2026年度本試験概要
2026年度本試験の分析
◆ 全体
- 2025年度と同様、評論・小説・言語活動・古文・漢文の構成。
- 出題意図の明確な設問が多かったが、正解が絞りにくい設問もあり、時間との勝負という傾向は踏襲されている。
- 文字数(設問文等を含む全体)は約25,300字で2025年度より220字ほど減少したがほぼ同じ程度の分量。
- 第1問は2025年度より抽象度の高い単独文章、第2問はノート+会話形式の設問を含む単独文章、第3問は複数資料の2025年度に比べ文字量が増えたが、共通テストとしては標準的な難易度であった。また、第4問(古文)はやや難しく、第5問(漢文)は易しかったので、全体的には標準的なレベルであった。
- ただし、「表現の修正・加筆」を問う問題が多く出題された/第3問(言語活動)で資料の読解・出題意図の読解の双方が求められた/第4問(古文)が難しかったことなどが原因で2025年度との比較ではやや難化したといえる。
- 全体の難易度としては標準的な範囲の出題だが、設問数に比べて制限時間が厳しいので、時間配分には十分に注意が必要である。第5問(漢文)から戦略的に解くことで確実に得点しておき、第4問(古文)や第3問(言語活動)問3のような特徴的な出題に時間をかけて取り組むことが有効だったと思われる。
◆ 2025年度本試験と比較して
- 第2問では、三行にわたる長めの選択肢が複数出題された。ノート+会話形式の設問が出題された。
- 第3問では、グラフの出題がなく、資料の読み取りよりも設問意図を踏まえた選択肢の吟味に時間をかける必要があった。
- 第4問では、和歌のない文章が出題され、従来の傍線部についての部分読解ではなく段落全体の読解を求める形で出題された。また今年度は、生徒の会話形式の問題は出題されず、問題文よりも後の場面の引用文を踏まえた読解問題が出題された。
- 第5問では、文章ⅠとⅡの形式ではなく、最後の設問で資料として追加の文章が出題される形となった。
- 第4問・第5問の一部の選択肢は五択で出題された。
求められる能力
2025年度と比して「表現の修正・加筆」を問う問題が多く出題された点が特徴的であり、新課程でめざす傾向が色濃く表れた。必要な情報を把握し組み合わせた上で筆者の主張や文章の表現をわかりやすく効果的に伝える力が問われた。
具体的な設問としては、以下が挙げられる。
《第2問 問6》
ノート形式で生徒の考察を示し、本文とノートの内容とを組み合わせて解答する問題。
部分的な本文読解やノートの内容にとどまらず、リード文や本文全体の内容を踏まえて考える力が必要であった。
《第3問 問3(ⅱ)》
複数の資料を比較し、資料の工夫点や今後の方針を考察する問題。
資料の特徴を素早く正確にとらえて、資料を効果的に示す手段を考えることが求められた。
指導上の留意点
- 時間配分の厳しい試験で確実に得点するためには、各大問を「精読(=細かいところまで丁寧に読む)」だけでなく、「正読(=文章の内容や構造を正しく理解して設問に取り組む)」するための読解力が重要となる。そのためには、まず現代文・古文・漢文の問題演習を積んで「正しく読む」方法をつかみたい。
- その上で、ノート作成・生徒のディスカッションなど言語活動に基づいた設問や、複数の資料をもとに考察する設問への対応力が求められるが、そのためには共通テストの形式に対応した問題集での対策が効果的となる。
2027年用共通テスト対策教材の開発方針
今年度本試験の最新傾向を踏まえながら、単独の文章の問題、ノート・メモ形式の設問・複数の資料問題、五択の選択肢を含む設問など、多様な形式に対応する。
■ パワーマックス共通テスト対応模試
- 第1問では、単独の文章を軸に構成する。
- 第2問では、長めの選択肢の設問や、今年度と同じようなノート形式の設問を提供する。
- 第3問では、グラフを含めた様々な資料に対応しつつ、文章の比率が高くグラフのないパターンも提供する。
- 第4問では、和歌のない出題も提供する。
- 第5問では、単独の文章や複数の文章といった様々なパターンで構成する。
■ ベーシックマスター
- 読みやすい題材から近年の共通テストの様々な設問形式に触れ、抽象度の高い文章でも解答できる力を段階的に身に付ける。
- 今年度本試験と同様の形式も下記のように出題している。
例)論理的文章第1回/文学的文章第6回/言語活動(第3問)第8回/古文第2回/漢文第5回 など - ご採用校には「読解へのアプローチ」冊子をご提供します。
