「伝わる英語」としてのPREP法/「わかりにくい」と言われる自分を卒業しよう

「伝わる英語」としてのPREP法

会議やプレゼンテーションなどで、発言しながら内容を整理したり、話している途中で着地点を見失ってしまった経験はありませんか。

ビジネスなどの論理的で生産的な発言が求められる場面において、整理されていない意見を述べるのは極力避けたいものです。

なぜなら、発言者が自らの考えを意図通りに伝えられないだけでなく、聞き手にとっても「聞きながら頭の中で情報を整理する」という大きな負荷がかかってしまうためです。

今回は、自分自身の意見を構成する際にも役立ち、聞き手もスムーズに理解が進むPREP法を用いた意見構成術について解説します。

目次

わかりやすい話し方—PREP法とは

発言者(自分)にとっても、聞き手にとっても「わかりやすい話し方」とは、どのようなものでしょうか。

英語圏などを中心に「まずは結論から述べる(結論ファースト)」話し方が好まれる、ということは耳にしたことがあるかもしれません。

では、結論だけを伝えれば会議やプレゼンテーションは終了でよく、相手は納得してその後のビジネスは前に進むのでしょうか。

お察しの通り、ただ結論を伝えるだけでは「説得力のある効果的な発言」にはなりません。結論の後に、それを裏付ける「明確な根拠」や「具体例」が揃ってはじめて、聞き手はあなたの意図を正確に理解できるのです。

このような構成で文章を作成したり話したりするフレームワークをPREP法(プレップ法)といいます。

それぞれのアルファベットは、以下の意味を示し、PREP法という言葉を覚えるだけで論理構成の順番を思い出すことができます。

P:Point(結論・要点)
主張を最初に伝えます。

R:Reason(理由・根拠)
その主張に至った背景を説明します。

E:Example(具体例)
事例やデータを用いて、理由に説得力をもたせます。

P:Point(結論・要点)
最後に、再度主張を繰り返して印象付けます。

PREP法の具体例

PREP法を用いたほうが、あなたの(話し手の)言いたいことが相手に伝わりやすいということを、具体例で順を追って見ていきましょう。

|PREP法を使っていない場合

営業担当者が自社のソフトウェア「ターゲットプロ」の強みを、クライアントに説明するシーンにおいて、まずは次の文をご覧ください。

機械学習と高度なデータ分析を活用することで、「ターゲットプロ」は顧客行動、購入履歴、閲覧パターン、さらにはソーシャルメディアでのやり取りといった様々なデータ項目を分析します。

これにより非常に洗練された対象者像が作成され、反応する可能性が最も高い層に広告を見てもらえるようになるため、キャンペーンの効果と投資収益率が大幅に向上します。

したがって、「ターゲットプロ」の主な強みはAIによる対象設定の精度にあり、BtoB広告を成功に導くためのより効率的なアプローチを提供します。

1文目からは、「ターゲットプロ」は様々なデータを分析するソフトウェアであることがわかりますね。

続けて2文目では、「(ターゲットプロの)分析に応じた対象者像が作成されるので、(ターゲットプロは)キャンペーンの効果を最大化するのに役立つ」ということがわかります。

そして最後の文で、「ターゲットプロ」の強みが、「AIによる対象設定の精度」であることがわかります。

この文章展開からは、「ターゲットプロ」ができることを最初に述べることで、魅力的な商品であることは伝わりますが、肝心の「ターゲットプロの強み」を聞き手が確実に理解し、認識を揃えるためには、話(説明)を最後まで聞く必要がありますね。

つまり、結論が後回しにされるため、その手前の理由や具体例が「最終的にどこへ向かっているのか」がわかりづらくなります。

その結果、最後に結論を聞いた段階で、聞き手は、「さっきの理由と具体例を、もう一度この結論と結びつけ直す」という頭の中での整理作業が必要になります。

さらには、発言者の説明の詳細が思い出せず、意図を理解しきれないまま結局あやふやな理解に留まってしまい、「もう一度説明してもらえますか。」と聞き返すといった「二度手間」になってしまうことも起こります。

