Z会非認知能力アセスメント SELF+eZ(セルフィーゼット)

SELFeZ_セルフィーゼット

Z会非認知能力アセスメント
SELF+eZ(セルフィーゼット)

 

SELF+eZ(セルフィーゼット)とは

「SELF+eZ」とは、児童生徒の「見えにくい特性」を測定する非認知能力アセスメントです。非認知能力の研究で世界的な評価を受けているリチャード・D・ロバーツ博士がCEOを務める RAD Science Solutions が開発した非認知能力アセスメント「SELF+e」を、Z会が日本の児童生徒向けの測定アセスメントとして練り上げたことにより、日本の教育現場で最適かつ優れた理論的根拠と世界的な実績に基づくアセスメントが完成しました。

 

Z会が非認知能力アセスメントを提供する理由非認知能力

Z会は1931年の創業以来、通信教育によって全国の多くの学生に質の高い教育サービスを広く提供してきました。
いま私たちを取り巻く環境は、ICT技術の進歩やAIの台頭、グローバル化、少子高齢化などにより目まぐるしく変化していますが、このような世の中で子どもたちに求められるのは、単なる知識の積み重ねではなく、人との関わりの中で知識を使いこなす力や、自ら課題を発見し新しい価値を生み出す力、つまり「非認知能力」です。
非認知能力は、個人や社会が良い状態(=ウェルビーイング)であるために特に重要な役割を果たす力としてOECDの「ラーニングコンパス(学びの羅針盤)」でも「社会情動的スキル」と表記され、特に伸ばしていくべき能力であると提言されるなど、世界的にも注目されている力です。また、従来の学力テストで測定している読み書きや計算能力などの能力を一般的に「認知能力」と呼びますが、非認知能力を育むことで、学習への主体的な取り組み姿勢がはぐくまれ、結果として認知能力も向上することが期待できます。
Z会は創業以来、「自ら考え、調べ、表現する学習」を繰り返し実践することが未来をひらく力を育てると考え、思考力を養う良問や、一人ひとりに寄り添う高品質な教育サービスを提供してきました。非認知能力の必要性が叫ばれるようになる前から「本物の学力」を育むサービスを提供していたこともあり、このたび OECDとも関わりのあるRAD Science Solutions CEO兼共同設立者リチャード・D・ロバーツ博士と共同し、理論的根拠と世界的な実績に基づいた非認知能力アセスメント「SELF+eZ」を開発しました。
「SELF+eZ」で測定した非認知能力のデータが、児童生徒が自分自身の強みや課題に気づき、より主体的に学びを深めていくきっかけとなること、また学校現場・自治体・教育関係者の方々がそのデータをもとに、より効果的な教育施策の検討を行える助けとなることをZ会は確信しています。

SELF+eZ(セルフィーゼット)監修者の紹介

リチャード・D・ロバーツ博士

主体性や非認知能力の研究において世界的な権威である
RAD Science Solutions CEO兼共同設立者リチャード・D ・ロバーツ博士と開発

30年にわたり、認知能力および非認知能力の評価システムの研究開発の最前線に立ち、PISA、PIAAC、社会情動的スキルの研究といったにOECD(経済協力開発機構)のさまざまな教育測定プロジェクトに長年貢献されてきた経歴を持つリチャード・D・ロバーツ博士と開発したアセスメントです。

Non-cognitive skills, such as work ethic, teamwork, and stress tolerance, are crucial to our education, work, and life in general. Research has proven that these abilities are strongly associated with our overall well-being, and our performance in school and on the job. While this assessment was originally developed for use by English speaking people in the United States, the United Kingdom, Australia, Canada, and New Zealand, we are very excited as it has now been translated into Japanese. Why? For teachers and administrators, such an assessment will be useful in helping to understand trends within classrooms, schools, and districts, supporting the personal and academic growth of each student. And by expanding these efforts, we hope the importance of non-cognitive skills will be recognized more widely, leading to practical applications in educational settings that will help students prepare for the future.

勤勉さ、チームワーク、ストレス耐性といった非認知能力は、私たちの教育、仕事、そして人生全般にとって非常に重要です。研究により、これらの能力が私たちの全体的な幸福度、学校での成績、そして仕事でのパフォーマンスと強く関係していることが証明されています。このアセスメントは元々、米国、英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの英語を母国とする人々が使用するために開発されましたが、この度、日本語に翻訳されたことを大変嬉しく思っています。
教師や管理者にとっては、このようなアセスメントが、教室、学校、地区内の傾向を理解するのに役立ち、各生徒の個人的および学術的な成長を支援するのに有用です。そして、これらの取り組みを広げることで、非認知能力の重要性がより広く認識され、教育現場での実践的な応用につながり、生徒たちが将来に備える助けとなることを願っています。
開発者:Richard D.Roberts,Ph.D

 

北川達夫先生国際的な学力評価ツールの開発者として非認知能力にも造詣の深い
北川達夫先生に監修を依頼

国際的な学力評価ツール開発者としてOECD・PISA読解力調査専門委員を務めたほか、教材作家として日本やフィンランドなどの教科書・教材・アセスメント制作に携わり、学校や企業を対象に、グローバル・スタンダードの思考力・対話力・倫理的意思決定力の研修を実施している星槎大学大学院教育学研究科 客員教授 北川達夫先生に本アセスメントを監修いただいております。

