◆ 2023年度の出題内容

● 前回の共通テストと同様、すべての問題で資料が使用された。資料の種類は、統計グラフ・統計表・地図・地形図・写真など多岐にわたり、複数の資料が提示された問題も多かった。
● 大問ごとの出題テーマは、自然環境と自然災害、資源と産業、人口と都市、地誌、地域調査と、前回の共通テストとほぼ同じであった。ただし、第4問の地誌はインドと中国の隣接する2カ国を扱った大問であった。
● 出題形式は、全問題の約6割に当たる18問が組合せ形式の問題であった。また、5択の単答問題が出題された。前回の共通テストで出題された三文正誤の8択問題は出題されなかった。
● 前回の共通テストに比べ、題意をつかみにくい問題や判断がつきにくい設問・資料は少なかった。しかし、資料数や組合せ問題の多さから、解答には時間がかかる。全体の難易度は昨年並といえる。