令和8年度試験について

令和8年度試験について,Z会の分析結果です。

 

○ 令和8年度本試験の出題について

 数学I,数学A 

問題番号
配点 分野(分野別演習で対応する章) 平均得点率
第1問
〔1〕 10  数と式(第章,第章) 69.1%
〔2〕 20  図形と計量(第章) 46.7%
第2問
〔1〕 15  2次関数(第章) 62.1%
〔2〕 15  データの分析(第章) 51.8%
第3問
20  図形の性質(第章) 32.4%
第4問
20  場合の数と確率(第章) 36.9%

(平均点47.20点)

 令和8年度の本試験では,出題分野は昨年と同様でした。第1問,第2問は,前年度と同様の中問2題構成で,各中問で出題された単元の順番も同じでした。
 なお,新課程で追加された「外れ値」「仮説検定の考え方」「期待値」の3単元については,「外れ値」のみの出題でした。

 内容面では,第1問〔1〕で集合のみの出題がありました。数学I,数学A では初ですが,数学Iではよく見られる出題です。本書籍の第2章で学習できますが,さらに対策を取りたい場合は,過去問などでも対策をするとよいでしょう。第3問の図形の性質は,昨年と同様,空間図形の出題でした。空間図形は苦手意識の強い人も多いので,問題演習で対策を取っておきましょう。今年は,公式に当てはめるだけのような問題もいくつかありました。公式や定理はしっかり身につけておきましょう(Z会から発刊している,定理・公式から学ぶ 数学I・Aの考え方 チェック&リファレンス数学II・B+C[ベクトル]の定理公式がわかる講義での学習もお勧めです)。

 1問あたりの配点が2点から4点となり,1点の問題がなくなりました。今年は,前の問題が正解のときのみ,採点対象となる設問はなかったのですが,複数の設問が正解で配点といった問題が目立ち,小問単位で完答することが高得点へ向けてのポイントになりました。
 時間との戦いになるので,解きやすそうな大問,解ける設問から手を付けていくのがよいでしょう。

 

 

 数学II,数学B,数学C 

問題番号
配点 分野(分野別演習で対応する章) 平均得点率
第1問 15  図形と方程式(第章) 56.2%
第2問 15  三角関数(第11章) 50.3%
第3問 22  微分・積分の考え(第12章) 62.5%
第4問(選択) 16  数列(第13章) 50.6%
第5問(選択) 16  統計的な推測(第14章) 44.8%
第6問(選択) 16  ベクトル(第15章) 56.1%
第7問(選択) 16  平面上の曲線(第16章),複素数平面(第17章) 57.0%

(平均点54.52点)

 令和8年度の本試験では,第1問が「図形と方程式」,第2問が「三角関数」からの出題となり,「指数関数・対数関数」からの出題はありませんでした。第1問,第2問については,いろいろな出題パターンが予想されますので,「いろいろな式」も含めて,数学IIの過去問なども使って,満遍なく対策しておくとよいでしょう。第7問については,昨年と同様の中問のない形式でしたが,「平面上の曲線」と「複素数平面」の融合問題での出題でした。

 内容面では,共通テストらしい振り返って解く問題や,数学I,数学Aと同様に,公式の導出や当てはめて計算のような問題もありました。会話の多くが,問題の流れを説明するものになっており,その流れに乗れるかどうかも時間短縮のポイントと言えます。

 1問あたりの配点は1点から4点でしたが,1点,2点の問題が多く,3点,4点の問題が少ない配点でした。解ける問題だけ多く解いていくのが高得点へのポイントでした。また,前の問題が正解のときのみ,採点対象となる設問は選択問題で1問だけありました。

 

○ 令和8年度追試験の出題について

 数学I,数学A 

問題番号 配点 分野(分野別演習で対応する章)
第1問 〔1〕 10  数と式(第1章,第2章)
〔2〕 20  図形と計量(第3章)
第2問 〔1〕 15  2次関数(第4章)
〔2〕 15  データの分析(第5章)
第3問 20  図形の性質(第6章)
第4問 20  場合の数と確率(第7章)

 

 大問の構成や順番は本試験と同じで,「外れ値」と「期待値」は出題されましたが,「仮説検定の考え方」は出題されませんでした。

 前の問題が正解のときのみ,採点対象になる設問はなく,配点が1点の問題はありませんでした。配点は2点から4点で,採点単位問数は本試験と同じでした。

 本試験に引き続き,振り返りや発展的な考察を行う共通テストならではの出題がありました。共通テスト対策では,このような点を意識して演習を進めるとよいでしょう。特に,この追試では,重心と三角形の決定をテーマとした図形の性質の問題が共通テストらしい出題でした。重心の位置を固定したとき,三角形は一つに決まるのかという探究活動を意識した問題の展開となっています。共通テストで高得点を取りたい人は,このレベルの問題の演習を進めていくことをお勧めします。

 

 数学II,数学B,数学C 

問題番号 配点 分野(分野別演習で対応する章)
第1問 15  いろいろな式(第8章)
第2問 15  図形と方程式(第9章),指数関数・対数関数(第10章)
第3問 22  微分・積分の考え(第12章)
第4問(選択) 16  数列(第13章)
第5問(選択) 16  統計的な推測(第14章)
第6問(選択) 16  ベクトル(第15章)
第7問(選択) 16  平面上の曲線(第16章)

 

 本試験と同様,中問構成の大問はありませんでした。

 第1問は「いろいろな式」,第2問は,「図形と方程式」と「指数関数・対数関数」の融合問題であり,「三角関数」からの出題はありませんでした。「指数関数・対数関数」は他分野との融合問題もよくみられるので,過去問なども用いて,満遍なく対策を行っておくことが大切です。

 分量や難易度は本試験と大きく変わりませんでした。また
  ・丁寧な説明や誘導がある問題や,途中の計算過程を示している問題が見られる。
  ・易しい問題からやや難しい問題が順に並んでおり,受験生の実力差が得点差に現れやすい構成となっている。
  ・配点が1点から4点の間である。
といった点は,本試験と同じでした。