これでは、「論理的かつ生産性のある発言」とは言えないですよね。

|PREP法を用いた場合

では、以下の文はどうでしょうか。

「ターゲットプロ」の主な強みの一つは、その先進的なAIによる対象設定の精度です。

機械学習と高度なデータ分析を活用することで、このツールは御社のビジネスにとって最も価値のある対象層を非常に高い精度で特定できます。

顧客行動、購入履歴、閲覧パターン、さらにはソーシャルメディアでのやり取りといった様々なデータ項目を分析し、非常に洗練された対象者像を作成します。これにより、反応する可能性が最も高い層に広告を見てもらえるようになるため、キャンペーンの効果と投資収益率が大幅に向上します。

つまり「ターゲットプロ」のAIターゲティングは、BtoB広告を成功に導くためのより効率的なアプローチを提供します。

こちらの論理展開では、最初に「ターゲットプロ」の主な強みは「先進的なAIによる対象設定の精度」であることがわかります。

この認識が揃ったうえで、つづく展開では、

  • 精度が高いとどのように活用できるのか
  • 具体的にどのように対象を絞っていくのか

ということをスムーズに理解しやすくなっているのがわかると思います。

これがまさにPREP法の利点であり、最初に認識を合わせることで、あらかじめ話の着地点を予想できるため、発言の意図を汲み取りやすくなります。

こちらのPREP法を用いた内容を英語にすると以下のようになります。

Point(結論・要点):
One of the key strengths of TargetPro is the precision of its advanced AI-driven targeting.
(「ターゲットプロ」の主な強みの一つは、その先進的なAIによる対象設定の精度です。)

Reason(理由・根拠):
By leveraging machine learning and advanced data analysis, this tool can identify the most valuable audiences for your business with great accuracy.
(機械学習と高度なデータ分析を活用することで、このツールは御社のビジネスにとって最も価値のある対象層を非常に高い精度で特定できます。)

Example(具体例):
It analyzes various data points such as customer behavior, purchase history, browsing patterns, and even social media interactions to create a highly refined target profile. This ensures that your ads are seen by those who are most likely to engage, significantly improving your campaign effectiveness and return on investment.
(顧客行動、購入履歴、閲覧パターン、さらにはソーシャルメディアでのやり取りといった様々なデータ項目を分析し、非常に洗練された対象者像を作成します。これにより、反応する可能性が最も高い層に広告を見てもらえるようになり、キャンペーンの効果と投資収益率が大幅に向上します。)

Point(結論・要点):
In short, TargetPro’s AI-powered targeting delivers a more efficient approach to driving BtoB advertising success.
(つまり「ターゲットプロ」のAIターゲティングは、BtoB広告を成功に導くためのより効率的なアプローチを提供します。)

意識して練習することが大事

PREP法のエッセンスがわかっても、明日からすぐに使いこなせるわけではありません。

PREP法を用いることは、単に発言の順番を変えるだけでなく、「頭の中での思考プロセスそのもの」を一新する必要があるからです。

慣れていないと、
①頭の中で一度「いつもの順番(理由や背景から入る形)」で文章を組み立てて
②それをもとにPREP法の順番に組み立て直す
という「二重の組み立て作業」が発生し、発言までに倍近い時間がかかってしまいます。

展開スピードの速い会議では、ようやく発言の準備を整えた頃には、すでに別の話題へ移っていたり流れが変わっていたりして、せっかくの意見を発信する機会を失ってしまう恐れもあります。

スピードが求められる場面でもPREP法を活用し、スムーズに発言できるようになるためには、日頃から「考えを論理立てる習慣」を身につけることが欠かせません。

普段の何気ない仕事の会話や文章作成などでもPREP法を意識して使ってみましょう。日頃の練習によって、とっさの議論の場でも自然と「結論・根拠・具体例」の順で思考を組み立てられるようになります。

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いかがでしたか。今回は、話し手にとっても聞き手にとっても円滑にコミュニケーションをとることができるようになるPREP法を紹介しました。

論理的で意図が伝わりやすい発言を心がければ、周囲からの信頼も自ずと高まっていきます。

とくに「結論ファースト」が重視される英語圏やグローバルなビジネス環境では、単に結論を述べるだけでなく、それを支える「根拠」や「具体例」を用いて説得力を補強することが効果的です。

日頃からPREP法を意識し、あなたにとっても聞き手にとっても、論理的で生産性の高いコミュニケーションをめざしていきましょう。

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