『速読速聴・英単語 Core1900 ver.5』信頼できる教材

『速読速聴・英単語 Core』(Z会)の初版が発刊されたのが1999年。初版から19年。それだけ信頼されている証拠。初版の発売前から大きな反響でびっくり ― 発売と同時に大型書店から発行元に追加の注文がFAXや電話で続々と届き、事実、三省堂本店で何週にもわたって堂々の売り上げ第1位を占めました。その『速読速聴・英単語 Core』ですが、この度、第5版が発売されました。

 

 

大改訂の意味

第5版の帯には「大改訂!」の文字が踊っています。第4版発行の時点(2011年)でPart Iの英文を半分以上差し替えました。その英文を今回大胆にも70%以上差し替えました。どの記事を再掲するかについては厳しくジャッジしました。話題がタイムリーでないもの、事実が変わってきているもの、出てくる年号が古いものなど。新しく加えたのは、権威ある英字新聞や英文雑誌から選び出した良文と、信頼できる英文ライターのGaynor氏とOura氏(二人とも米国人)が書き下ろした英文です。第4版やそれ以前の版を持っているという方も買って損しません。

 

レベルとこだわり

最近、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)という言葉をよく耳にするようになりました。CEFRでB1レベルもしくはB2レベルとなると「自立した言語使用者」と分類されます。B1レベルが英検2級、TOEIC® L&R 550~780点とされています。B2レベルが英検準1級、TOEIC® L&R 785~940点とされています。『速読速聴・英単語 Core』の改訂ではB2レベルを中心に見出し語を選択しましたので、CEFR B1~B2レベルの人に使っていただきたい教材です。

そして、このレベルの方には、CDを何度も聞いてリスニング力を上げてもらいたいので音声にもこだわりました。ナレーターはNHKテレビ小説『花子とアン』でスコット役を好演したHannah Graceさんを始め、厳選したプロの方に読んでいただきました。さらに、本書の原稿は、初校、再校だけでなく、三校、念校まで私とスタッフ、そして編集部が確認しています。

 

スラッシュをやめた理由

ver.5では「スラッシュ・読み下し訳」をやめました。これは英文の構造に合わせて理解するという一種の学習法(同時通訳的読み方)なのですが、これを続けていると、英文を和訳する、和文を英訳するという読み方が知らず知らずのうちに身についてしまい、そこから脱却できない可能性があります。そこで英文を英語のまま理解することを促進するために英問英答のQuizを新たに加えました。右ページにある日本語訳は英文を理解するための手助けとしてください。

 

『速読速聴・英単語 Core1900 ver.5』を使ってどう学ぶ

英語が使えるようになるための学習には、「PICサイクル」を正確に理解し、回していくことが重要です。

PICのPはPractice(個人学習)です。英語学習の基本はこの「個人練習」。そして、個人の練習の中でも「語彙を増やすこと」がとても重要です。語彙を増やすことは使える英語力への近道だからです。『速読速聴・英単語 Core1900 ver.5』を使って個人学習の量と質を高めてください。

PICのIはInteraction(対話的学習)です。スポーツと同じで、一人で教材を使って勉強しているだけでは使える英語力を身につけられません。誰かとの練習が必要です。覚えた単語や熟語を大いに使う対人練習をします。

PICのCはCommunication(実践)です。実際に英語を使ってみて、通じるか通じないかを試すことが大切です。なぜ通じなかったのかを考え、次のサイクルのPに生かします。もし、うまく言えないことがあると気づいたら、何が伝わらなかったのかを覚えておきましょう。そのことが次の学びへの動機付けとなります。

~この続きは、発刊記念講演会にて~