◆ 2023年度の出題内容
● 評論・小説・古文・漢文の全4題の出題という形式は例年と同様。
● 実用的文章の読解やグラフを用いた出題などは見られなかったが、第1問の評論は前回の共通テストに引き続き、同一のテーマ・引用文に関する複数の文章をもとに出題されたほか、授業の会話場面や生徒の学習活動を想定した出題もそれぞれの大問で見られた。〈読み取った情報の整理・統合が重視される出題〉だったと言える。
● 全体の難易度としては標準的なレベルの出題であったが、各選択肢の丁寧な吟味に加え、それぞれの大問で複数の文章・資料を見比べる手間もあり、負担感はやや大きい出題であった。
大問 |
配点 |
分野 |
出典 |
1 |
50点 |
評論 |
柏木博『視覚の生命力―イメージの復権』/
呉谷充利『ル・コルビュジエと近代絵画―二〇世紀モダニズムの道程』 |
2 |
50点 |
小説 |
梅崎春生『飢えの季節』 |
3 |
50点 |
古文 |
源俊頼『俊頼髄脳』/『散木奇歌集』 |
4 |
50点 |
漢文 |
白居易『白氏文集』 |