった。初回の共通テストやセンター試験同様、近・現代からの出題が全体の3割を超えている。また、昭和戦後史単独の設問は、初回の共通テスト(第1日程)から1問増えて3問出題された。
初回の共通テストや試行調査同様、多様な資料を用いた問題が見られた。資・史料を用いた問題が全体の半数近くを占め、初回の共通テストに比べて資・史料読み取りを要する問題が増加した。
初回の共通テスト同様、出題された史料は、ほとんどの受験生にとって見慣れないものであった。全体で12点の史料が用いられ、初回の共通テストから大幅に増加した。
正誤問題が増え、全体の6割以上を占めたほか、年代整序問題が6問出題され、初回の共通テスト(第1日程)から2問増えた。一方で、初回の共通テストや過去2回の試行調査で見られた「評価と根拠」のような、複数段階の思考を求められる出題は見られなかった。
全体的な難易度は標準的であったが、資・史料の読み取りや選択肢の慎重な吟味を要する問題が散見され、苦戦した受験生も多かっただろう。

 

大問 配点 出題内容
1 18点 人名から見た日本の歴史
2 16点 法整備と遣隋使・遣唐使
3 16点 中世の海と人々の関わり
4 16点 近世の身分と社会
5 12点 日本とハワイの歴史
6 22点 鉄道の歴史