どのような時代にあっても、自分らしくしなやかに生きていきたいものです。そのために必要な力として、いま非認知能力に注目が集まっています。このSELF+eZは、心理学の理論にもとづき、私たちの個性をつくる5つの要素を、育てることが可能な5つの力として、わかりやすく見えるようにしたものです。いまの自分がどこにいるかを知り、これからどこを目指すかを考えるための「心の地図」といえるでしょう。自分の強みをさらに伸ばすもよし、弱みの克服にチャレンジするもよし、そのために日々こころがけるとよいアドバイスも得ることができます。学校の先生にとっても、おうちのかたにとっても、お子さまの将来を、お子さまとともに考えるための格好の資料となるでしょう。
監修者:星槎大学 客員教授 北川達夫

 

SELF+eZ(セルフィーゼット)のポイント

SELF+eZ(セルフィーゼット)のポイント

児童生徒の本質的な能力をバイアスをできるだけ排除して測定し、その結果を定量的データとして把握することで効果的な指導につなげられるほか、非認知能力の数値化により学校全体で児童生徒を支えるための基盤を構築できます。
さらに、複数回の実施によってデータ比較が可能となり、施策の効果測定や教員のスキル把握・評価にも活用できます。

 

ビッグファイブ(BIG5)理論をベースにした測定指標とその捉え方

「人の性格は5つの因子によって構成される」という学説に基づいた指標が「ビッグファイブ(BIG5)」です。OECD(経済協力開発機構)が実施している「社会情動的スキルに関する調査(SSES)」でも児童生徒の社会情動的スキルの形成及び発達に関する要因を評価する際に使われており、世界的にも信頼性、汎用性が高いとされている理論です。
これまで非認知能力は「大切ではあるが可視化できないもの」と考えられてきた側面がありますが、「SELF+eZ」ではこのBIG5理論をベースとして、児童生徒の非認知能力を可視化します。

■ビッグファイブ(BIG5)を構成する因子

ビッグファイブ(BIG5)を構成する因子

 

「アセスメント結果は成績ではなく、児童生徒の個性である」という方針から、「SELF+eZ」の個人フィードバックレポートには偏差値などの数値的な概念はありません。「この結果だから劣っている」ということはなく、大切なのは児童生徒がアセスメントを通じ自身の強み・弱みに気づくこと、そしてなりたい自分になるためにどういったことを意識して生活していけばいいのかを知ることだとZ会は考えます。個人フィードバックレポートには児童生徒の意識啓蒙のため、結果に応じた行動指針を5つの項目ごとに記載してご返却します。
一方で、指導にあたる学校や、教育施策を策定する自治体に向けては、「わかりやすい結果帳票」で記載の通り、所属単位での非認知能力の傾向や強み・弱みを可視化した数値データをお届けします。これにより、今までの教育施策の効果測定や今後に行う教育施策のデータとして利活用が可能になります。
この「個性への尊重」と「学校・自治体への利活用可能なデータ提供」というバランスの良さが「SELF+eZ」の特長です。

 

わかりやすい結果帳票

自治体フィードバックレポート
自治体に属する学校団体(地域での分類も可能)の非認知能力の傾向、強み、弱みを可視化します。

学校フィードバックレポート
学校単位でのデータや、学年やクラスごとの傾向を提示します。非認知能力の傾向、強み、弱みを可視化します。

個人フィードバックレポート
児童生徒それぞれがアセスメントで得た結果に基づいて、非認知能力の評価をフィードバックします。

◆ 質問(基本情報)での回答と質問(非認知能力測定問題)とのクロス集計が可能です。

 

導入イメージ

本サービスの導入にあたりましては、以下の4つのステップを通じて、お客様にご安心いただけるよう丁寧にご対応いたします。
お客様の現状やご要望・抱えていらっしゃる課題についてお伺いしながらご説明いたしますので、まずは下記フォームよりお問い合わせください。

①ご説明・ヒアリング
まずはじめに、お客様の現状やご要望、抱えていらっしゃる課題について詳しくお伺いいたします。
そのうえで、本サービスの特徴や導入による期待効果、具体的な運用方法などについて分かりやすくご説明し、ご質問やご不明点にも丁寧にお答えいたします。
お客様のご事情やご希望をしっかりと把握したうえで、最適なご提案をさせていただきます。

②お申し込み・ご契約
説明内容や提案にご納得いただきましたら、正式にお申し込みのお手続きをお願いいたします。
お申し込みに際して必要となる書類のご案内や手続きの流れについても、担当者より丁寧にご説明いたします。

 

③アセスメント実施
お申し込み後は弊社にて非認知能力アセスメントの実施準備をいたします。
事前に必要なご準備やスケジュールについてもご案内し、ご不明な点がないようにサポートいたします。
アセスメントは、お客様のニーズ・状況に応じて最適な方法で実施し、正確かつ客観的な評価を心がけて進めてまいります。

④結果帳票フィードバック
アセスメントの結果につきましては、分かりやすい帳票にまとめてご報告いたします。
ご不明な点やご質問についても丁寧にご説明し、今後の教育施策の策定や業務に役立てていただけるようなデータをご提供いたします。

お問い合わせ

受検料・申し込み方法および受検の流れを詳しくご案内します。
下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。
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